- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784762828256
作品紹介・あらすじ
M-plusは安価でありながらも,非常に高度な統計処理を簡単なコーディングで行うことができる。無償のフリーソフトRは,強力な統計のプラットフォームとして浸透している。本書は,両ソフトの操作およびコマンド記述の違いを比較しつつ,SEMの分析の実際を解説する。
感想・レビュー・書評
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構造方程式モデリング(共分散構造分析)に関して、統計ソフトウェアM-plusとRでの実際のコード例を紹介しながら解説している本です。専門的な解説書というよりかは、構造方程式モデリングを実践していくユーザーのための入門書という感じです。全く統計学に触れたことがない人には少し難しい箇所もあるかもしれませんが、解説は極めて丁寧で分かりやすいと思います。内容は導入編・基礎編・応用編に分かれています。導入編はモデルの表現・評価に関する話について、基礎編は(1)回帰分析、(2)パス解析、(3)探索的・確証的因子分析、(4)潜在変数を含んだパス解析、(5)多母集団同時分析について書かれています。応用編まで読むと、(6)順序データのパス解析、(7)カテゴリカル・制限従属変数に対する回帰モデル、(8)媒介分析、(9)項目反応理論、(10)潜在曲線モデル、(11)階層線形モデルおよびマルチレベル構造方程式モデル、(12)潜在混合分布モデル、(13)ベイズ推定を用いた分析、といった比較的(もしくはかなり)高度な分析についても学ぶことができます。本書の特徴は、冒頭に述べたとおりM-plusとRで実際に分析をするのに使用するコード例が、分析ごとに示されていることです。通読して構造方程式モデリングに対する理解を深めるもよし!自分が行う分析に関する章だけ読んでコードを真似するもよし!使い方色々の良書だと思います。
(ラーニング・アドバイザー/心理 KANAI)
▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1596202詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Rでパス解析するなら、、と思って買ったのだが、別にこれで無くても良かったか?使う場面になればまた評価が変わるかも。