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Amazon.co.jp ・本 (338ページ) / ISBN・EAN: 9784762018763
作品紹介・あらすじ
「(メディア)の議題設定仮説が最初に提起されてからすでに四半世紀が過ぎようとしている。
この間にこの仮説をめぐってじつに多くの理論的実証的検討がなされてきた。
では議題設定仮説は、マスメディアの社会的役割をどう説明しようとするものなのか。
実証研究の結果として何が明らかになり、何がまだ明らかになっていないのか。
総じていえば、議題設定研究はマスコミュニケーション活動に対するわれわれの理解に
どのような貢献をなしてきたのだろうか。」(序章より抜粋)
メディア側の価値判断により取捨選択されて伝わるニュースは、
受け手の社会認識に影響を及ぼすという議題設定効果に着目。
この機能をめぐる実証研究や発展方法等について論じ、マスメディアの社会的役割を問う。
最近の動向を加えた増補版。
初版は、1999年度大川出版賞受賞。
感想・レビュー・書評
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1〜3章までは前座。議題設定効果の検証は4,5章。
5章では1986年衆参同日選挙時の武蔵野市で実施されたパネル調査データを用い、
1.選挙報道は、有権者自身の争点決定よりも、「世間での重要争点を有権者がどう推定するか」に与える影響が大きい
2.選挙終盤においては、テレビ報道が有権者の個人内議題に対しても一定の効果を及ぼす。新聞の場合は個人内議題への効果は検出できない
という結果を導いている。
ただし上記の結果は「選挙報道への注目度が極めて高い(VH)グループをサンプルから除外した」結果である。VHグループは投票意図の確定度・政治への関与度が高くかつメディアからの影響を受けにくいとのこと。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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