- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761512804
作品紹介・あらすじ
農山村は資源の宝庫である。そこで自然と文化を活かした暮らしやビジネスを起こすことで、長年断絶されてきた都市と農村の交流を促し、新たなヒトとカネの流れを生みだす。本書では地域の課題解決と豊かな社会づくりに取り組む企業や自治体、新規就農者の取り組みを紹介。人も地域も輝く仕事がしあわせな地域社会をつくる。
感想・レビュー・書評
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地に足の着いた暮らしというのは自分の見える範囲のことをやりたいということだろう
it業界は目に見えない巨大なものだから自分が掌握できる範囲のシステムをみたいと思って社内SEになったのに何だか違う
雇われている限り違うんだろうな
農業は禅だ 無心になれる
この本はちょっとビジネスより詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
都市と農山村では時間感覚が違う。都市サイドはすぐに結果をだそうと焦ることなく、じっくり育てていくという心構えで、一方、農山村は高齢化や農業者の平均年齢が高いことなどをしっかり認識し、5年以内には然るべき成果を出すことが必要だという危機意識をもって臨むことが必要。
また、農業者と商工事業者とのあいだの感覚の違いにも注意。 -
農産物を作って売るだけではなく、都市住民の参加を前提とした新たな農ビジネス。農に関するコミュニティ、農体験、安全で美味な食の提供。農業は本来食だけに閉じた問題ではなく、環境、暮らしにも大きく関ってくるもの。こういった食だけに留まらない農業は日本の(というか地域の)農業のひとつの高付加価値であり、グローバル経済にあっても競争力に繋がるものだと思う(とは言ってもまだまだ弱いが…)。農業はただ単純に土地、農法、収穫効率、価格と言ったハード的な要因だけでなく、農を通したコミュニティ、自然体験、共同購入、etcなどの食だけに留まらないソフト的要因のほうが生産者にとっても消費者にとっても重要になりつつあると思う。
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「アグリ・コミュニティビジネス」とは農林業とコミュニティビジネス(地域社会)を結びつけた言葉。
都会に住んでいると余り気が付かないが、日本は世界でも類まれな豊かな自然を有する国でありながら、その貴重な資源を活用できていないのである。
豊かな自然と地域社会が共存共栄し、また、そこに係る人々の人間性を豊かにするライフスタイルがあれば、誰しも関心を示すのではないだろうか。
本著の重要なポイントは、それを単なる個人の自己満足に留めず、ビジネスに繋げているところ。
六次産業化など、新しいビジネスモデルも生まれ、特に若い世代の従事者が増えているところも注目すべき点。
様々な実例を紹介し、各々について、ビジネスのポイントをケーススタディとしてコンパクトに整理しているところが分かりやすい。
曽根原久司さんの「日本の田舎は宝の山」(日経新聞出版社)を併せて読むのがお勧め。 -
アメリカで生まれた、健康と環境に配慮したライフスタイルコンセプト「ロハス」を日本に紹介した著者が、日本各国の農山村を訪問し、新たにまとめた1冊。地域資源である農山村力と、都市生活者との交流力を組み合わせ、地域の課題解決にビジネス発想で取り組む「アグリ・コミュニティビジネス」。
福島県喜多方市、栃木県那須町、山梨県北杜市など、さまざまな地域で展開している実例を紹介する。 -
回りの人とどうつながれるか。
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これもいい
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地域の資源を生かしながら経済を身の丈サイズで回すための取り組みがいろいろと紹介されている。こうした循環型・分散型のお金をやりくりしていくアプローチにはとても共感できる。地域でこうしたことを行っていくためには、確かに自然とか農業が大きな役割を果たすんだろうな。
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農業と地域コミュニティの活性化の事例集。現在進行形の事例が沢山紹介されていて、非常に参考になった。農業は一部を除き利益を追い求めるのではなく、農産物を作ることを通じて地域コミュニティを活性化させることが成功の秘訣なのかなと感じた。
地域活性化には「よそ者」「バカ者」「若者」の存在がポイントとあるが、今回の事例はまさにそのような人たちの存在がキーとなっている。
どうにかよそ者、バカ者になっていきたい!