- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761523381
作品紹介・あらすじ
鉄道と都市の蜜月からモータリゼーションの進行による都市部の衰退までを振りかえりながら、都市の魅力のありかを探る。繁華街の分析から見えてくる、「おもしろいまち」の姿とは?駅と鉄道がつむぎ出す豊かな公共領域の姿を描き、まちづくりの新たな理念を提起する。
感想・レビュー・書評
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学芸出版社の本だが、アマゾンで紹介できない。
なぜだろう。
職場の図書館で鉄道のまちづくりの役割について勉強しなおそうと思って借りてきた。
結果は期待はずれ。
岐阜市の路面電車がどんどん撤退した事例を紹介して、批判しているが、当時の名鉄は採算がとれない路面電車をやめたくて仕方なかった。
一方で、岐阜県庁が郊外に移転するなど、完全に車社会になっていて、地域の足としては、当時は市バスと岐阜バスが相当な路線を持っていた。その中で経営上の観点から路面電車が撤退していった、その点の分析がない。
単に路面電車が地域の足としてすばらしいという前提になって、礼賛していても、そこで事業収支があがるか、あがらないとして市民が税金を投入する気があるか、という、経営の観点を無視していては、分析が完結しないと思う。
一度、自動車社会の中で、郊外化した都市が、周辺部に買い物難民を発生しているときに、どのような手法が短期的には望ましいか、中長期的にはどのような手法で都市のコンパクト化を図るかといった論理展開を期待したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
公共交通と駅の魅力を語る名著.公共とは何か,交通とは何か,都市とは何かを考える上で,重要な一冊.