研修設計マニュアル: 人材育成のためのインストラクショナルデザイン

著者 :
  • 北大路書房
4.20
  • (12)
  • (12)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 291
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784762828942

作品紹介・あらすじ

効果的で,効率的で,魅力的な研修とは? 「教えない」研修とは? 目標達成のための「最終手段」と研修を位置づけ,学んだことがわからないままに終わってしまう事態からの脱皮を図る。何をどう教える(学ぶ)かだけでなく,なぜ教える(学ぶ)必要があるのかを徹底的に問い,業務直結型で組織に貢献できる研修設計をめざす。

◆中原 淳 氏 推薦! (東京大学准教授) 
研修の目的とは「教えること」ではない。それは学習者が「自ら学ぶ」ことを手助けし,学習者に「変化」が起こることだ。成果につながる行動ができる人材育成のみならず,仕事の現場に「学習する文化」を拡げることをも指向する。次世代の人材開発がめざす地平は,ここにある。
◆池上 敬一氏 推薦!
 (獨協医科大学越谷病院救命救急センター/日本医療教授システム学会代表理事)
「患者安全研修を行ってもヒヤリハットが減らない」「シミュレーション研修の成果がでない」 この現状を打開するツールがインストラクショナルデザインです。本書を医療教育者・病院の研修担当者に推薦いたします。

◆好評の姉妹書
『教材設計マニュアル◆独学を支援するために』
http://www.kitaohji.com/books/2244_2.html
『授業設計マニュアルVer.2◆教師のためのインストラクショナルデザイン』
http://www.kitaohji.com/books/2883_6.html
◆好評の関連書
『教師の学びを科学する◆ データから見える若手の育成と熟達のモデル』
http://www.kitaohji.com/books/2897_3.html
『21世紀型スキル◆学びと評価の新たなかたち』
http://www.kitaohji.com/books/2857_7.html
◆主な目次
◇導入課題「研修の現状をチェックして改善策を考えよう」
 第1章 研修設計へのシステム的アプローチ
 第2章 教えないで学べる研修を着想する
◇課題1「研修発注書をつくる」
 第3章 研修のメリットを主張する
 第4章 行動変容として研修の成果を定める
◇課題2「研修企画提案書をつくる」
 第5章 研修の学習成果を定める
 第6章 研修以外の実現方法を検討する
 第7章 教えないで学べる研修を設計する
◇課題3「研修評価計画書をつくる」
 第8章 研修の評価・改善を計画する
 第9章 行動変容をモニタリング・支援する
◇課題4「貢献構想メモをつくる」
 第10章 研修部門をアピールする
 第11章 研修設計の専門家として成長する

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 人財育成の担当者が研修を企画する際の理論的裏付けになる本。インストラクショナルデザインの基礎を知っていれば、非常に参考になるが、入門書ではないので、中級者向けの内容。

  • IDについて書かれた本を読むのは2冊目になりまさす。この本については内容が盛りだくさんで、一度読んだぐらいでは理解できない事が多くあるとおもいます。しかし、興味深い事だらけでもあるので、業務の傍に置いておき必要な時に読み返したいと思いました。

  • 従業員研修を企画するにあたってとても参考になった。本書を読みながら今まで受けてきた研修を振り返ると、よかった研修とそうでなかった研修がそれぞれ具体的に何が良くて何が悪かったのかが理解できた。また、人材育成の理論について概要を学ぶことができる点も本書の魅力の一つだと思う。

  • 研修担当者なら必携。

    IDの第一原理や、ARCSモデル、メーガーの3つの質問など、研修そのものを改善するさまざまな知見が溢れている。
    これらの概念なしに、私はいままでどうやって研修設計してたのかな、というほど。


    また、企業経営全体から研修部門を捉えるための視座や、研修担当者としてのスキルアップについても言及があり、キャリアを考える、あるいは明確にするための資料としても役立つ。

    研修の意味を拡大し、人が学ぶこと、と捉えた場合にどのような打ち手があるのかも記載されている。

    不足点を強いてあげるなら、
    研修体系図のような、複数の研修の集合をどうデザインするかについての具体的なノウハウ開示は見受けられなかったように思う。

    ただ、これは部門、職階毎の登用要件を決めて始めて実施できることであり、本書の射程とはややずれる、と理解している。

  • 一番印象的なのは、研修がいらないってこと。正確には、数ある学習方法の中で、研修がコストがかかる割に効果は薄いってこと。研修以外の方法をまず検討するべき。後は、p31,32のARCSモデル学習者版を、塾の生徒に渡してできそうなやつ3つを邪気出させたい。p164に研修以外の学びとして読書ログを取る、があったので、これから書いていきたい。

  • クライアント先の研修を考えねばならず、手元にあった中原先生の『企業内人材育成』でインストラクショナルデザインのより詳しくは…と紹介されており、慌てて購読。タイトル通り、研修の設計方法が一から書いてある。人事畑でずっと過ごしてきて、なんちゃって研修は自分でも何度もやってきたが、こんなに緻密に考えたことなかったなあ。。

  • 研修インストラクショナルデザインのための、参考書的な本

  • あまり効果が出ない研修が多い中、どうすればいいのかが実践を元に分かりやすく書かれていていいです!!

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

鈴木克明(すずき かつあき)
国際基督教大学教養学部(教育学科),同大学院を経て,
米国フロリダ州立大学大学院教育学研究科博士課程を修了,Ph.D(教授システム学)
東北学院大学教養学部助教授,岩手県立大学ソフトウェア情報学部教授などを経て,
現在:熊本大学教授・教授システム学研究センター長・大学院教授システム学専攻長
専門:教育工学・教育メディア学・情報教育
主著:
教材設計マニュアル 北大路書房
授業設計マニュアル(共編著) 北大路書房
研修設計マニュアル 北大路書房
学習設計マニュアル(共編著)北大路書房
放送利用からの授業デザイナー入門 日本放送教育協会
教育工学を始めよう(共訳・解説) 北大路書房
人間情報科学とeラーニング(共著)放送大学教育振興会
eラーニングファンダメンタル(編著) 日本イーラーニングコンソシアム
インストラクショナルデザインの原理(監訳) 北大路書房
最適モデルによるインストラクショナルデザイン(共編著) 東京電機大学出版局
学習意欲をデザインする(監訳) 北大路書房
インストラクショナルデザインとテクノロジ (共監訳) 北大路書房
Online Learner Competencies(共著) Information Age Publishing
ストーリー中心型カリキュラムの理論と実践(共編著) 東信堂
インストラクショナルデザインの道具箱101(監修)北大路書房
インストラクショナルデザインの理論とモデル(共監訳) 北大路書房
大学授業改善とインストラクショナルデザイン (共編著)ミネルヴァ書房
職業人教育と教育工学 (共編著)ミネルヴァ書房

「2020年 『学習者中心の教育を実現するインストラクショナルデザイン理論とモデル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鈴木克明の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×