- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784762822643
作品紹介・あらすじ
心理学を専攻し心理学で卒論を書こうとする学生が研究やそれを論文に仕立てるための勘所となるような基礎的な力を,文字通りレッスンすることを意図して編集されている。既刊マニュアルシリーズにおいて解説されている個々の研究法をまさにマニュアルとして使いこなす上でも本書に述べられる内容はベースとなるものである。
感想・レビュー・書評
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498円購入2018-06-23
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心理学には全く素養がない。
だから、レビューとしては信頼がおけるものは書けない。
ただ、読了したので、学んだことや、感想だけまとめておく。
本書は三部構成。
卒論をこれから書こうという学部生を対象にした本。
第一部は学術論文の入手法、批判的読解法、そして論文のまとめ方の指南。
第二部は、先行研究に自分の研究をどう位置づけるかを九つのパターンに分けて具体的に説明する。
そのパターンは、次のものだ。
・仮説や経験的理論を実証する
・他の論文の成果を追試する
・過去の優れた研究の現代的意義を跡付ける
・異文化での実証研究を日本に適用する
・実証済みの理論を別の領域に適用する
・実験条件を追加、拡張する
・対象年齢を拡張できるか検討する
・複数の研究成果を統合する
・新しい研究技法を適用する
過去の研究論文を紹介しつつ、それを発展させた研究を解説していくのだが、正直、ここが一番難しかった。
第三部は、架空の卒研の概要が紹介され、どこに問題があるか考えさせる内容。
「教授のコメント」が添えられ、「答え合わせ」ができる。
門外漢だけど、結構問題点が指摘できてしまった。
いつの間にかクリティカルに読むことができるようになっていたとは!
現金なもので、少しわかると、もう少し勉強しようかという気にもなる。
たぶん次に学ばなければならないのは、検定かなあ。
ちょっと腰が引けるけれど。 -
研究をするにあたっての基本的な考え方を学べる。
先行研究に対し、どういう風に調査研究を行うかが事例集になっているので、やりたい研究は決まってても、どういう風に調査をしたら良いか悩んだら見るのがいいかも。
調査研究をする上で間違いやすい論理やデータ収集法なども載っているので、研究を進める段階になっても参考になると思う。
調査研究向け。