100%再生可能へ! ドイツの市民エネルギー企業

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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761525736

作品紹介・あらすじ

ドイツの再生可能エネルギー増産を牽引するのは、地域に密着した企業活動。市民が起こしたエネルギー株式会社、エネルギー組合、自治体のエネルギー公社等、代表的なビジネスモデルを現地のジャーナリストが紹介。エネルギーのしくみを変える社会とは?その実現に必要なことは?エネルギーヴェンデ(大転換)の最前線に探る。

感想・レビュー・書評

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  • 3.11以降、脱原発を国策として定め、再生可能エネルギー路線に舵を切ったドイツの2013年後半から2014年初頭の状況を紹介。『100%再生可能へ! 欧州エネルギー自立地域』(2012年刊)の続編であるが、今回のレポートの中心は、市民株式会社や市民エネルギー組合、自治体エネルギー公社など、地域のエネルギー自立への取り組みを経済活動として具体的に担っている事業体に焦点を当てていることである。特に自治体が、再生可能エネルギーによる発電、地域暖房などを取り入れるだけではなく、大手が従来独占してきた配電網を買い戻す、再公有化を積極的に進めている動きなどは、さすがにエネルギー先進国ならではのものであり、同時に日本の現状との大きな差を感じさせる。

  • 「エネルギーヴェンデ」とは、エネルギーシフトを指すドイツ語。しかしこれはもっと広義では社会を変革するとか、そういういう意味合いも持つようだ。脱原発やFITに関する是非以前に、ドイツ全土で作られている76.02GWの再生エネルギーのうち、46%はなんと市民出資され、年間514億円も投資されているということにまず驚く。しかも、10年前に比べて電気代が倍になっているにも関わらず。

    根底にあるドイツの哲学的、演繹的な思考で徹底的に議論し、目標を明確にすることで、社会全体でライフスタイルの変革に取り組む様子は、帰納的、経験重視の日本的アプローチと対照的で、非常に興味深い。原発や再生エネルギーの是非については議論がつきないが、むしろドイツではどのようにして再生エネルギー事業が拡大したのか、その仕組みはどうなっているのかを組合や市民の草の根活動レベルから知ることができる。エネルギーヴェンデは、一言で言えば、ドイツ的思考の産物といっても過言ではなさそう。

  • 電力会社の無責任さに愛想が尽きている今日この頃でした(今に始まったコトじゃないけど)、、、

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    http://www.gakugei-pub.jp/mokuroku/book/ISBN978-4-7615-2573-6.htm

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著者プロフィール

村上敦/ドイツ在住ジャーナリスト、環境コンサルタント。1971年生まれ。執筆、講演等でドイツの環境政策、交通政策、都市計画制度を日本に紹介する。一般社団法人クラブヴォーバン代表。日本エネルギーパス協会、日本エネルギー機構の顧問。著書に『フライブルクのまちづくり』『100%再生可能へ!ドイツの市民エネルギー企業』『100%再生可能へ!欧州のエネルギー自立地域』(以上、学芸出版社)など。

「2017年 『ドイツのコンパクトシティはなぜ成功するのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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