視界良好: 先天性全盲の私が生活している世界

著者 : 河野泰弘
  • 北大路書房 (2007年6月1日発売)
3.38
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  • 本棚登録 :37
  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784762825620

作品紹介

聞く・触れる・嗅ぐことで「見る」世界,
そこでの暮らしを柔らかに語る。

日本人で視覚障害者でお酒が弱い−−それが河野さん。いろいろな人が生きる,多様な人間社会では,障害も個性の一つなのではないか…。自らの「世界」を生き生きと,ちょっとユーモラスに描く。彼にとって見ることとは,全身で感じ,味わうことなのだ。彼の生き方から元気をもらえる一冊。

★『視界良好2:視覚障害の状態を生きる』2017年4月発行! 
『視界良好』刊行後10年。主に盲ろう通訳として活動してきた著者が,事物や他者とのコミュニケーションを通じて「見ること」をいかに獲得し良好にしてきたかを記述した第Ⅰ部。続く第Ⅱ部で,現在の自分を見つめ直しつつ,人とのつながり,自身の就活,社会問題等その解決の方向について抱いている思いを綴る。
http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784762829628

視界良好: 先天性全盲の私が生活している世界の感想・レビュー・書評

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  • 同じ先天性全盲ですが、面白く読みました。
    いつかお会いしてみたいです。

  • <内 容>
     副題にあるとおり先天性全盲の河野さん(27歳)のエッセイ。目の見える人が「目の見えない人ってこういうときどうしてるの?」と疑問に思う点を、わかりやすく解説している。
    「私たちを含め障害をもつ人に出会ったとき、どうか世界は違うけれど同じように生きる人間として接してください。」(あとがきより)という願いが、ひしひしと感じられる良書。

    <ひとことコメント>
     92頁、フッタ(柱)の部分に「はしら」と書いてあったのには驚きました(これは著者のせいではありませんが)。

  • 090201by朝日

  • 先天性全盲の男性がどのように世界を「見て」=感じているかについて語るエッセイ集。比較的短い本だがおもしろい。視覚のない筆者は、聴覚・触覚・嗅覚を駆使して生活している。一番重点を置いているのはこの本を読んだ感じでは聴覚であるようだ。この辺は盲人ならすべてそうというわけでもなく、個人差の有る部分なのかもしれない。点字で本を読んでいても効果音のようなものが自然に聞こえるのだそうだ。平家物語で馬の蹄の音や鬨の声が聞こえたりするらしい。自分は本を読んでイメージが浮かぶのはやはり画像かなぁ。生きている動物や剥製などを触ってイメージをつかむこともあるという。キツツキの足の指が前後に2本になっているというけれど、そんなこと知らなかった、私・・・。出歩くことも多い筆者は、横断歩道の渡り方や駅の豆知識なども披露している。なるほどと思うことが多く、「視点」がふっと変わる本だ。*筆者の穏やかで明朗な性格が感じられる文章である。*円筒形のものの見取り図を描くのに苦心したという話が大変興味深かった。筆者は手で触って形を確かめるため、目が見える人が描く「楕円の両端に縦線を一本ずつ入れ、下にも楕円を描く」という風には捉えられないのだという。

  • 先天性全盲の方のエッセイ。人間は視覚から60%以上の情報を得ているんだっけかな?だから見えないっていうだけで情報量が格段に落ちてしまうのだけど、河野さんはそれを補ってあまりある世界を見せてくれます。見えないってどういうことなのか、見える私たちには想像もつかない。。。けど河野さんは「見えない世界」を書いてるのではなく河野さんが「見ている世界」を書いてます。どんな世界が広がっているのかなぁ。想像してみたい時はこの本がおすすめ〜!たとえば、本を読む時のイメージのふくらみは私たち以上に豊かなんですよね。絵を「見る」時も。そんな風に周りにあるものを大事につかみとっていく感性の問題なんだと思ったなぁ。いろんなこと、風景、気持、におい、感じ取る力や優しさや想像力にあふれた世界です。

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