“おしゃれ”と“カワイイ”の社会学―酒田の街と都市の若者文化

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著者 : 仲川秀樹
  • 学文社 (2010年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784762020926

作品紹介

メディア文化の街-『おくりびと』アカデミー賞効果、ドラマロケ。映画館復活のゆくえ。若者たちのファッションやトレンド意識は?800人の調査をふまえて。

“おしゃれ”と“カワイイ”の社会学―酒田の街と都市の若者文化の感想・レビュー・書評

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  • 今回の仲川教授による酒田フィールドワークの主眼は、「まちおこし」や「活性化」ではなく、あくまで酒田に根付いている文化を最大限に利用し、そこからいかにまちを盛り上げていくかというのを、文化に敏感な女子高生を主に対象としたものであった。仲川ゼミの学生12人が、予備調査を含め、何度も坂化を訪れ、フィールドワークをし、最終的にシンポジウムを開くという形は、とても評価できる。内容的にも、実際に高校生にとったアンケートを中心に、現役高校生が思う酒田について述べられていて面白かった(対象となった当時の高校2年生というのは、実は私も相当しており、アンケートを書いた覚えがある(笑))
    メディア文化の街としての酒田の今後を考えていくうえで、どんなことに注目していけばいいのかというのが明確に分かったような気がした(個人的に、酒田の"カワイイ"ものが意外だった)。
    構成的にも、最後に実際のシンポジウムを文字起こししているものが掲載されており、まとめ的な配置で、非常に分かりやすかった。

  • とりあえず読んだと言う感じ。
    それでもいくつか印象に残りました。

    まず、都会へ行きたいと言う地方の若者が、地元を愛していないと言うわけではないと言うこと。また、そこにある問題として、地方の若者を受け入れる体制(若者の欲求に応える店舗が著しく少ないなど)が街全体として作られていないこと。
    若者の欲求を満たすにはどうするか。酒田には、かつて若者の欲求を満たすような複合型施設があったと言いますから、そうした施設を再び作り、その施設と商店街が共存し、また人の流れによって相乗効果が生まれるような、そういうものを僕はイメージしました。

    そして面白いと思ったのは、地方の若者が様々な方向性を持ったファッション雑誌を読みつつも、自らがそのファッション雑誌に倣ってオシャレをするわけではないということ。
    さらに、調査を行った東京の女子大生らが「東京」ブランドと銘打ってフリーマーケットに出品したものが思いのほか売れなかったと言うエピソード。
    これは、どうした事でしょう。

    地方でそうした衣服を販売する店が無いという事情だけでなく、若者自身がそうしたことを望んでいないと。

    いろいろ考えさせられました。社会学についてもう少し勉強したうえで、もう一度しっかり読みたいです。

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