大学講義の改革―BRD方式の提案

著者 :
  • 北大路書房
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本棚登録 : 15
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784762824425

作品紹介・あらすじ

BRD方式は講義の形を取りながら学生が主人公になれる授業を演出できるいわば裏技である。いつでも誰でも,すぐに使える実用性を備えている。受講生の集中度を飛躍的に高め,しかも効果が大きい。情報教育機器のような特別な準備なしに使える。いわば,どこの教室にもあって手軽に使える黒板にも似た便利な道具なのである。

感想・レビュー・書評

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  • 05-06-27
    筆者は、南山大学総合政策学部教授で、教育学が専門です。

     BRD(the Brief Report of the Day)方式とは、大学の授業90分を次の4段階で進める、筆者が考案した講義手順です。



    ?確認 5分 (学生)今日のテーマを確かめる。(教師)テーマを板書する。 ?構想 20分 (学生)テキストなどを参考にして考える。(教師)机間巡視をする。
    ?情報収集 45分 (学生)教師の授業を聞いたり、他の学生の構想を知る。(教師)ポイントを説明する。発問、指名など。
    ?執筆 20分 (学生)疑問点を質問する。A4紙1枚のレポートを完成し、提出する。(教師)机間巡視をする。レポートを受理する。


     例えば、こんな感じで授業は進められます。

     まずは、今日の学習課題の確認。当日のレポートのテーマは「なぜ一斉指導なのか」。「一斉指導の目的や特徴を説明できるようになる」という講義のねらいが教師から示されます。構想では、学生はテキストなどをもとに、レポートの構想を練ります。この過程により、予習的な要素が入り、次の学生による情報収集がスムーズに行えます。情報収集では、教師が伝統的な方法で、今日のレポートにかかわる講義を行います。最後に、テキストや講義をもとに、「なぜ一斉指導を行うのか」という理由を、学生がA4紙1枚のレポートに仕上げます。



     BRD方式では、学生は授業でレポートを書き上げる人です。教師は、学生がレポートを書くための支援者です。また、教室は、学生が自己責任でレポートを書く場とされます。従来の大学での授業観である「教師が学生に一方的に教えるという営み」が180°転換されます。また、この方式を用いると私語が激減するそうです。大学関係者には朗報でしょうか。



     自ら考案した授業方式(BRD方式)を一冊の本にまとめるなんて、すごい。これまでの授業改革の様々な取組と比較して、考察もしています。「仮説実験授業」や「朝の読書」まで引き合いに出すなんて、少し笑ってしまいました(^_^)。

     新しい授業づくりを模索している人だけではなく、ユニーク発想を知りたい方にもおすすめです。

  • 060618

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著者プロフィール

松阪大学を経て南山大学教職センター教授。
最終学歴 名古屋大学大学院博士課程(教育心理学専攻)単位取得満期退学。
【主な著書・訳書】
『大学講義の改革-BRD(当日レポート方式)の提案』(北大路書房)、『学校心理学入門シリーズ2 授業改革の方法』(ナカニシヤ出版)、『大学生活を楽しむ護心術-初年次教育ガイドブック』(ナカニシヤ出版)、『学校を変えるカウンセリング』(金剛出版)など。

「2016年 『いじめ、学級崩壊を激減させるポジティブ生徒指導(PBS)ガイドブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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