クリティカルシンキング 実践篇: あなたの思考をガイドするプラス50の原則
- 北大路書房 (1997年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784762820939
作品紹介・あらすじ
好評の<入門篇>に続く<実践編>。たんに懐疑や批判のための思考ではなく,信じるにたるとするものを見極め,自分の進むべき方向を決断し,問題を解決する生産的な思考がクリティカル思考である。メタ認知とマインドフルな態度を支柱に,学習,問題解決,意志決定,議論の際の<クリシン>思考を身につける本。
感想・レビュー・書評
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やや古い本ではあるが、ビジネスだけに特化していないクリティカル・シンキングを全体像でまとめた良書であると思う。やや文字が小さいのが難点か。
入門編と実践編となっているが、原著では全10章で1冊になっているようなので、2冊読んだ方がよいと思う。ここでは後半の6〜10章までをまとめておく。
6章 自分は何を知っているかを知る
「実際に知っていること」≠「知っていると思ったこと」であり、メタ認知、モニタリング、スキーマ―などの観点からも知っていることに焦点を当てている。
7章 問題を解決する
問題を解決するためには、目標、道具、操作、制約を整理してプランに落とし込むことが重要である。
8章 意思決定をする
システマティックな意思決定モデルは、問題の存在を招請に多様に定義して、人生目標を明確にし、いくつかの案を出して、絞り込み、案を評価して、決定して、実行する過程を踏むことが重要である。
9章 良い議論と悪い語リオン
議論(アーギュメント)は、演繹法と帰納法で考えられる。
10章 エピローグ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私の自己啓発お勧め本トップのクリティカルシンキング、後編。
より実践的になり、かつ自分の性格性向、バイアス、修正ポイント、課題や、やるべきこと、自分のやりたい指針が明確になってくると思います。また、クリティカルシンキングを使う時を選び、スイッチを入れるポイントも明確になると思います。
是非ノートを片手に、一章一章の課題を自分で考えて、手書きで書き残すことをお勧めします。
何か見えてきますよ。
読むのに集中しても、結構時間かかるかな。大学の講義を受けているつもりで読んだ方がいいです。 -
難易度がちょうど良かった
自分が何を知ってて何を知らないのかというメタ認知とオープンなマインドを持ちながら知的懐疑心を示すクリティカルな態度が大事 -
具体例多かった
考え方や行動の参考になったが、訳書でちょっと読みにくいかも -
図書館で借りた。
クリシンは何となく馴染めない -
死ぬまで使える情報が載っていてとてもためになった。
自分の選択や行動が正しく行えているか、自分は今、どんな状態なのだろうか、というときに役立つのでないだろうか。
内容しては
・自分は何っているかを知る。
・問題を解決する。
・意思決定をする。
・良い議論と悪い議論
などが載っている。
まだまだ、実行するぐらいには記憶に定着できていないが、すべてを覚えるぐらいの気持ちで何度でも読み返したい。
是非、入門編も含めて読んでもらいたい。
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まさに実践編。入門編は自己啓発的な要素も多かったが、こちらは問題解決に特化している。
問題解決のステップがわかりやすく細分化されており、どんな課題でも解ける気がしてきた。
学習もキャリア選択も、答えのない問題であり、正しく解決するにはクリティカルシンキングが必須だと学んだ。
メタ認知の重要性についても説かれており、細谷功さんの著書の源流のような印象を受けた。
論理の整合性の議論は、論文作成にあたって問題提起やサンプリングの参考にもなる。
入門編と合わせて、非常に内容の濃い、学びの多い一冊だった。
子育てや教育に悩んだら、これら2冊をまず読み返したいと思う。 -
■目的
・実践的手法を学ぶ
→意思決定の失敗は、人に効いたり調べたりしないことが多いので失敗が多いように思う。実行プロセスも悪い時がある。意思決定で満足パターン。
■学び
・人はシステマチックな判断より個人の価値観で判断しがち。
・↑とは真逆でシステマチックな判断だけでは、人は動かず価値観が大多数を占めていることを概論として分かっていくことが必要。
・優先順には判断基準をマトリックスを設けて優先順を付ける
・認知バイアス:例)スポーツの試合前と後では得点予想が後によりがち。結果につられる。嘘であっても。
■action
①「判断基準」を決める:①案件に対して一番近い人の幸せ(笑顔)になることを選択する。例)目の前の業者、仲間、話している瞬間の人の事、隣で座っている人の事。
②意思決定の失敗(判断)を考えてチェックする
①判断が遅い
②人に効かない、調査不足
③判断しない
④判断を安易に考えている
⑤決断より実行プロセスが悪いのを勘違いしやすい-
2020/02/24
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名著『クリティカルシンキング』の実践編。自分の思考を客観視する「メタ認知」やマインドフルな態度を支柱に、学習、問題解決、意志決定などの際に活かせる思考法が身につく本。
6章 自分は何を知っているかを知る
7章 問題を解決する
8章 意思決定をする
9章 良い議論と悪い議論
10章 エピローグ -
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いちばんはじめに書かれていたように、訳者の方々が知恵を絞って日本人向けにリライトしてくれているため、具体例なんかがとてもわかりやすくなっている。編集方針の勝利、といったところかな。
クリシンを語るうえで外せない本だと思う。 -
非常に興味深い内容。自分で考えるワークがあるのがまた良い。日常的な行動に繋げる、というコンセプトにもあっている。
正直、この手の自己啓発モノには眉唾であったが、心理学者が多数の文献を引用しながら人間の思考について論じる、というのは類書になかったアプローチではないだろうか。
自分が何度も繰り返して読み、ワークを書いては改めて書き直し…としたのは、8章の意思決定。本文にもある通り、このプロセスを経ることで自分の決定を正しいものと思う事も大事だ。人生の岐路に立った時に何度も読み直したい。
日常に活かすためには慣れやコツがいるだろうと思う。まずはこのクリシンを意識することから始めたい。 -
さすが論理学の本。各章のまとめがすっきりと書いてある。
良く科学的な本の一部に科学的な考え方が記載されていることがあるが、
この本から全てとられたんだと思うくらいの網羅ぶりです。
ただ、わかっちゃいるが、そう考えていない自分もいて今後気をつけたい。 -
クリティカルシンキングのバイブルの実践編。
入門編がクリシンの理論の説明だったのに対し、
こっちはクリシンの実生活での生かし方。
何だかビジネス書やクイズのような事も書かれているが、
役に立つことには変わりは無いだろう。 -
入門編に続いて実践編も読破。
「偏らずに物事を正しく捉えるための思考方法」についてとてもよく説明されている。この実践編では特に、議論の場で「何だか納得できないけど論破されてしまう」状況を論理的に説明されていて、わかりやすい。
日常に反映するには訓練が必要だけど、クリティカルな視点を学ぶことができて良かった。
上下巻を図書館で借りてしまったけど、手元に置いて繰り返し読みたい本です。読む価値アリ。 -
以前書評したものの『実践編』である。著者は、変わらない。
まず、何を知らないのかを知る。何を知っているのかを知る。そのような、認知自体を
認知する事をメタ認知という。そして、メタ認知をする事が重要。次に問題解決は、
細分化を行い(ツリー)、何が問題で、なにをどのようにすればいいのかを考える。
これが解決に向かう。
以上が、まぁ基本的なポイントだが、そもそもこれらをまとめるのって無理!(笑)
なぜなら、クリティカルシンキングは、一連の流れに沿っての思考の枠組みではなく、
色々な切り口、考え方で思考を昇華させていくので・・・。
ちなみに、上記以外のポイントは、インダクションとデダクション議論とそれの評価方法
とか。まぁ、ここらへんになってくるとロジカルシンキングと大して変わらなくなってくる
ので、入門編は違うとはっきり言えるが、実践編はロジカルシンキングだな(笑)
そして、巷に溢れるロジカルシンキングより本質的であるが、分かりにくいのが
難点といえば、難点か。
ただ、本書を読んだからってすぐクリティカルシンキングが出来るのか?と言えば、
出来るわけがない。よって、日々意識して行っていく事が最重要項目である事は
間違いのない事なんだが、じゃークリティカルシンキングが出来るようになると、
問題に遭遇した時に、どのような思考の枠組みをまず最初に行うのか。それは、
1.この問題に関して自分は何を知っているのか。
2.さらに何を知る必要があるのか。
3.どのような原則(方略など)に自分は詳しいか。
4.どのように考えていったらよいか。
を考え始めると言う。
このように考え始めれば、少しはクリティカルシンキングを行えるように
なってきていると言えよう。 -
クリティカルシンキング(入門編)の知識を用いてどのようにして生活に生かすかが書いてある。
読んでみたからと言って思考回路がガラッと良くなることはないが、考え方の良い例悪い例を読み取ることでよい勉強になると思う。
クリティカルシンキング(入門編)をよんでから読んでみると良いでしょう。 -
「ビジネスマンのための心理学入門:和田秀樹著」にて紹介されていて興味があったので購入。