ポスト2020の都市づくり

制作 : 一般社団法人国際文化都市整備機構(FIACS) 
  • 学芸出版社
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本棚登録 : 34
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761526498

作品紹介・あらすじ

従来のハード開発とは違うソフト開発の分野から、まちづくりに関わる人が増えている。クリエイティブシティ、ポップカルチャー&テクノロジー、アートマネジメント、エンターテインメント、ブランディング、エリアマネジメントのエキスパートが実践に基づき提案する、ソフトパワーによるイノベーティブなまちづくり。

感想・レビュー・書評

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  • 面白い。まちづくりはソフト事業を中心に行う。エリアの価値向上に注力するための資金と組織が必要だということが分かる。

    5章 街のブランディングとソフトインフラ
    「エリアの価値を向上させ、維持していくためには、資金と組織が必要なのだ。」p.208

    6章 動きだすパブリックスペースと運営組織のデザイン

    「補助金依存の事業構造は、より大規模な事業でも見られた。中心市街地活性化のために各地で行われた再開発事業である。主要テナントの撤退に見舞われたり、運営会社が倒産してしまったりする例は、枚挙にいとまがない。いずれの例も、すでに指摘されているように、商業施設としての採算性の見込みが甘いわけだが、そうなった原因の一つが、施設を建設するためのイニシャルにお金をかけすぎていることだ。そして回収不可能な投資ができるのは、施設設備事業費に対する国の補助金が、場合によっては3分の2など高い割合で支給され、それに対応して地方自治体も資金拠出するため、民間側も十分な審査をせずに投資が決定され、結果として運営リスクを十分に検討することなく資金確保ができてしまう可能性が高い。こうした公共投資は、内需を拡大して成長率を上げるどころか、将来の世代に負債を回し、成長率を下げる原因になっている。」p.238-239

    3章 来たるべき計画者のために〜アートプロジェクトの現場から
    「ミッションとしては、10年以内に人間を月に送り、無事に帰還させるという単純なものだ。しかし、その宇宙船に月面着陸という「ある時」を実現させるためには、その1秒前にはこれこれと、2秒前にはこれこれをと、その前に実現せねばならない事柄が山のように積み上がっていく。つまり、未来の一点に向かって、やらねばならないタスクに山が築かれていくわけだ。そして、現在はその山の麓にある。現在は未来の一点に向かって金縛りとなり、ほとんど身動きがとれなくなる。より素晴らしい未来を見せてくれる「計画」だが、それが現在の可能性を拘束し、かけがえののない今の姿勢を硬直させていくとは、どうしたことか?」p.105

  • 東2法経図・開架 518.8A/I24p//K

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著者プロフィール

青山学院大学総合文化政策学部教授。1956年生まれ。東京大学卒業後、国土交通省入省。1994年青山学院大学に移籍。専門分野 は創造都市論、クリエイティブ経済論。著書に『青山文化研究』(宣伝会議)、訳書にリチャード・フロリダ著『クリエイティブ都市論』『新クリエイティブ資本論』(ダイヤモンド社)など。

「2017年 『ポスト2020の都市づくり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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