やさしく日本の金融史

  • 学文社 (2020年9月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784762029516

作品紹介・あらすじ

古代から昭和戦前までにおける日本の金融に関する象徴的な歴史事象をわかりやすく解説し、
先達たちの金融政策に学びながら、今日の日本経済を読み取る眼力を養うことを目指す入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 中華シリーズから一転、唐突に金融史。元々雑誌金融ジャーナルというところにコラムとして連載されていたものをまとめたとのこと。そのため、一つ一つの話が簡潔にわかりやすくまとまっており、読みやすい。内容は古代から近代にかけての金融関連よもやま話といったところか。歴史の授業の中で習った事柄を少しお金関連にフォーカスしてもう少し詳しく述べるといった感じで進んでいく。歴史であったものの、現代社会を歴史を学んでいた時と比べれば深く知った結果、よりリアリティも持って理解することができた様に思う。面白かった。

    「悔い返し」と呼ばれる贈答品や相続した土地をやっぱり返して!が通用するようになっていたという鎌倉時代の話や、今の社会におけるデフォルトは”徳政令:人徳のある政治の令”であり、「取り戻すことができない土地や、確実に保護されるべき債権は、ある契機によって本来あるべき姿に戻すことが正しい」という概念を当時の人が抱いていたという逸話や、海外のケースでは「神々が定めた正しい秩序を復活させる」という意味があったとか、明治時代の飼育用ウサギバブル(詳しく調べてみたい)などなど興味深い。

    P.98(前島密の言葉)
    我が国の中下層の国民たちは、元来、貯蓄するという精神が不足している。特に東京では、「宵越しの銭を持つは恥なり」と考える者が多い。そのため、貧困であるばかりでなく風紀も乱れ、しかも様々な悪い習慣が生じている。こうしたことを予防するためには、経済上の慣習に基づき、貯蓄心を面養することこそが大事であるという考えに至った。さらに英国に渡った時に郵便貯蓄の現状を見るにつけ、優れた実績をあげているだけでなく庶民の風紀も良い。貯蓄されたお金は国債の償還や国家の有益な事実に融資し、国家経済の大いなる資金となっている。自分は、帰国したらすぐにこれを実施すべきであると考えた。

  • 東2法経図・6F開架:338.21A/O15y//K

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著者プロフィール

1966年神奈川県川崎市生まれ
1995年中央大学大学院博士後期課程文学研究科国史学専攻終了
同年   日本学術振興会特別研究員
1998年広島修道大学商学部専任講師
現在   広島修道大学商学部教授、総合研究所所長、博士(史学)
 

「2006年 『入門 事例で見る江戸時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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