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Amazon.co.jp ・本 (396ページ) / ISBN・EAN: 9784762828935
作品紹介・あらすじ
推論と意思決定を中心とする思考心理学においても,確率的説明が重要な位置を占めるようになった。
本書では,まずその理解に必要な確率判断を平易に解説する。
そして,メンタルモデル理論を含む論理ベースでの発展も概説し,
二重過程理論やプロスペクト理論等の確率に基づく現代的な説明へと至る。
感情,合理性,個人差や文化の影響がもたらす複雑さにも踏み込む。
◆目次
日本語版への序文
序文
第1章 確率に関する判断と思考
1 確率の定義
2 単純な確率の判断
3 信念更新
Summary
第2章 推論の研究:古典的研究
1 古典的三段論法:量化子を伴った推論
2 三段論法推論
3 人間のパフォーマンスにみられるパターン
Summary
第3章 命題に関する推論
1 「ならば(if)」:条件文
2 「または(or)」に関する推論:選言命題
Summary
第4章 推論と意味
1 推論の促進:内容効果の研究
2 義務論的推論:規則についての思考
3 因果推論:世界の働きについての思考
4 単一の事例と反事実的思考
Summary
第5章 推論の説明:古典的アプローチ
1 メンタルロジック
2 メンタルモデル理論
Summary
第6章 推論の説明:「新パラダイム」
1 Oaksford & Chaterのベイズ理論
2 Evans & Overの仮定思考理論
3 二重過程理論
Summary
第7章 仮説的思考:帰納と検証
1 帰納
2 仮説検証
3 仮説的思考理論
Summary
第8章 意思決定:選好とプロスペクト
1 主観的期待効用
2 複雑な意思決定
3 選好
4 プロスペクト理論:意思決定の記述理論
Summary
第9章 文脈の中での意思決定
1 選択のパラドックス
2 意思決定のジレンマ
3 思考なしの意思決定
Summary
第10章 思考,推論,そして個人
1 合理性
2 合理性とパーソナリティ
3 思考,推論,文化
Summary…
感想・レビュー・書評
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所在:展示架
請求記号:141.5/Ma44
資料ID:11600461
私たちが普段行っている推論や意思決定というものを、確率や命題の概念を使って丁寧に説明されています。説明の切り口が数学的なので、非常に納得のいきやすい内容になっています。
選書担当:M詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
理解できたと言えるのは意志決定パートくらい。様々な論考を整理して流れを作ってまとめた、いわばガイドブック的な本書はこれからも何度も開くことになりそう。
著者プロフィール
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