家事と家族の日常生活: 主婦はなぜ暇にならなかったのか

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  • 学文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784762017353

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  • 日本は先進国中、男性の家事負担がダントツに低い。外で仕事をして、家の中では大きな顔して、ふんぞり返って居る。自分の妻がどんなに大変か興味も示さない。思いやりも想像力もないのだ。妻がいなくなったら、どうするのだ。どう生活するのだ。新しい妻、つまり自分の身の廻りの世話をしてくれる別の女性を探すことで解決するぐらいにしか考えていない。
    それでは、愛も何もないではないか。
    そんな男に甘い顔している女も女だ。そして、私もそんな女のひとりだ。夫を愛しているから、私は考えを変えることにした。夫がひとりでも生きていけるように家の中を整え、家事をこなせるようにする。探したり、怒ることなく、家の中を、モノを自由に使えるようにする。料理だって、掃除だって、洗濯だって、できるように整理する。夫を妻から自立した個人にできるようにする。読後、そんなことを考えた本だ。

  • まさかの藤村ゼミの文献課題。昔と比べて家事用品は高度になったのに家事の時間は減らなかった。それは家事水準の向上、社会階層の違い、就業体系の違いetc様々な要因が絡んでいる。そして、今後の少子高齢化で生活も変わっていく、特に女性は就業問題や家事で選択肢が広まっているからより自己決定に慎重になってほしい。

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著者プロフィール

早稲川大学総合人文科学研究センター招聘研究員。1964年三重県生まれ、愛知県育ち。東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程修了。博士(学術)。城西国際大学福祉総合学部准教授などを経て、現所属。専門領域は無償労働と生活時間を軸とした日常生活の社会学。著書に『家事と家族の日常生活:主婦はなぜ暇にならなかったのか』(学文社)。『平成の家族と食』(晶文社)、『「母と息子」の日本論』(亜紀書房)などがある。

「2023年 『離れていても家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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