負の資産で街がよみがえる―縮小都市のクリエーティブ戦略

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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761524661

作品紹介・あらすじ

街の「負の資産」を「正の資産」に逆転。空洞化した木密地区、空き家、廃校を活用しクリエーションとイノベーションの生まれる街へ。

感想・レビュー・書評

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  •   市区町村にカネ、ひとがないところで、どうやって知恵をだして、まちづくりをしていくか。

     個人的には、大規模な公共事業でまちを再開発するような発想を転換して、今ある資産をみつめなおして、うまく利活用していく、その意味では、再開発から利活用に転換する、いいかえればいまある建築物をこわさないで、活力、居住性、環境、防災性を向上していく方向にかじをきるべきではないかと思っている。

     そのアイディアが満載だし、三宅先生研究室が、建築でありながら、ものを建築しないでいかしていく発想を、密集市街地で実現していてすばらしい。

     こんな、アイディアはどうだろうか。

    (1)密集市街地に芸術家をもってきて刺激を与えるというプロジェクト。その先には、先生もいっているように地域のまちづくり、地域の活動が必要になっていくる。その時に、地域の防災性、地域の避難活動、ちょっとした防火水槽の確保などをしつつ、むしろ、現状の路地のままで建て替えを認めていったらどうなるだろうか。

    (2)過疎地の古民家のフランスへの移築。これもすばらしいが、例えば、市町村営公園、県営公園への移築とか推進できないか。それを公園事業費で実施したり公園の維持管理にできないか。

     公園施設もありきたりのものをあたらに建てるのではなく、文化的な財産、文化庁ではちょっとねというような、でも地域でも大事な財産を集めていったらどうか。そういうものには、当然建坪率制限もかけない。

    (3)最近、閉鎖小学校の活用で千代田区の家守事業とかしっていたが、文部科学省は廃校リニューアル50選というのをだしているのを知った。(p171)

     もっと、都市計画、まちづくりの観点から、注目すべき話題。ちょっとぬかってたな。

     付箋をつけたページ。p26,51,60,141,197,206.これは、自宅に買って読む込むつもり。

  • 【ざっと読み】

    ・アグリー・ダックリン(みにくいアヒルの子)
    ・都市再生、アートマネジメント、アーティスト・イン・レジデンス、ビエンナーレ、朝鮮通信使、家守、コンサベーション(保全)、木密、PS1(ニューヨーク)

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著者プロフィール

三宅理一(みやけ・りいち):
1948年東京都生まれ。建築史家、工学博士。東京大学工学部建築学科卒業、同大学院修了。パリ・エコール・デ・ボザール卒業。芝浦工業大学に始まりリエージュ大学、慶應義塾大学、パリ国立工芸院で教鞭を執り、2013年~2017年3月まで藤女子大学教授。建築史、地域計画、遺産学を専攻。
瀋陽市ユネスコ世界遺産登録の業績に対して瀋陽市栄誉市民、日仏学術交流の業績に対してフランス政府より学術教育功労勲章(オフィシエ等級)を授かる。
主な著書:「限界デザイン-生存のためのグローバル戦略」(TOTO出版)、「デザインで読み解くフランス文化、クロニクル1960」(六耀社)、ほか多数。

「2017年 『境界線から考える都市と建築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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