世界のハイパフォーマーを30年間見てきてわかった 一流が大切にしている仕事の基本
- かんき出版 (2024年10月9日発売)
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感想 : 10件
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784761277628
作品紹介・あらすじ
アメリカン・エキスプレス、アーサーアンダーセン、IBM、GE、一流グローバル企業を経て、「アジアの組織開発コンサルタントトップ10」に日本から唯一選出された著者が教える、いつでも、どこでも、誰でも成果を出せる方法。
一流とは「あの人に任せておけば大丈夫! 必ずいい結果を出してくれる」と、みんなから思われている人です。
一流の人と普通の人との違いは、「思考」と「行動」です。「思考」すること、「行動」することは誰もがやっています。でも、一流は、成果につながる正しい道筋を見つけ出し、その上を地道に歩んでいるのです。
著者がこれまでにコンサルタントとして実際に関わった顧客企業は、延べ3000社。日本を代表する企業や大手外資系企業が中心です。それらの企業で成果を出し続けている1万人以上の一流のビジネスパーソンを分析した結果、一流の人の「思考」と「行動」には、びっくりするくらい共通点があることがわかりました。業界、職業、職種、職位、年次、世代、国、時代が違ったとしても、根っこは同じだったのです。
この一流に共通する「思考」と「行動」をとりだしてやってみることで、いつでも、どこでも、誰でも、成果につなげることができます。
本書は、ビジネスパーソンならば、誰にでも必要な「思考」と「行動」を50個に絞り、「一流の人はみんなこうやっていますよ」ということをまとめました。50個の選定にあたっては、仕事を教えてくれる人がそばにいない環境で働いている人が知りたいことや、今さら上司や先輩に聞くのは気が引けてしまうようなことを網羅しています。
感想・レビュー・書評
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一流は他人のことを気遣いながら仕事ができる人であり、自分をうまくコントロールできる人。
平々凡々に生活していてもダメ。
自分のやれる範囲で日々研鑽していこう!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ザクっと読んだだけなので。
そっかーと思ったことを書きます。
ハイパフォーマーさんたちの共通してる行動、特徴をまとめている本だそう。
最近こういう本が多いなという印象。
情報整理が得意
昔の資料がさっと出てくる。資料もノートも電子化して紙は捨てる。
机の上きれい。
メモ魔
兎に角メモを取る。
メモを取る効果を知ってる。
メモをとりながら思考を整理している。
議事録を取る仕事を馬鹿にしてない。
頭に残ったのはこんな感じかな。
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自分の判断の勝ちパターンを構築するのは良いと思った。
どういう状況でどんな判断したらどんな結果に結びついたか具体的に書き出すこと。
日々の自分の仕事で、成功や失敗したことを振り返ることは成長を加速化させると信じ、毎日やっている。
自分の「原理原則集」を作ろうとするのは、日々の振り返り方をもっと具体化させられそうだ。
あとは、
・定性目標を立てるときは、現状と比較すること。アフターでどうなっていてほしいかを目標化する
・未経験部門への異動、しかも管理者→「素人目線を武器に改善」「部下に素直に聞く」「マネージャーに徹する」
・ここぞというときに褒める(褒めへの部下の馴化を防ぐ)「期待通り、以上成果出したとき」「本人の成長見られたとき」「チームに貢献したとき」「困難を乗り越えたとき」。
→褒めは、どんな時に、部下がどんな行動とったか、どんないい結果につながったか、を具体的に褒める。
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ハイパフォーマーの仕事の進め方や効率化などを知ることで自分のやり方を振り返ることができる。印象に残ったのは相手の知りたいことを話す。ワークライフバランスはトータルでバランスしてれば良い。
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一流の人は当然やっているけれど、それぞれを知っていて、実践することでこれから成長することができる「仕事の基本」を学べる本です。
周りの仕事ができる人を見ていると、何が自分と違うのかわからず、手が届かないと思ってしまうことがあるかもしれません。
実際には、そういった仕事のできる方々は、正解につながる正しい道筋を見つけ出し、その上を地道に歩んでいると著者は説きます。
一流に共通する思考と行動を取り出してやってみれば、誰でも成果につながるとした上で、多様なジャンルでその思考と行動を教えてくれます。
「仕事の基本」ですので、経験の浅い方に限らず、多くのビジネスパーソンにとって何かしら気づきが得られそうな1冊です。
【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】
「自分の持つ情報をすべて共有する。情報伝達の手段が進歩した現代では、情報は手に入れた瞬間から価値がなくなっていく。みんなで協力して、情報を価値のあるうちに共有したほうが成果を出せる。」
「自分が抱えている仕事を分解して、進めやすいように『意味のあるかたまり』に仕分けする『リデザイン』を行ってから仕事にとりかかると、落ち着いて対応できる。大事なタスクは早めに慎重に進め、共通点があるタスクは時間を有効に使うためにまとめて処理している。」
「交渉でwin-winは難しく、お互いの利益が相反する場合は特にそうなので、1勝9敗のwin-winを目指す。落としどころをあらかじめ決めておいて、絶対に譲れないことだけを残し、他は全部相手の要求を受け入れると、相手も譲り返そうという返報性が生まれ、信頼関係構築にもつながる。」
【もう少し詳しい内容の覚え書き】
・一流の人と普通の人は、自分の知識やスキルをかき集め、整理し、つないで、組み立てる「思考」と、それに沿って動く「行動」が違う。一流は、正解につながる正しい道筋を見つけ出し、その上を地道に歩んでいる。一流に共通する思考と行動を取り出してやってみれば、誰でも成果につながる。
・たくさんの一流を分析すると、その「思考」と「行動」には共通点があり、理にかなっている。「行動」だけではなく「思考」も大事なことがわかる。自称一流は、行動するが、道筋が正しいかどうかを見抜くのは得意でなく、成果を出せない。
・人が生きていく上で、働くことは避けて通れない。好きな仕事であってもなくても、どのみち働かなければならないのなら、ちゃんと成果を出して、自分がそこにいた痕跡を残すことが幸せ。成果が出ないと、働くことはつらい、つまらないのは仕方ないと思ってしまう。
○「質」を向上させる仕事術
・情報で最も頼りになるのは、発信している本人が直接体験したり調査したりして得た一次情報だが、自分で読み解くには専門性や分析力が必要。一次情報を、自分にない視点や専門性を基に分析し、読み解くことを仕事にしているSMEが発信する二次情報は、有料でも収集する価値がある。
・自分の持つ情報をすべて共有する。情報伝達の手段が進歩した現代では、情報は手に入れた瞬間から価値がなくなっていく。みんなで協力して、情報を価値のあるうちに共有したほうが成果を出せる。
○効率よく進めるダンドリ術
・自分が抱えている仕事を分解して、進めやすいように「意味のあるかたまり」に仕分けする「リデザイン」を行ってから仕事にとりかかると、落ち着いて対応できる。大事なタスクは早めに慎重に進め、共通点があるタスクは時間を有効に使うためにまとめて処理している。
・一流は総じて、オンとオフの時間をあまりきっちり分けていない。オンかオフかに関係なくスケジュールの中にやるべきことを組み込んで、順々にやっていくだけ。1日の中だけではなく、長い目で見てライフワークバランスがとれればいいと考えている。
○問題解決のための思考法
・テーマに取り組む前に「何を考えるのか(=論点)」を考える。テーマの中にたくさんの論点があるので、その中から答えを出すべき論点を決めて、その答えだけを考えると、堂々巡りすることなく結論にたどり着ける。
・あいまいな言葉を使わないことで、話の解釈にブレがなくなり、考えが深まり、何をするのかがはっきりする。あいまい語は、よくわからないとき、特に意見はないとき、苦し紛れにでも何かを言わなければならないとき、つい考えることから逃げている時に使ってしまうもの。
・問題解決にあたるときは、他責でなく自責で考えるために「私(たち)を主語にする」、感情や印象ではなく事実に基づいて原因分析を行うため「主観を入れない」、犯人探しをしないために「個人のせいにしない」、の3つを大事にして、目の前の火を消すだけでなく、「真因」となる火種を取り除く。
・判断のよりどころになる大前提はたいてい「隠れている」ので、それを確認しておかないと、判断が食い違ってしまうことがある。正しい大前提に照らした判断だということを説明すると、相手はすんなりと納得してくれる。
○意思や物事を明確に伝える説明力
・言いにくいことを遠回しすぎた言い方をすると真意が見えなくなり、かえって人間関係を悪くする。言いにくいことほどストレートに伝えるが、相手の気分を害したり、関係にひびを入れないよう、「申し上げにくいのですが」などのクッション言葉を使い、厳しい話が与える衝撃を緩和したい。
・理不尽な依頼を引き受けても、相手はそれを当然と思い、特に感謝などしない。引き受け続けると便利に使われ、自分の負荷とストレスが増え、得るものはない。自分の意見ははっきり言いつつ、断る理由を客観的に述べ、新たな提案をすると、相手の感情を害さず済む。
○仕事を円滑にするコミュニケーション術
・言葉の裏にある感情やニュアンスは、身振りや表情、姿勢、目線、声のトーン、話の間などを通してしか伝わってこないので、直接話すことは大事。メールやチャットは、緊急性の高い連絡や簡単な伝達事項で使う。初対面、トラブルに発展しそう、感謝やお詫びを伝える、などは必ず会いに行く。
・交渉でwin-winは難しく、お互いの利益が相反する場合は特にそうなので、1勝9敗のwin-winを目指す。落としどころをあらかじめ決めておいて、絶対に譲れないことだけを残し、他は全部相手の要求を受け入れると、相手も譲り返そうという返報性が生まれ、信頼関係構築にもつながる。
・ビジネスで頼るべきは、一緒に修羅場を乗り越え、強い信頼関係、尊敬、仲間意識で結ばれた戦友。互いの強みも弱みも理解し合っていて、分野は違っても活躍している同士。同じようなことに悩む人たちのコミュニティで情報交換したり、励まし合って乗り越えようとすることでも得られる。
○チームをまとめるリーダー術
・数値化できることを無理やり探し出して目標にするのは本末転倒だが、定性目標は達成できたかの判断で苦労することも多い。「ビフォー」と「アフター」を比較する形で設定する定性目標し、現状と比較して期末にどうなっていたら目標達成なのかを示すと、何をどこまでやるのかが明確になる。
・未経験部門の管理職になったら、「マネージャーに徹する」「部下に教えてもらう」「素人目線を武器に改善する」を行動指針にする。マネージャーの仕事はプレイヤーの片手間では無理。実務を素直に部下に教えてもらうと、部下も知識を整理する機会になる。初めて見るからわかることも多い。 -
・ポイントがすぐにわかる資料をつくる。
A4一枚にまとめる。
・スケジュールは余裕たっぷりに組む。
一流は、予定の前後の時間は、念のために空けている。
・「仕事もプライベートも『生もの』を最優先にする。特にワークライフバランスは意識したことはない。
そのときどきで、一番大事にしたいことを最優先する。
一流は総じて、オンとオフの時間をあまりきっちり分けていない。
・「論点」を明確にしてから答えを出す。
一流に「問題解決で一番大切なことは何ですか?」と質問すると、ほとんどの方が「論点」と答える。
「いい論点さえ設定できれば、問題は90%解決したようなものだ」とも言う。
・相手が知りたいことだけを話す。
一流に共通しているのは、時間をかけて準備したネタであっても、聞き手が知りたいこと以外は、「使わない」と判断して、潔くばっさりと捨ててしまう。
・プレゼンでは、ストーリーを最優先する。
単なる事実だけを伝えるよりも、ストーリーを伝えるほうが最大22倍記憶に残りやすくなる、というスタンフォード大学の研究結果がある。
・一流は、直接話すことを重視する。
言葉の裏にある感情やニュアンスは、相手の身振りや表情、姿勢、目線、声のトーン、話の間を通してしか伝わってこないからです。
コミュニケーションは言葉だけでなく、非言語を伴って成り立つ。
・1勝9敗のwin-win
絶対に譲れないことだけ残して、他は全部相手の要求を受け入れると、相手は譲ってもらってばかりでは気の毒なので、自分も譲り返そうという気持ちになる。
この心理的効果を「譲歩の返報性」と言う。
・反対意見や少数意見を歓迎する。
・目標はビフォーとアフターで達成基準を示す。
・部下に仕事を頼むときは、「なぜ(why)」だけを語る。
人の心を動かすには、why(なぜ)→how(どうやって)→what(何を)で話すのが、人の脳の構造からも理に適っている。
その仕事が必要な理由(why)に共鳴する(感性に響く)と「何が何でもやらなくちゃ」と感じ、自然にどうやって(how)と何を(what)を考えはじめる。
・見えない報酬にも敏感になる。
「やりがい」「仕事の面白さ」「働きやすさ」といったものも給与の一部。
給与は、労働の対価としてのお金という「目に見える報酬」と、やりがいのような「目に見えない報酬」で成り立つと考えられる。
これを「トータル・リワード」と言う。
・一流は学びに貪欲。研修は、「やらされるもの」ではなくて、自分の市場価値を高めるための特別賞与と考えている。
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仕事はリデザインからはじめる
オンもオフも関係なく「今」やるべきことをする
言語化して思考を深める
言いにくいほどはっきり言う
自分を丸ごと受け入れる -
明確に自分に入ってくる文章
有益な内容は
・定性目標は比較で評価する ビフォーアフターの状態で評価する
・やる気×スキル の部下の状態で指導変える → 評価軸としてどの状態にまでなったか 評価に使える
やる気 高 × スキル高 =全面的に任せられる状態 → 方向性を示すのみ
やる気 高 × スキル 低 → 基礎から仕事を教え自分でやってみる機会を与える
やる気 低 × スキル 高 → 考えさせる質問をし仕事の面白さ感じさせる
やる気 低 × スキル 低 → 丁寧に指示しその通りにやらせる
・給与の5%は我慢代 給与もらい過ぎかの評価軸にも使えそう
・言いにくいことほどストレートに伝える
言いにくいことで恐縮です〜 などクッションつけてサプライズを和らげる それでも悪いことほど率直に伝える
著者プロフィール
佐藤美和の作品
