感染症は実在しない―構造構成的感染症学

著者 : 岩田健太郎
  • 北大路書房 (2009年11月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784762826962

作品紹介

インフルエンザは実在しない。生活習慣病も,がんも実在しない……。そもそも「病気」とは何か? それが「実在しない」と考えることで,どのような新たな地平が開けるのか? 構造構成主義の立場から,感染症臨床の第一人者があらゆる「病気」の診断・治療の実態を明らかにしながら,「病気」という現象を読み解く。

感染症は実在しない―構造構成的感染症学の感想・レビュー・書評

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  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:493.8||I
    資料ID:51000747

  • 病気は実在しないということを認識すること、
    価値交換としての医療の模索すること、自分も医療人のはしくれとして、自分なりに考えていきたい。

    あと、学術論文は英語で読む。やっぱり、これが今の自分の課題。

  • この題名は、誰が言い出したのだろう?
    かなり大胆で、驚く
    でも、内容を読むと、その通り

    お腹の中では思っていても
    患者に対しては言えないこと

    薬を飲まなくても、9割の人は大丈夫って
    医療費を削減しなくてはいけないのに
    無駄な薬を飲んでいる人がほとんどってことだよね

  • 題名が面白そうなので読んでみました。著者が岩田先生なのもあります。
    岩田先生の感染症の本はすごい好きで勉強になります。これだけは始めに言っておきたい。

    この本はタイトルの通り、病気一つ一つが、そういうものが実在するわけではなく、「恣意的に」医療者が、グレーゾーンを有する現象に名前をつけただけで、そういうものが存在するわけではないという論理を展開している本で感染症の勉強になるものではないです。哲学的な本です。(タイトルから察せよ!って?)

    ①説明がくどい
    ②「構造構成的」に考えるメリットの展開がなさすぎる。
    ③人間の思考には時間軸があることをあまり考慮されていない。
    など、多々思うことあり。あまり読解力のない自分なので、読みきれてないところもあるとは思いますが。
    興味のある人は読んでもいいかなという感じの本です。

  • 病気・医療について根源的に考察された本。
    「病気は実在せず、医者に意図的に、恣意的に認識された現象である。」
    (p.185)
    という言葉に集約されると思います。
    これについて感染症のみならず、高血圧、糖尿病、メタボリック症候群、癌、精神疾患などを例に挙げて説明しています。

    また、そう捉えることによって医療の目指すべき方向性について「個人個人の価値観との交換行為」(p.189)というキーワードで論じています。

    医療とは本当はどういうものなのか、についてとても勉強になります。
    医療者だけでなく、もっと一般の方に読まれてほしい本です。

  • 価値観の交換としての医療、そしてそのための情報開示なのだが、
    ここで想定されている患者はあまりにも決定力がある。実際には医療を受ける弱った状態での逡巡や責任を他人に預けたいという依存、引き受けるべき状況への否認・・・とのせめぎあいともたれあいをなくせという著者の主張はきついなあ
    医者ってそこも込みでの医は仁術だといままでの経験から思っていたのは甘えでしたか

  • キーワードは「価値交換行為としての医療」。

    「病気は実存しない、現象である」という仮説に基づかれて書かれています。

  • 構造構成的視点から見た感染症
    時には構造構成的な角度から物事をとらえる重要性が分かる。

  • あらゆる病気は実在せず、現象であることを論証した本。
    さすがわ、岩田健太郎先生。切れ味抜群で分かりやすい。
    ドラッグラグ・薬害のところなんかは特に共感した。
    本書の提示する解決策しかないだろうと思う。
    また、病気が実在せず現象であることに対して深く体感的に学ぶことができた。
    人に薦めたくなる一冊。
    免疫学をかじっている人間としては病気だけでなく、免疫反応も実在しないのだと思った。
    非自己を排除する現象であり、ものとして実在はしない。

  •  若き内科医が感染症を皮切りに全ての病気が実在するモノではなく現象としてのコトであると説く構造構成主義の本。

     「医師(医学)は恣意的なものである」はこの本に何度も出てくる言葉だ。医学は客観的で明確な事象ではなく、この辺を病気と判断しようという主観的なものなのだ。
     病気が恣意的なものであるならばタミフルはどう使うべきか。そもそも全ての予防、検査、治療はどうあるべきなのか。さらに科学的な思考とは、医療とは何なのだろうか、と本は進んでいく。もちろんこの本は治療や検査を否定するわけではない。病気とは何かを捉え直し、そこから医療の価値とは何かを捉え直すことがこの本の主旨だ。

     日本では特にその理解が遅れているのかもしれないが、病気が実在せず恣意的に判断される現象であることは明確な事実だ。しっかりとそれを受け止めて色々な医療の問題や自身の治療選択を考えていかなければならない。
     医療についてのPUS(科学理解)を啓蒙する良書。

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