認知心理学からみた読みの世界―対話と協同的学習をめざして

著者 :
  • 北大路書房
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本棚登録 : 21
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784762820656

作品紹介・あらすじ

本書では,小学校の国語の授業を題材にして子どもたちの学習−ここでは国語の教材の読解ということになるが−の過程を縦糸に,教室の子どもたちのあいだで繰り広げられる対話と相互作用の過程を横糸にして,その2つの織り合わせとして授業というもの,そして教室の中の学びというものを認知心理学の視点から考察。

感想・レビュー・書評

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  • 対話による相互交流の学習について学んでいると必ずと言っていいほど出会う本である。以前に図書館で借りて読み始めたのだが、何しろ書き込みができないので、結局読み終えなかった。今回はちゃんと手に入れて読んだ。
    前半の協同的学習の理論編が私には参考になった。対話の学習における重要性と理論的な背景についてよくまとめてある。レファレンスに使えそう。
    後半のごんぎつねの授業記録は、その手法になるほどと思うけれど、やはり不満も残る。詳細な分析はしかし、対局を捉え切れていないような気がしてならない。質的研究と量的研究の連関が望まれる。
    多くの宿題ももらった。ここからどんな展開ができるか、楽しみだ。

  • 全体的にまとまりにかけるような気もするし,具体例も国語の授業のみで限定的.しかし,随所にある新たな枠組みに関するアイデアの提示は興味深い.

    ・文章を読み解いていくということは,一人ひとりの読者の頭の中にもう一つの意味世界を作りあげていくことである.
    ・本来,学力にはヴァナキュラーな性格,「生活学力」とでもいうべきものが含まれていなければならない.
    ・読み手が適切な既有知識を使って,文章材料にはたらきかけ,まとまりのある解釈を再構成することが文章理解の本質なのである.
    ・「言葉の原初的対話性」:ことばの意味は対話者どうしの相互作用によってはじめて生まれてくる.「宛名性」:どんな発話も言語コミュニケーションの連鎖の一環なのである.
    ・対話は,安易な妥協や同調,お知恵拝借ではない.
    ・発話グループでは,少数派意見の方が洗練度が高い.
    ・モノローグ的発話とダイアローグ的発話
    ・自己の理解のモニターとして相互交渉は使われる.相互交渉には個人差がある.
    ・いじめ:モノローグとダイアローグ

  • 心理学からの授業研究である。対話と協同的な学習を目指す。

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