近居: 少子高齢社会の住まい・地域再生にどう活かすか (住総研住まい読本)

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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761513375

作品紹介・あらすじ

近居とは、親子がスープの冷めない距離に住み合い、子育てを手伝い、調子が悪くなったときに面倒を見るといった、自然な協力関係だ。

感想・レビュー・書評

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  • 20年経過するとその土地では2世代目の生活が発生する。

    高度成長期、短期間に開発された集団住宅のある地域は同時期に老齢化が訪れている。

    新居に入る世代・ニーズは30代前後の3名から4名家族が多い。大型開発地域は、だから30年後に一挙に老齢化となるという。その子供の世代達が一気に他に移り住んでしまうのが原因らしい。

    子供が生まれ新しい家族を持った若い世代が、年々移り住んでくる町が持続的に社会形成をなしている。
    若い世代が入りやすい賃貸住宅の周辺環境の整備がポイントかもしれない。

    そして、2世代が何も同じ屋根の下(あるいは国が定めた同じ部屋が世帯としている)に住むことなくても、スープが冷めない距離に住めば、社会は成り立ちやすくなるという。例えば子供家族が同じアパートの違う部屋に引っ越すなど。

    この現象は同潤会アパートなどの集合住宅ですでにあったとのこと。世帯移動などについて長年リサーチをしていた著者ならではの視点。

    これらの若い世代の移住、両親に近い同じ町で住みやすくすること、近居、の考えをもって国の施策等を推し進めると持続的社会形成ができるのではにかと著者は言う。

  • 住まいに関する専門家の方たちの共著。事例や調査結果などのデータを元にした論説が、説得力がある。
    人口構成が変化して行く中でどのような住み方、生き方、暮らし方が考えられるか?
    同居、隣居、近居、コミュニティ居、地域居。サポート居。

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著者プロフィール

大月敏雄(おおつき・としお)
1967年福岡県生まれ。東京大学工学部建築学科卒業。同大学院建築学専攻博士課程単位取得退学。横浜国立大学助手、東京理科大学助教授を経て、東京大学大学院建築学専攻教授。博士(工学)。建築計画、住宅地計画を専門とする。主な著書に『集合住宅の時間』(王国社、2006)、『奇跡の団地 阿佐ヶ谷住宅』(王国社、2010)、『近居──少子高齢社会の住まい・地域再生にどう活かすか』(学芸出版社、2014)など。

「2018年 『四谷コーポラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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