- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761922597
感想・レビュー・書評
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2名の小学校助成教師:藤木美智代先生・宇野弘恵先生の語りを元に、多賀一郎先生が分析・コメントという形でできている本。
女性教師だからできること、学級・授業づくり論・職場における振る舞い方・仕事術などについて述べている。
女性教師の仕事について述べている本は、なかなか手に入らない。TOSSでも数冊出しているが、男勝りの女性による、男性に負けないための仕事術という雰囲気が強い。
藤木先生の論は、TOSSの本にも通じる部分があるが、宇野先生の論調は、今までになかったもの。でも、中学校の女性教師で力を持って生徒を育てることができるのは、宇野先生のような教師だと思う。
若い女性教師にとって必要なのは、「男性に負けない」ではなくて、「うまいことやっていく」だと思う。その方法を、私は初任校の女性教師にたくさん教えてもらったけれど、彼女たちのような存在は、1校に1名いるかどうかの割合でしかない。
この本を読むことで、彼女たちのような存在に会えない学校で苦しんでいる若い女性教師が救われるのではないかと思う。
私が個人的にこの本から学んだことは、
○小学校の職員室の状況と立ち回り方(私のつとめる地域の中学校では女性教師は少ないので、お局様的な嫌みにはあまり遭遇しないのです。)
○仕事術(藤木先生の論。宇野先生の家事は、私と全く同じだった(笑))
初任の時に読みたかった。けれど、これを読まなくてもいいくらい、「力のある女性教師」像が普及すればいいのに。「力が強い」と「力のある」は、違う。
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登場するおふたりのベテラン女性教師は
“怒鳴りつけずに子どもたちとうまくやっている”先生
現場ですぐれた実践をしている女性の小学校教師の教育論を
大ベテランの多賀先生が引き出してまとめた一書
女性教師だけでなく男性教師も、いや、男性教師こそ必読