スマートグロース―アメリカのサスティナブルな都市圏政策

制作 : 小泉 秀樹  西浦 定継 
  • 学芸出版社 (2003年1月30日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761523060

スマートグロース―アメリカのサスティナブルな都市圏政策の感想・レビュー・書評

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  •  アメリカの少し前の都市計画の話題がスマートグロース。

     改めて広域レベルのマスタープランを具体的に詰めることが大事だなと思う。

    (1)アメリカでは、最初は基礎自治体が始めたゾーニングをはじめとする都市計画手法がハワイなどの小さな州から始まって広域調整が課題になってきている。これに対して、日本の場合には、どんどん国も県も都市計画の関与を減らしてきて、都市計画は大きな市の仕事みたいになっている。この現状をどう考えたらいいか。

    (2)結局、広域調整といっても、日本の国レベル、県レベルでは、まじめな広域調整とかやってこなかった、口だしだけしてきたから、こういう現状にある。だから、東日本大震災でも、人口や土地利用のフレーム、全体的な都市構造、道路や緑地の広域的な調整ができない。できないのに、国や県に関与させても、実際に都市計画をやっている市の職員にはじゃまなだけ、となってしまったのか?

    (3)アメリカの保守的な州で起きている、taking、土地利用規制に対する補償の要求の問題も頭が痛い。アメリカは、たとえば開発権を農地から都心部へ移転させることなど、市場で解決する方法をあみだしているが、それが今の日本に適切なのか、かなり悩む。でも、一方で他者としては都市計画の規制強化をもとめつつ、自分としては規制をいやがるという、わがままな傾向はむしろ進んでいくのではないか。

     それをきちんと収拾していくというのは、やはり住民参加なり協働都市計画といったあたりまえの道筋しかないということか?

     結構、簡単そうな本だが、かくれた鋭い問題提起が含まれている好著。

  • 分類=都市計画(アメリカ)・サステナビリティ。03年2月。

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