- かんき出版 (2024年4月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784761277369
作品紹介・あらすじ
【韓国の働く女性を中心に圧倒的共感!】
エッセイスト、映画雑誌記者、ラジオパーソナリティ…
パラレルキャリアで20年以上奔走し、韓国では読んでいない本、観ていない映画はないといわれるほどの超働きマンなのに、「他人に対して一番羨ましく思うのは社交性」だという内向型著者による、会社員もフリーランスも必読の痛快エッセイ。
「自分を見失わずに、心も体も健やかに、仕事に対する愛情や情熱を失わないためにはどうすればいいだろう」
疲れた一日の終わり、それでも私はまだ仕事とともに進みたい。
「どうやったら疲れずに働き続けられますか?」
「ただやるんです。あまり考えすぎないように気をつけています」
やりたいという気分を盛り上げようと努力したり、やらなくちゃという義務感をモチベーションにしたりしてみようともしましたが、結果として今の私は、ただ「やる」ということに重点を置くのに必死になっています。やると決めたことはただやるのです。気分に任せてもだめだし、無理やり自分に強制してもだめ。私よ、やることにしたんだからこれはやろうよ、という具合に。
これは、社会人として生きていく私が淡々と最善を尽くす方法です。(本文より)
感想・レビュー・書評
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著者のイ・ダヘさんは言います。
「人の心ほど難しいものはありません。人は自分の気持ちに照らし合わせて、相手の気持ちを読み取りがちだからです。人の数だけ心もあります。だから、こちらが相手の心をありのまま受け入れられないこともあれば、相手がこちらの心をそのまま受け取ってくれないこともあるでしょう。仕事量が多いのは耐えられます。でも、人が相手の仕事となると、いくら経験を積んでも毎回新しくて難しいものです。コミュニケーションのとり方が20年前と10年前、そして今とでは変わってきていますし、世界も変わっていくと同時に、自分のポジションもまた変わっていくからです。」
この本では、長年、映画専門誌の記者として、週に一度以上は徹夜をするといった激務をこなしてきた著者の仕事に対する考え方ややり方の変遷が語られています。
仕事は一日のうちでも取り組む時間が長く、仕事でかかわる人たちとは下手をすると家族よりも長時間一緒にいることになります。
この本の著者の姿を見ると、自分の仕事上の立場や家庭環境の変化が、知らず知らず自分を変えていることに、自分自身が意外に無頓着であったことを気づかされます。
コロナ禍以降、いろいろな変化がありました。最近、わたしの周囲では、経済の活性化が戻るとともにお仕事の仕方が変わったり、忙しさが増してきたような気がします。
もし、そんな感覚をもっていらっしゃったり、仕事や人との距離感に違和感をもっていらっしゃるなら、この本の一読をおすすめいたします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今の自分に響くものはなかったかも
でも、今の世代はこういう考えなんだっていうのが知れたのはすごく大きいことかも -
できなかったことを考えるのではなく
できることから始める。
未来にばかり目を向けず
既にやってきたこと、できたことを振り返る。
思い描いていた理想は遠く将来への漠然とした焦りがあるけれど、やってきたことも確かにあるから、まずはそれを自分で認め評価しようと思った。
「どこからか救いの手が差しのべられるかもしれないと期待する代わりに、自分で作り上げられる1日を誠実に生きることはできる」 -
今の仕事をこれからもずっと続けていけるのか、続けていきたいのか、悩んでる今読んだ本。
“自分を傷つけてまでやるべき仕事なんてない。これは健康についての話でもあり、また自己肯定感についての話でもあります。”
“思いどおりのスピードが出ないからといって悩んだりせずに、長く走る心づもりをしておきましょう。”
具体的な話がたくさんあって生き方考え方の参考になった。フリーランスの方だと共感できる言葉が更に多いかも。 -
自分を傷つけてまでやる仕事なんてない
そのとおり!!
