心理学におけるフィールド研究の現場

制作 : 尾見 康博  伊藤 哲司 

• 北大路書房 (2001年11月1日発売)

作品紹介・あらすじ

現実の多様な社会・文化・歴史との接点をもった研究をどう進めていくか。人類学や社会学でのフィールドワークとは一味違う「心理学のフィールド研究」をどう始め，進めていくのか。「家族」「学校」「福祉」「地域」「社会現象」の５つのフィールドにそれぞれ３テーマずつ，研究に取り組むためのヒントを具体的に語る。

感想・レビュー・書評

[gakudaiprofさんの感想 · 2022年11月15日]

臨床心理についてのフィールドワークばかりと思っていたらそうではなかった。研究方法というよりは、各執筆者がフィールドワークについてどのように研究上で体験し、さらに困難や失敗を語ったものである。
　すぐに読めるようだともくろんだが、読んでも読んでも終わらなかった。
　最後のあとがきの前で、この本の出版とオウム真理教という宗教法人ではなくなった団体をめぐる出版社とのやりとり
があったが、これが一番面白かった。これが出版社のフィールドワークである。