懐かしさは未来とともにやってくる 地域映像アーカイブの理論と実際

  • 学文社 (2013年9月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784762024016

作品紹介・あらすじ

地域に残された映像資料は、地域社会の過去の姿を伝える貴重な文化財であり、
地域に対する我々の認識を捉え直し、未来の地域の進むべき方向を指し示す重要な材料である。

「地域映像アーカイブ」は、2008年度より活動をはじめた、
地域の映像資料の収集や保存、整理、公開、活用についての実践を進めている、
新潟大学人文社会・教育科学系地域映像アーカイブセンターを中心としたプロジェクト。
その活動をまとめ、さまざまな角度から地域の映像アーカイブについての実践、研究を論じる。
今後の映像アーカイブの振興や発展を考えるための1冊。


【執筆者】
原田健一、石井仁志、石田美紀、高橋由美子、中村隆志、古賀 豊、松本一正、渡辺一史、榎本千賀子、
金子隆一、佐藤守弘、北村順生、水島久光

感想・レビュー・書評

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  • 新潟の「地域映像アーカイブ」を、コンテンツ、運営、技術、著作権、展示等、あらゆる面から論じた本。あれこれの事例紹介ではなく、特定のデジタルアーカイブを複数の角度から取り上げることにより、具体的にどのような由来の映像がどのように蓄積され、どのように活用されうるかを一貫して概観することができる。
    映像とは「写すもの-写されるもの-その映像を見るもの」の関係性を持つ、したがって写真なら写真の撮られた背景、地域の文脈と切り離すことができないという第1章の指摘。
    第2-3章は実際にこのアーカイブに収録された資料の由来、資料が伝来した家の歴史に踏み込む。たとえば絵葉書は量産品だが、それがコレクションされた伊藤家の歴史を振り返りつつ見ることで史料としての価値を持つ。従って表面の絵だけでなく、使用済か未使用か、使用済の場合誰から誰に送られたかといったデータも収録しておく必要があると分かる。
    こうした資料自体の特徴を頭に置いてから、実務に関わる話題に入っていく。5-8章はデジタルアーカイブ作成と運用に関わる技術・法的な話題。9章以降は写真コンテンツの美術館展示に関わる、一般的な知識から、「地域映像アーカイブ」コンテンツ活用の具体例まで。13-14章はもう少し広い意味での連携について論じる。

    デジタルアーカイブのコンテンツは、デジタルでないアーカイブ同様、アーカイブの構築された文脈を弁えなければ本当に理解することはできないのかもしれない。最近流行りの横断検索との関係はどうあるのがいいのだろう。

  • 地域映像のアーカイブの実態。保存について考えさせられる。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784762024016

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著者プロフィール

(はらだ けんいち)新潟大学人文学部教授。

「2013年 『懐かしさは未来とともにやってくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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