やる気はどこから来るのか: 意欲の心理学理論 (心理学ジュニアライブラリ03)

著者 :
  • 北大路書房
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本棚登録 : 65
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784762822803

作品紹介・あらすじ

「やらなきゃいけないのにやる気が出ない」。これで困っているのはあなただけではない。けっして自分を責めたりしてはいけない。やる気の出ないのにはそれなりの理由と心のメカニズムがあるのだから。それを知れば無理なく上手にやる気を出せるようになるかもしれない。ここはひとつやる気を出して本書を読んでみよう。

感想・レビュー・書評

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  • 人間のやる気を科学的に変化させるにはどうしたらいいかを心理学的な視点からみて解き明かそうとしている。

    学術書ではなく、入門書なので中高生ぐらいであれば読める内容。簡単と思っていたら以外に不快。

    以下、要点を箇条書き

    自分の介入効果がゼロなとき(やってもやらなくても変わらないときに)人間は無気力を学習する。

    主観的ではあっても自分が介入できる要素がある場合、人は意欲的になる。
    例 さいころを自分でふるか、他人がふるか。

    原因をどこにもとめるかによってやる気が大きく変わる。簡単に言ってしまうと下記のようなパターン
    やる気を上げる要素
    「変化する」かつ「自分でコントロールできる」ものへの原因帰属 例.努力
    目標達成のための行動コストの低さ 例.小さいできそうな目標が大切

    やる気を下げる要素
    「変化しない」かつ「自分でコントロールできない」もの 例.能力

    人間は認知によって感情をかえることができるため、同じ事象をみても原因をどこに帰属させるか(認知)で感情を変化させられる。

    うれしい・悲しい ・・ 期待値と結果とのギャップ
    驚き ・・ 運をはじめとした外的要因への帰属
    後悔 ・・ ネガティブなことに対して統制可能な内的要因
    感謝 ・・ ポジティブなことに対して統制可能な外的要因
    怒り ・・ ネガティブなことに対して統制可能な外的要因
    逆に統制不可能な外的要因に対して怒りは感じない。あきらめは感じるかも
    絶望 ・・ ネガティブなことを安定な要因に帰属させるとき

    行動随伴性がらみの動機づけに関してはある程度しっていたが、感情が認知によって大きくかわることなどは整理して理解したことはなかたため大変役に立った。

  • 中学生向けとかにかかれたもの。セリグマンのポジティブ心理学や、動機づけ理論、帰属の所在によるモチベーションの高まりや。。。とかとかをとってもわかりやすい言葉で説明したほん。
    本当にわかりやすい言葉で書かれてはいるんだけど、内容はしっかりといろいろと書いてあるため、うかうかしていると読んでいてよくわからなくなってしまう(笑)

    情報をもっと、OOの場合にはOO
    OOの場合にはOO,というように、まとめてわかりやすくしていただけたらもっと中学生や高校生にも読みやすかったのではないかとか思った。

    ・自分の努力に帰属すると、失敗したときにもっと努力しようって思う。
    ・だけど、努力の量と求めるものが釣り合わないと感じると、努力に帰属したとしても、やっぱりやる気は出ない。毎日10時間勉強すれば東大に入れます、と言われても、そこまで勉強して東大に入りたいと思えないので、やっぱりやる気が出ない。
    ・また、難しすぎる課題の場合には、課題の性質に帰属することによって、自分の心理的な面がダメージを受けるのを防ぐことができる。だけど、それだと、いつまでたってもできるようにならない。だけど、努力に帰属したところで、難しすぎる場合には、それに似合う対価を払う必要があるのかと考えると、そこまでの努力をする必要があるのかって思って、結局やる気は出ない。
    ・学習性無気力で無気力を学習した場合でも、ちょっとずつ、自分でコントロールできるって感覚を持たせてあげれば、やる気は戻ってくる。CBTでいうところの行動活性化法は、このちょっとずつでも、何かをすることで自分が状況をコントロールできるよ、というのを目に見える形にしてあげているということかな?

  • モチベーションについて初学者にわかりやすい分析をした本。
    後半はタイトルの趣旨から離れてるように思われたが
    まだ読み込みが足りてないから2回読んでから評価し直したい。

  • 実は学生向け。でも大人でも十分に応用出来る内容。わかりやすいです。

  • 良書。ジュニア向けなので読みやすい

  • 心理学ジュニアライブラリシリーズ。

    これは是非とも学校の先生方に読んでほしい。
    そしてやる気を奪うシステムを改善していただけたらと思う。

    ちょっと実験結果のグラフなどがわかりにくいのが難点だが、このシリーズは相変わらず面白い。

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著者プロフィール

上智大学総合人間科学部教育学科教授。東京大学大学院教育学研究科博士課程教育心理学専攻を単位取得退学、博士(教育学)。神奈川大学助教授、国立教育研究所教育方法研究室長、立教大学教授などを経て平成17年より現職。 新学習指導要領に関わっては、中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会、教育課程企画特別部会、総則・評価特別部会、幼児教育部会、中学校部会、生活・総合的な学習の時間ワーキンググループ、小学校におけるカリキュラム・マネジメントの在り方に関する検討会議、小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議、2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会等の委員として、重要な役割を担う。主な著書に『教科の本質から迫るコンピテンシー・ベイスの授業づくり』(編著、図書文化社)『子どもと創る授業―学びを見とる目、深める技―』(ぎょうせい)など。

「2017年 『[平成29年版]小学校 新学習指導要領ポイント総整理 総則』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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