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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784761524401
作品紹介・あらすじ
生活と器となる建築が変わり続けるなかで、どうすれば景観は良くなるのか。いま必要なのは、変化を無理強いすることでも抑えることでもなく、地域の生活文化の表出である景観を、ゆっくりと創出するしくみだ。形の規制誘導だけでなく、周辺との関係を意識した景観づくりへと導く計画、協議のしくみ、景観法の活かし方を説く。
感想・レビュー・書評
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fb友達のくさかさんが、小浦先生に、被災地で景観を考えないとボディブローのようにきいてくるといわれた話しを書かれていたので、あわてて、職場の図書館で小浦先生の景観の本を借りてきた。
小浦先生は、阪神・淡路のときの長田北地区とか、芦屋の復興の際の景観計画、災害公営住宅の景観計画に関与されている。
あんまり反映されなかったとの弁も一部にあるが、長田北地区などは、建物の景観がそろった感じでできあがってきている。
大事だなとおもった点。
(1)Bプラン策定地区のように、周囲との調和がとれた建築物の建築に誘導する「協議システム」が重要なこと。
自分としては、この際、あまり形式的一律的な基準ではなく、むしろ有識者による協議会による判断のような弾力的仕組みがいいような気がする。
(2)古い町屋などが残る地域については、一律的な防火、準防火に加えて、京都市の防火条例のような、弾力的な防火基準、従来の町屋の雰囲気を壊さない仕組みを条例などできちんと位置づけられるようにしたらいいと思う。(p182)
あわせて、2項道路についても、暫定的、まま子的扱いではなく、価値のある路地として残していく発想の転換も必要だろう。ソフトの防火対策との連携などを条件にして。
(3)総合設計の空地については、地域環境に貢献しているか明らかではない。(p102)
特定行政庁の判断などで、いろいろな賑わい空間として使う場合に緩和措置などを設けているが、もう少し、建築物群全体、地区全体で、空地の配置を計画的にする仕組みが必要だろう。
特定街区がもっと弾力的に使えるようなイメージができるといいのかもしれない。
被災地については、やはり、土地区画整理事業であまり既存の街区を変更しないこと、そこにたつ建築物について、ゆるやかでもいいからルールづくりをすること、景観の相談にのるアドバイザーを用意すること、高台移転の住宅は、できるだけ土木工事をせずに、自然を生かして、木造住宅が森のなかに散在するような、自然景観を大事にした計画とすることなどを、この本をよみながら考えた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本の景観は変化することを前提に考える。
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