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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784761277796
作品紹介・あらすじ
「建築」とは「強・用・美」である。
この言葉は、古代ローマの建築家であるウィトルウィウス(Vitruvius)のものです。彼が2000年以上前に著した、現存する最古の建築書『建築について』に記載されています。建築を学んだことのある人なら一度は耳にしたことがあるはずです。
「強・用・美」とは何なのでしょうか。
非常に単純化して言えば、「建築は重力や地震で壊れてはいけないし(強)、使いやすくて快適でないといけない(用)。また、見た目に格好よくないといけない(美)。そして、のうちどれかが欠けてもいけない」ということです。本質を突いた簡潔な表現であるため、2000年以上経った現在でもよく言及されています。
日本は地震や台風といった自然災害の多発地域です。日本の建物はこれらの自然災害に耐えられる構造となっていなければならず、「強・用・美」の中でも「強」への意識が強いと言えます。
「強」を実現するためにどのような構造を採用するかは「建築」という行為における主要な検討項目であり、建物の形状にも大きく影響をおよぼします。そのため、建物の構造を知ることは「建築」を知ることにつながるのです。
本書は、「強・用・美」の中の「強」を担う建物の構造を通して「建築」への理解を深めてもらうことを目指して書かれています。「用・美」も建築を構成する重要な要素ではありますが、どちらも建物を形づくる「強」がなければ成り立たないからです。
「建築」に関する多くの本が「美」を担うデザインの視点から書かれていますが、「強」を担う構造を通して理解するという一風変わったアプローチを取ることで、あなたの知らない「建築」の世界が垣間見えるでしょう。本書を読み終わったとき、あなたの常識が幾ばくか変わること、そして「建築」の見方が変わることを約束します。
みんなの感想まとめ
建築の本質を「強・用・美」という視点から深く掘り下げる内容で、特に「強」に焦点を当てた構造設計についての理解が得られます。一般の読者にもわかりやすく書かれており、建築に興味がある人々にとって新たな視点...
感想・レビュー・書評
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ライトなタイトルだけれど、内容は建築を仕事としている僕が読んでも十分に面白かった。少し難しい話もあるけれど、やさしく読みやすく書いてくれているので一般の人が読んでも面白いと思う。
ただ、今から家を建てる人が読むと、工務店に対して疑心暗鬼になるかもしれない。実際、本書に書かれているようなきちんとした構造の教養を持っていないプロは多い。耐震性を高めるのに、建物を固くするか、柔らかくするかということや、伝統工法を都合良く引用する怪しい会社は多い。
また、建築が適当であることについての章もとても良かった。適当だから悪いのではなく、適当にしないといけない部分と、適当で大丈夫な面、同時に適当だと問題だよねという部分まできちんと書いている。
良い意味で予想外にきちんとした良い建築の本だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
オーディブルにて。
建築=意匠設計(美)としての側面ばかり注目される中で、構造設計(強)について詳しく知ることができ、とても勉強になった。設備設計(用)についても知りたくなった。
日本においてすべては地震との戦いだということ、思いのほか構造計算や耐震基準などは大雑把で不確かなものだということ。思い込みを覆される事実ばかりだった。 -
-建築設計(構造計算)は無重力から計算する。
-建物を作るには、建物がどう壊れるか知る必要がある。
とても興味深かった。自動車関連の開発者として、共通点を感じつつも、建築だからこその難しい課題が知れtrよかった。 -
コンクリにひび割れが入るのは当然。法律上、震度7が2回来ることは想定されていない。構造設計は人の手とコンピュータによる泥臭いチューニングの仕事。現代においては一発逆転の技術開発が起こる余地はほとんど無くなっている。日本の構造設計・耐震技術に対する幻想を破壊し、リアルを提示。伝統工法は当時としては高い技術ではあったが、これやっとけば地震で倒れないという工法ではない。現代でも残ってるのは、たまたまで大半は倒壊している。コンクリの硬さや地盤について。構造の世界では個別最適化を図ると他の部分にとって最悪になりかねない。結果的に全体最適化を図ると平凡なつくりになったりする。時刻歴応答解析の話が出てきた。コンクリのひび割れをバクテリアが塞ぐ。汎用AIが出てきたら人間は現場に立たされるかもしれないが、法律変更への対応は難しい可能性はある。建築は強用美。
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【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/585276
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