成功する自転車まちづくり―政策と計画のポイント

著者 : 古倉宗治
  • 学芸出版社 (2010年10月15日発売)
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  • レビュー :7
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761524913

成功する自転車まちづくり―政策と計画のポイントの感想・レビュー・書評

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  •  古倉さんは役所の先輩。都市の低炭素法で、国会議員の先生に説明してまわると、よく自転車の話がでてくるので、自転車政策を勉強しようと思って、街路課から借りてきた。

    (1)自転車の事故は、交差点またはみに交差点で約8割、車道で追突されたのは、3.1%にすぎない。(p116)

    (2)日本の交差点の自動車と自転車の事故は、自転車が車道は左側通行で通行していた場合には、ほとんど起こらず、歩道を走行してて、交差点に進入してきた車両と起こしている。(p118)

     なるほど、それで、最近、自転車は車道を走ろうという話、道路交通法では原則だが、これが強く言われていたのだと理解できた。新聞も感情的にそれは危険だと批判しないで、こういう科学的データをしてして欲しかった。

    (3)交差点だけでも専用レーンが必要。(p134)

     これも、交通事故の現状からすると当然だと理解できた。日本では、どちらかというと、歩道に色分けをして自転車を優先する区域を明らかにしているが、交差点ではそれが明確ではない。米国は、車道を走っていて、交差点のところだけ、レーンを明確にして、注意を促すようになっているという。

     この本では、あまり触れていないが、スピードをだした自転車が歩行者とぶつかる事故も少なくない。それを避けるためにも、この本で指摘するように、車道を車からみえるように、きちんと左側を走行することが大事だと理解した。

     自転車も奥が深いな。

     ちなみに、国会議員の説明に行きは公用車、帰りは歩きでかえってくるが、これから、会社のレンタサイクルを使ってみよう。実際に車道を走るとどんな感じか、体験してみようと思う。エコにもなるし、気分転換にもなりそうだ。

  • 「おわりに」に本書のポイントが記されている。

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     本書においては、主として、次の三点を強調してきたつもりである。
     第1に、自転車のメリットは幅広く、また、様々な側面と主体におよぶものである…(中略)…第2に、この自転車施策は、ややもするとハードの走行および駐輪の空間整備に重点が行ってしまうが、自転車の用途別に自転車利用の促進のためのソフト面の施策も重要であり、これらを総合的に体系化して講ずることが必要である…(中略)…第3に、自転車利用の促進には、放置問題、交通安全など大きな課題が存在しているが、自転車利用をうまく促進することで、効果的かつ有効な方策を講ずることが可能である…
    p246より
    --------------------

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784761524913

  • 自転車とまちづくりに興味のある自分にとってはどこかで読まないとと思っていた一冊。ふんだんな調査研究データの紹介と見識ある考察とが満載で、交通分野のまちづくりに関わる人にはぜひ読んで欲しい一冊でした。健康増進しながら季節を感じたり、安心して移動できる移動手段の1つとして自転車がもっと取り上げられるようになっていくといいなぁと改めて。1つ、そうだなぁと思ったポイントとして、子どもの送迎で車を使っている親御さんたちを子どもは見て育つわけで、社会のルールやマナーを一緒に走りながら伝授する機会のないままに近場の移動でも車を普通と考える、それってもったいないなと思いました。特効薬はないけど、自転車へのアクションをひとつひとつ起こしていけるといいなと思いました。

  • これからの社会、自転車の役割は重要

  • 古倉さんの論説はセミナーや講演ですっかりお馴染みですが、いつも時間が足りずに話し切られていないと思われる、
    ・自転車の駐輪空間
    ・自転車の放置の課題
    そして、
    ・自転車計画のあるべき姿
    ・今後の自転車政策の方向
    などについても詳細に書かれていて、とても参考になりました。

  • 交通政策における自転車の位置づけを明確にし、自転車を活用したまちづくり政策及び計画づくりのポイントを整理した本です。交通政策における自転車の位置づけを大きくする諸外国の動向や、自転車のメリットを最初に提示します。

    その上で、(1)通勤利用、(2)買物利用、(3)通学利用、(4)回遊・レクリエーション利用、その他に分けて、メリットを整理し、それぞれに合致した事業展開を提示しています。

    全般的には自転車を活用したまちづくり政策を明確にしている意義はありますが、その他のまちづくり政策・交通政策との関連性等が見えにくい部分がありました。その点で若干厳しい議論展開になっている論述もあり、☆3つです。

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