シェアをデザインする: 変わるコミュニティ、ビジネス、クリエイションの現場

  • 学芸出版社
3.52
  • (6)
  • (13)
  • (8)
  • (4)
  • (2)
本棚登録 : 271
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761525644

作品紹介・あらすじ

場所・もの・情報の「共有」で何が変わり、生まれるのか。最前線の起業家やクリエイターが、シェアオフィス、ファブ・ラボ、SNS 活用等、実践を語る。新しいビジネスやイノベーションの条件は、自由な個人がつながり、変化を拒まず、予測できない状況を許容すること。ポスト大量生産&消費時代の柔軟な社会が見えてくる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • コワーキングスペースの話

  • 「より合理的に、軽やかに、楽しく、より良い未来を」

    人口が縮小化し、価値基準の統一が測れない時代背景において、「もの」や「空間」はこれ以上必要ではない。

    むしろそれらリソースをどう活用していくかが問題。あるいはその中間層的ポジションの仕事が求められてくる。

    これはもともと行政の役割であったけれども、もはや民間が公共を担うことになった。そしてそのやり方がシェアを「デザイン」すること。

    地域ごとに市民が動かし、運営し、維持する社会が生まれる。

    シェアすることで、メンバー各人が主体性を持った魅力的なコミュニティが生まれるかな。

    SNSネイティヴ世代には浸透性あり、かな。リソースに困らないから。


    林千晶 (ロフトワーク)
    「PMは効率化のためだけでなく、コミュニケーションのためでもある
    コンサルというよりは、クリエイターと一緒に未来を探っていく。そんな「デザイン」
    企画書では仕事は終わらず、つくる行為の中からしか未来は見えてこない。

    「信頼というエコループ」
    契約書ではなく合意書
    より良い循環を生むエコシステムを作り出す。
    シェアとクリエイティブが生むワクワク」

    信頼は個人と個人の間に生まれるもので、コミュニティとコミュニティの間にどう作るかが鍵となるみたい。ということは、日本的な会社づくりにみたいになるのかな?それともプロジェクトベースの働き方になるんかな?あるいはまた別の何か?それこほデザイナーの腕の見せ所やなぁ

  • 前半のエッセイのベクトルの多様さが現状のシェアの漠然とした感覚を整理するのに示唆的で、後半のディスカッションとエピローグがシェアの今後の展望をポジティブに広げる感じがすごく面白かった。映画観た後のような清々しさがある本だった。

    縮小化する社会において、近代家族の崩壊や、都市構造の機能不全、インターネットの登場による情報共有の低コスト化などあらゆる側面が重なってシェア=モノの共有は進んでいて、現代においてとてもクリティカルな生活の営み方であると。何を共有するか、どう共有するか、共有を消費すると何が生まれるか、みたいなパースペクティブの多様さがシェアの議論には混在しているからすごく掴み取りづらい概念なんだと思うのと同時に、この本の前のエッセイ集?は、現状の漠然としたシェアの認知をそのまま一つの本にしたような不思議な感覚があって、それぞれの章を相対化しながらシェアってなんなのかって考えることが理解を働きかけているように感じた。一方で、その理解をすべてを読者に丸投げするのではなく、章末にコメンテータを設けて議論を行い、その手助けをしている点は素晴らしいディレクションだと思った。後半はそれを基にシェアの展望を議論していて、そのポジティブな展開は読んでいてとても気持ちいがいい。特にシェアをするということは、ある種の公共性を帯びることであるというところが面白く感じた。シェアとそれを取り巻く社会を考えることはそのまま今後の社会の在り方を考えるものである、と展開したところはそうなんだろうな、と肯定的に同意させられるような魅力があった。

  • 2017年読了。「シェアデザイン」うんぬんというよりは、「つながりづくり」頑張ろうよといった内容。この手の本は旬を過ぎると情報の熱量が一気に下がる感じがするが、その後、語られていることが実現したのか? みたいな視点で読むとそれはそれで面白い。とりあえず、「ノマドワーカー」は廃れてしまったのではないか・・。シェアハウスも出版当時とあまり普及状況は変わっていない気がする。
    結局、自分が生きていくための居場所を懸命に作るしか無いという、大昔から変わらないことが大事だということは理解した。

  • 361.3||Sh

  • 2015/2/20読了。
    シェアが大事なのは、そして時流的にスタンダードなものになりつつあるということは理解。
    この本は様々な第一人者の経験談の共有だな、と。
    確かにこんな働き方も素敵だろう。
    ただ、ハードにとらわれその地で働かねば成立しない職業があることも忘れてはならない。

  • 住宅だけでなく、仕事においてもシェアの需要が拡大してきていることがわかった。
    不動産においても考えていくべき問題だと思うので、また仕事をし始めてから読み直したいと思った。

  • 「シェアをデザイン」最初はなんのことだと思ったが、さぐにひきこまれた。自分が行いたい、そうしたいと思ってることを実際に出来ている人々の事例集。

    多様化する価値観のなか、シェアの推進が必ずしも正しいことだとも良いことだとも限らない。

    しかし、自分自身Kouminkan cafe を行う理念のシェア地域、リアルSNS社会の構築という大層な目標と一致するものが多々あり、自分がなにをおこないたいかこの本を読んでいくうちに徐々に明確になってきた気がする。

    これらの事例、本だけにかぎらず実際に行って空気を感じてみたいとも思った。

    デザイナー以外でもなにかをデザインすることができる社会。

    ただ、誰しもがこういう暮らしをしたいと思っていてもそれで食べていくことが出来るわけではない現実と教育システム。

    なにかをしたいていうビジョンをもたせる教育が必要。
    ビフォーインターネット、アフターインターネットという概念。

    まさにいまが黎明期であり、自分たち一人一人のシェアの在り方がこの先大きな変革をもたらすはずだ。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784761525644

  • シェアは最適化のプロセス(モノにおいて)
    →余剰と不足のミスマッチが起きている
    →余剰の加工によって付加価値を与えるやり方では対処しきれない
    →サイトスペシフィックな解が必要
    →その仕組みとやり方の一つがシェア

    シュリンクする日本(空間・場所てきな意味において)


    シェア=場所、もの、情報
    シェアハウス、カーシェアリング、Wikipedia

    誰と、何を、何のために、どのように?
    4つのシェア

    大量生産、大量消費時代の私有や消費とは明らかに異なる価値観が見て取れる。

    つくし文具店
    地域に店を開く→
    店を開くことを通して地域を開く

    WHO Five Well-Being Index
    精神的な健康状態をチェックするための表
    同じ集合住宅内で親しくしている人の人数別に比較。人数が多くなるほど精神状態が良くなる傾向。

    三浦展 第四の消費
    消費社会が変容し今は第四ステージ。労働も消費もすべて個人化してきた。仕事は小さな部分に分解され、企業の中にあるのは誰でも取り替え可能な代替可能ワークのみ。その結果の、雇用の流動化。(失業の不安) 今後ますます、流動性の高い社会、個人化の進展。伝統的な共同体や家族像の解体。行き過ぎた自由と個に危うさを感じるようになる。

    見田宗介
    コンサマトリー 自己充足的な生き方。ある行為が目的達成のための手段でなく、行動そのものが目的。
    http://i.impressrd.jp/e/2008/04/18/500

    コト作りの中に、モノ作りがある
    Mは単体で存在しているのでなく、もっとタイムスパンの長いKの中に位置づけられている

    目的←ひまわりも、飛騨白川の合掌造りの家もみんな同じ方向を向いている。
    ソーシャルメディアを利用し、施行のプロセスを公開・参加可能な開かれた状況をつくる
    - CONTEXT
    - PURPOSE
    - OPEN-END
    - GOOD NOISE
    - SOCIAL CAPITAL
    →co-presence, communication, collaboration

    余剰と不足のミスマッチ
    新潟では米が余ってる、長野ではイチゴが余ってる
    加工(いちごジャム)によって付加価値をつけようとするが、結局供給過剰。
    余剰と不足のミスマッチは消費では解消されず、拡大するばかり
    地域に適したサイトスペシフィックな解が必要。
    その仕組みでありやり方の一つがシェアなのでは。シェアは最適化のプロセスである。

    マレーシアのコーヒーショップ Kopitiam
    店舗の又貸し(シェア)ショップオーナーはショップとして借りたスペースの一部を屋台に貸し、レンタル料を得る。対価として屋台側は営業権を得られる。
    誘致した店舗の出す食品が全体のメニューになる
    シェアすることで屋台の競争力が高まる
    共存関係
    コスト削減

全17件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

猪熊純:1977年生まれ。成瀬・猪熊建築設計事務所

「2016年 『シェア空間の設計手法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

猪熊純の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジェームス W....
クリス・ギレボー
三浦 しをん
佐々木 圭一
有効な右矢印 無効な右矢印

シェアをデザインする: 変わるコミュニティ、ビジネス、クリエイションの現場を本棚に登録しているひと

ツイートする