ナラエビ医療学講座: 物語と科学の統合を目指して

著者 :
  • 北大路書房
4.13
  • (2)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 30
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784762827525

作品紹介・あらすじ

エビデンス・ベイスト・メディスン(科学的根拠に基づく医療)とナラティブ・ベイスト・メディスン(物語と対話に基づく医療)を共に大切にする医療の在り方とは。近代医学に基づく適切な医療の提供も,病む主体の全人的な側面の重視も「有効な1つの物語」として扱い軽やかに統合していく枠取りを会話形式の中に素描する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  •  いつもお世話になっている富山大の斎藤先生の対話形式ナラティブレクチャー本です。読み始めたら何か読んだことある話・・・と思ったら「「健康によい」とはどういうことか―ナラエビ医学講座」の増補改訂版でした。ナラくん、エビちゃん、そして斎藤先生の対話の中でナラティブ・ベイスド・メディスンや認知行動療法のことなどが楽しく学べます。
     ナラくんとエビちゃんのイラストが表紙だけなのは残念ですが、後半大幅に書き足してあるので元本を読んだ方でも楽しめると思います。
     最初に「ワンダフル・ライフ」のグールドのメラノーマの話が出てきますが、「「健康によい」とはどういうことか」を最初に読んだときは「秒速5センチメートル」をまだ見ていなかったので、「アノマロカリス」がといわれてもよくわからなかったのですけど、今ならわかります。時の流れを感じますね。
     しかし、斎藤先生、これを保健管理センターの広報誌に連載していたというのが偉いですね・・・。

  • Narrative based-Medicine(NBM:物語と対話に基づく医療)の勉強のため購入。
    個人的には、NBMはEBM(根拠に基づく医療)の概念に包括されているように考える次第。

  • 物語形式で飽きさせずにナラティブベイスドメディスンについて概論を説明してくれる。
    入門書として非常に良くできていると思います。
    EBMの実践にNBMかいかに大切かがよくわかります。
    臨床は人対人ですからね。

  • これはおもしろい。
    EBMを臨床の中でどう位置づけるのかがテーマの一つ。
    後半は心理学的な要素も入ってやや難解になるが、対話形式なので全編通して読みやすい。

    エビデンスはつきつめれば統計学的な情報のひとつであり、これを目の前の患者の診療にどういかすのか?
    エビデンスが示すとおりの臨床をおこなえば理想的な医療となるのか?
    エビデンスがない分野の治療はすべて不確かな治療になってしまうのか?・・・

    EBMに傾倒しすぎた臨床家にはひとつの道筋を示してくれる著作かもしれません。

  • 授業で取り扱った本。
    ナラティブとエビデンス。
    正直、医療にあまり興味は無いのだけれど、
    この本に関していえば読んでよかった実感がかなり強い。

    エビデンスとエビデンスを
    物語として伝えること。
    とても面白い考え方だと思った。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

斎藤清二(さいとう・せいじ)

1951年 新潟県に生まれる
1975年 新潟大学医学部医学科卒業
1988年 医学博士(富山医科薬科大学)
1990年 臨床心理士資格取得
1993年 英国セントメリー病院医科大学へ留学
1996年 富山医科薬科大学第3内科助教授
2002年 富山大学保健管理センター長・教授
2015年 富山大学名誉教授,立命館大学大学院応用人間科学研究科特別招聘教授
2016年 立命館大学総合心理学部特別招聘教授,現在に至る

《専攻》臨床心理学,内科学,心身医学,医学教育学

《主な編著訳書》
『はじめての医療面接――コミュニケーション技法とその学び方』(単著)医学書院 2000年
『ナラティブ・ベイスト・メディスン――臨床における物語りと対話』(監訳)金剛出版 2001年
『ナラティブ・ベイスト・メディスンの実践』(共著)金剛出版 2003年
『ナラティヴと医療』(編著)金剛出版 2006年
『グリーンハル教授の物語医療学講座』(単訳)三輪書店 2008年
『ナラティブ・ベイスト・メディスンの臨床研究』(監訳)金剛出版 2009年
『発達障害大学生支援への挑戦――ナラティブアプローチとナレッジマネジメント』(共著)金剛出版 2010年
『ナラエビ医療学講座――物語と科学の統合を目指して』(単著)北大路書房 2011年
『ナラティブ・メディスン――物語能力が医療を変える』(共訳)医学書院 2011年
『事例研究というパラダイム――医学と臨床心理学をむすぶ』(単著)岩崎学術出版社 2013年
『インタビューという実践』(編著)新曜社 2014年
『関係性の医療学』(単著)遠見書房 2014年
『ナースのためのナラエビ医療学入門』(単著)日本看護協会出版会 2014年
『ドクターズ・ストーリーズ――医学の知の物語的構造』(監訳)新曜社 2016年
『改訂版・医療におけるナラティブとエビデンス――対立から調和へ』(単著)遠見書房 2017年

「2018年 『総合臨床心理学原論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

斎藤清二の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヴィクトール・E...
ウォルター・アイ...
ウォルター・アイ...
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする