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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784761277673
作品紹介・あらすじ
新たなテクノロジーが次々と生まれ、劇的に変化する時代。オードリー・タンは、まるで未来から来た客人のように、未来から現在を見つめ、オープンで透明性の高い方法で思考をシェアしてくれる。
「大人になってから、何をするにも人と比べることはなくなりました。IQ160という数字も、人と比べるためのものではないのです」――唐鳳(オードリー・タン)
ネットの海は果てしない。どんな知識も簡単に手に入る。大人にも子どもにも、知識を追求する方向を見極める力が求められている。そんな時代にオードリーは独自の知識体系を築き上げてきた。日々複雑化する世界に直面しながらも、情報の海に錨を下ろす方法を知っている彼女は、世界の混乱に右往左往することなく、自分の望む方法で前に進むことができる。
本書は、オードリー・タン個人の学習歴と生活経験から、仕事・学習・行動を見直すヒントを与えるものだ。彼女の働き方や学び方、本の読み方、世界の見方、コミュニケーョンのとり方まで、古い枠組みを打ち壊すきっかけが見つかるに違いない。
感想・レビュー・書評
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オードリータンの穏やかな感じが好き。IQが高い事でも有名だが、彼女はトランスジェンダーであり、小学校でも周りと上手くやって行けずに苦労して生きてきたらしい。そのことが本書で綴られるが、オードリーの青春や生き方を少しだけ覗き見できるような内容が本書の魅力だ。また、そうした“個性”ゆえ、見ている“世界の違い”が面白い。
― 1位だの2位だのという順位のプレッシャーがなくなって、初めて自分の進むべき方向が見えてくる。順位は他人がつけるものであり、それにとらわれることは、つまりは他人が示した道を進んでいるに等しいのです。
― 幼いころから、普通の人よりはるかに多様なジャンルの本を山ほど読んできた。休学した時期も、週に数日しか通わなかった時期も、そのほとんどの時間を読書をして過ごした。読書はオードリーを「いじめ」という暗闇から連れ出してくれた。心理学者の著書を読み、同級生が自分をいじめる理由を理解した。「いじめっ子は他人と比較することで自信を得ているから、少しでも失敗すると焦りを感じるのだ」と。「読書に助けられなかったら、人間関係の泥沼にはまっていたでしょう」
― オードリーが「子どもたちを『役に立たない人』に育てたい」と言う理由はここにある。「役に立たない人になる」とは、あまり早くから特定の「用途」で自分を定義しないほうがいいという意味だ。学ぶ人を「モノ扱い」してはいけない。人は人であって「モノ」ではない。自分を道具とみなし、それにふさわしい技能を習得しようという考えは間違っている。
私の心に刺さったのはこの部分。
IQとか偏差値とか年収とか。美人コンテストとか、世の中の色んな権威すべてがそうだと言えるのかもしれないが、この「人間の物差し」が社会的価値観であり、人間はそれに囚われている。囚われているが、そのレースに乗れなかった人から気付いていく。
誰かの役に立たなくても良いではないか。しかし、そう思えるのは簡単ではない。レースから外れる事での苦難を乗り越えた故の穏やかさこそ、オードリーの魅力。その苦難を少しでも助けてくれるのが、彼女にとっての読書であった。このレースに苦しむ誰しもにとって、読書が救いになるような示唆深い内容だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
n=1
n=オードリータン
成功する人は、与える人。
与えれば必ず成功するわけではないけれど。
与える余裕が、人を魅了する。
オードリータンは、ギバーの頂点。 -
オードリータンさん、ライト・ライブリフッド賞2025の受賞、おめでとうございます!
今作もある彼女の信念、デジタル技術を活用し、オープンソース、オープンマインドで競争から共創へ、がよくわかる良書!
タンさんが学んだ本の紹介も多く、読みたい本が増えました。
<第5章 時間の主人になる>では、彼女の1日の過ごし方があり、参考になります。多忙の極みの彼女ならデリバリーを活用しているのかと思いきや、「デリバリーでは遅いのです」と(笑)
『PART4 私は未来をこう見る』は特に良かった!
どうしても目先のことに囚われて子どもにアドバイスをしたくなる私。未来を子ども自身に考えて欲しく、そっと自宅の本棚にお勧め本として置いておくことにしました。
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オードリー・タンに関する本を読むのは6冊目だが、これはがっかり。オードリーは変わらず素晴らしいが、取材が甘い。2024年11月初版にもかかわらず、オードリーがポモドーロ・テクニックを活用していることや睡眠記憶法などを書いている。もう私たちが知りたいのはそんなことでは無い。コロナ収束の時代を迎え、今、オードリーがどんなことを考え、台湾や世界のためにどんなことに取り組んでいるのか、そこが知りたいのだ。このような本の内容のためにオードリーは貴重な時間を割いてインタビューを受けたと思うと、本当に残念でもったいない。もっと身のある内容書いてくれ〜!と切に願う。
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2025/02/06
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コメントありがとうございます。
オードリーについて、1番最初に読んだ本が「オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る」だったので、とても印...コメントありがとうございます。
オードリーについて、1番最初に読んだ本が「オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る」だったので、とても印象深かったです。オードリーの思考や人柄、物事の捉え方について知るきっかけとなった本でした。2025/02/06
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『共創』による社会の在り方が描かれている本書。
その為には、共同、共有、与え合う事と語られていて、共創による複利についても読み取れる。
オードリーの働き方や組織の概念、配慮や合理性には共感と賛同しかない。
その他、子供の教育や読書法などの話も出てきて、示唆に富んだ内容。
読書について、オードリーは電子なのね。私は紙派。
それはさておき、SFを推奨しているので、1冊も読んだ事がないから早速ブクログ本棚に登録したw
読後は凝り固まっているものが柔軟になっている感じ。
もっと感想を書きたい、そんな1冊でした!^_^! -
本書は何気なく買った中で、私の中では「大当たり」の本であった。現在や近い未来の状況に関する記載が多いが、案外その内容は古くならないのでは。
IQがめちゃくちゃ高い、もと台湾デジタル庁のオードリー・タンさん。彼女の考え方は高度かもしれないが、大変学ぶことが多かった。
特に印象に残るのは、「独学をする場合、孤独にならないように」という教え。オードリー氏こそ頭がめちゃくちゃいいので、一人で学んだりできそうだし、このような人が一人いれば社会が回るような気がするのだが、そのような意見を言うことが意外だった。
独学をする人ほど何らかのコミュニティに属したほうがいい。モチベーションも維持できるし、間違いにも気づくことができる。
研究会や勉強会というものは理にかなった仕組みだということだ。
オードリー氏の考え方の随所に「共同で何々をする」という思想が垣間見える。
もう一つ印象に残ったのは「目的をもって学びすぎるな」という考え方。「実学」ということも一方では流行っていて、特定の技術や技能が重視されがちだが、この変化が早い社会ですぐにテクノロジーは要らなくなってしまう。オードリー氏は、何らかの目的・用途に沿うように教育をすることは「人間を道具として扱うこと」として批判する。
教師も「学生を監督する」という役割に固執しないほうがよく、むしろその場でスマホで調べたりできるようにした方が集中力が増すというのがオードリー氏の意見だ。この点は反省。その他「間違っても大丈夫」という空気が重要で、生徒や子供が自主的に勉強するように仕向けることが重要である。
その他、集中力や睡眠のこと、子育てのこと等、結構内容は盛りだくさん。本書で引用された本は次々と注文して、順次読む。
第2章で、良質なSFは未来を予知しているので、SFを読みなさいとオードリー氏は述べるが、原作は内容がものすごく面白そうだ(すでに全部購入)。 -
コロナ禍のマスク不足の折、在庫管理アプリを開発した台湾のデジタル担当大臣というニュースで彼女を知った。
当時観たいくつかのインタビューを通じて、天才、という印象を持っていた。
そんなオードリーの思考法、仕事法を紹介している本著は、天才の頭の中を覗かせてもらっているようで、興味深く読みやすかった。
自分にとっては新鮮、斬新な考え方が多く、刺激になった。
特に印象的だったのは以下3つ。意識していきたい。
1.大人になって他人と自分を比べることがなくなった理由
このめぐるましく変化する社会の中で、絶対的な正解は存在しない。
1つの正解を一部の権力者や能力保持者が導きだすのではなく、みんなで協力してピースを持ち寄りパズルを解いていくように問題に対処する方が時代の流れに合っている。そこでは自分が誰かより劣っているかどうかよりも、その問題に対してどう対処すべきか、だれがどの部分に向いているのかを考えることが必要になってくる。
また、ピグマリオン効果。指示者に従うのみの縦割り組織でなく横並びの組織の方が、自分はどんな役割なのか、どう動くのが全体にとって得策なのか、メンバーに主体性を持たせることが可能になる。
リモートワークで離れた場所でそれぞれ働くことが可能になった現在は、組織を管理しやすいという点も頷けた。
お互いの能力を認め合い、協力して問題を解決していく。
そこには世界へ貢献している達成感、肯定されている満足感がある。
他人と力を比べて得る喜びよりも、競争よりも共創して得る喜びを、彼女は得たのだ。
2.時間の主人になる
自分の時間の主人は私。
そりゃろうだろと思っていたけれど、スマホを無意味に弄っている時間や突然のメールへの対応など、時間がコントロール出来ず溶けていくことは確かによく起こる。
彼女はポモドーロ・テクニックや食材配達サービスなどを使って時間のメリハリをつけていたが、言及されている中で一番残ったのは「まずは自分を知ること」。
オンオフ切り替えに時間がいるタイプなのであれば、それを助けてくれる勤務スタイルにしたり、アプリを使う。
「自分の感情・認識・注意力のバランスを把握し、自分にもっともなじむ方法を見つけ出す」
時短とかタイパの良さとか、つい頓服に目が向いてしまうが、まずは自分がどんな状態の時に調子よく日々のタスクをこなせるのか、イレギュラーに対応できるのかを、日々の暮らしから見つめなおしたい。
3.学習するための本の読み方
まずはすべて肯定して受け入れて読むこと。
知識の吸収を目的としている読書では、まずはいったんすべてインプットする。いちいち批判していたら時間がかかってしまい非効率だし、自分の考えが凝り固まる原因になる。 -
⚠️ネタバレ、乱文注意
本書が一貫して伝えたいことは、個人で物事を捉えるのではなく、社会やコミュニティとして見ることが重要ということであり、経験や能力は所有するのでなく社会に対して解放して共有するべきと言うことでした。
IQ160であるオードリーは所謂”悟っている”状態であるなあと思いました。
競争社会や能力主義というのは要約すれば個人主義という枠組みに押し込まれるわけであって、それでは社会全体はまるで仕切られた個室同士の空間になり、そこに各々にアドバイザーとしてのAIがいて、それを盲信する社会になるという未来予想の警鐘を鳴らす作品でもあった。ひとつの教科書だけではなく複数の教科書がある社会、つまるところの”多様性”のある、”可能性”の多い社会を目指しましょうという話。 -
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最近YouTubeでインタビューを受けられているのを拝見して興味を持ち読んでみました。
コロナ禍で「天才デジタル相」と注目を浴びていたこともあり、帯に書いてある「誰もが真似できる人生の質を高める方法」を「いや、誰でも、ってわけにはいかないのでは…」と懐疑的に思っていました。
読んでみると、オードリーさんの穏やかな雰囲気に触れられて、全てを真似するのは難しそうでも一つ一つずつなら実践できるかなぁとホッとしました。特に学ぶべきは実行力ですね。頭脳もすごいですが、実行力が素晴らしい。
最新の技術を扱われるのが、このように倫理的な方で良かったと思うこの頃です。 -
独自の視点で問題解決に挑む思考法を示した一冊です。多様性を尊重し、柔軟かつ創造的に考える重要性を実感しました。リーダーシップや未来へのヒントに満ちた内容です。
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2024年11月25日、八王子・くまざわ書店。帯の「天才になれなくても近づくことはできる」というフレーズに惹かれて開いた。今年の宅建試験に向けてポモドーロタイマーを買ったので、「ポモドーロ式で何とか」という章をみて、「やはりいいのだな!」と思って、次のページをめくったら今度は、「タッチペンでデバイス依存を防ぐ」という言葉を読んで、先月タッチペンを購入して実感があったので、もっと読みたくなった。
●2025年5月26日、東京大学・書籍部にあった。セッションで寄った日。 -
今の時代を過ごす中で何か違和感を感じながらも動けなかった思考や行動などのもやもやがきれいに剥がれ落ちた。
古い概念を変える一歩になった。
「共創」素晴らしいですね。
オードリータンの取材本を読むのは初めてだが、ほかにも読んでみたいと思った。 -
自分のSDGSsが社会のSDGSsになり、自分の幸せになる。
今の世界とは逆のベクトル。
やっぱり利己主義はダメだと思う。 -
すごく良かった!
リーダーとして責任は取るけど、管理しないこと。命令を下す代わりにみんなが自主的に考えて行動する環境を作ることなど参考になりました。 -
『いま陥っている状況は、過去の知識体系には組み込まれておらず、既存の対処法で処理することはできない。模範解答は存在しない。』正に、こういう状況の中で事例とか有識者に頼りがちだと振り返らされる。
他にも、就寝前の習慣として実用書を、批判的な態度を捨てて超高速で読む、それによって睡眠時間すら知識を吸収できてしまうとか、、、真似してみたいものの多分すぐに寝落ちするか、起きて何も覚えていないかだろうな。
こんなにすごい人で、こんなに嫌味がない人がいることが知れただけでも勉強になりました。 -
自分がどんな人間、存在なのか。
そこが、大事だと思いました。
彼女の考えは、やはり子供時代の過ごし方がとても大きいと思います。
頭では分かっている、自分の凸凹、他人と比べないということ。この2つを深く理解し、行動できた時に、自分の道は拓けるのだと感じました。
今の自分とこれから大人になる子供に必要な本だと思いました。 -
オードリー・タン、この人ならではの考え方や行動が淡々と固られている一冊。
腹落ちするまでには、まだまだ時間がかかりそう。
ただ、何度も表現される「共創」と「共有」については、今日からでも意識して
アクションできるかも。
そうだな、まずは自分のプロジェクトで何をやっているのか、
隣のチームと共有するところから始めてみようかな。 -
仕事への向き合い方から、具体的な仕事術の詳細まで多岐にわたって紹介されています。自分の時間の二割を使って興味があるものを研究してみる、SF小説から未来を想像してみる、ORIDの考え方など参考になる内容が多くあります。
藤原由希の作品
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