ニューヨークのパブリックスペース・ムーブメント 公共空間からの都市改革

  • 学芸出版社 (2023年12月25日発売)
3.43
  • (0)
  • (3)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 80
感想 : 8
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784761528690

作品紹介・あらすじ

資本主義、民主主義の希望や危機が都市のあり方を問うている。その最前線であるニューヨークは、なぜ、公共空間にこれほどのエネルギーを注ぐのか?公園・水辺・ストリート・公開空地の再編から、多様なプレイヤーが共創する制度・組織の設計まで、公共空間から人と都市の関係を再構築する、エキサイティングな都市改革。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ブルームバーグ市政期 2001年~ 市政をビジネスに

    ブライアントパーク 
     NY公共図書館隣 麻薬密売の「ニードルパーク」から街中の居場所へ
     木製の可動椅子4300脚 冬はスケートリンクになる芝生広場
    ハイライン
     高架貨物鉄道→トラック運送
     線路跡地の2.3㎞線状公園 地上9m  沿線にホイットニー美術館
    ブルックリン・ブリッジパーク
     産業空間から公共空間へ
     ウォータフロントのプロムナード 6つの埠頭 アクティビティエリア
    ハンターズポイントサウス
     2012年オリンピック招致計画を都市計画に活用 未利用地の再編
    ハドソンリバーパーク
     マンハッタン・ウォーターフロント・グリーンウェイ 51㎞
     その最長区間ハドソンリバー・グリーンウェイ 7.2㎞を併設する公園 2.2㎞2
     高架高速道路撤去 住民増加 自転車と歩行者増加 レクリエーションプログラム
     自動車中心へメス 自転車レーン 自転車シェア
    タイムズスクエア
     PlaNYC すべてのニューヨーカーに徒歩10分以内に公園のある暮らし
     ブロードウェイの歩行者専用空間化=広場化
     2009年 半年間の社会実験後 2010年 恒久化
     NYCプラザプログラム 街路の広場化 
      人のための街路 路面ペイント 可動椅子 小さい面積 多様な活用方法  
      社会レジリエンスを高める真の公共空間

    民有公共空間
     高層ビルへ プラザ 住宅 劇場 食料品店 併設で容積率のボーナス
    ストリートデザイン マニュアル
     景観だけでない 機能の指針
     安全性 アクセス性 公共空間 水害・温暖化レジリエンス コスト効率素材
    アクティブデザイン ガイドライン
     生活習慣病対策 徒歩 自転車 公共機関 レクリエーション 歩きやすい都市
    BID Business Improvement Districts
     地権者から徴収する賦課金を原資に環境の質向上サービス提供される地域

    ニューヨークの公共空間  都市ブランディング
     NYの特性を一言で表す「多様性」を形作る個を意識的に顕在化させられる場 
     街路の「越境性」

  • ニューヨークと言っても広大なわけで、様々なパブリックスペースがある。それらをより魅力的なものにするために計画が立てられ、予算が付けられ、整備されてきた。本書は具体例を挙げて詳細に解説する。成功例のオンパレード。※実際は失敗例もあるのではないか?

    都市計画を進める上では篤志家の寄付が必要になってくる。アメリカにはそれがある。

    このケースを日本、東京にあてはめられるとは思えない。参考にしつつ、日本独自のアイデアが必要だと感じさせられる。

    読了90分

  • ●2025年7月14日、東京大学・書籍部にあった。2回目のセッションで寄った日。

    前回、5月26日に1回目のセッションの日に寄ったときに「建築関係の可愛い絵図」の本が置いてあった建築関係の場所には、今日は「世界の有名都市の街づくり」みたいテーマの本が何冊もあった。これがそのうちの1冊。

    ●2025年7月19日、ブルーレイレコーダーを交換するので古いのに録画されてる「突破ですが占ってもいいですか?」をみていて。神田うのとコルファージュリアが大串ノリコさんに占われてる回で。19:56、神田うのが大串さんに「別荘を持つならニューヨーク方面か、ヨーロッパ方面か?」って質問したら、大串さんが「ヨーロッパ方面かな。でもアメリカも悪くないだけど。ハワイは違う。」って言ったら、神田うのが「ハワイは1ヶ月半ぐらい滞在したけど早く帰りたいと思ってた。やっぱりハワイは田舎なのよね。空気が美味しいだけで、1ヶ月は無理。私は私はカントリーガールじゃなく、シティーガールだから」と言ってて、この本を思い出した。

  • ニューヨークにおけるパブリックスペース利活用や都市再開発を俯瞰して把握できる良著と感じた。

  • 東2法経図・6F開架:518.8A/N34n//K

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/802455

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

1976年、東京都生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻准教授。専門は都市計画。主な著作に『都市計画の思想と場所――日本近現代都市計画史ノート』、『都市美運動――シヴィックアートの都市計画史』(ともに東京大学出版会)などがある。一般社団法人アーバニスト理事。

「2021年 『アーバニスト 魅力ある都市の創生者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中島直人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×