サボタージュ・マニュアル:諜報活動が照らす組織経営の本質

制作 : 越智 啓太  越智 啓太  国重 浩一 
  • 北大路書房
3.45
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本棚登録 : 98
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784762828997

作品紹介・あらすじ

CIAの前身が作成した「組織をうまくまわらなくさせる」ためのスパイマニュアル。「トイレットペーパーを補充するな」「鍵穴に木片を詰まらせよ」といった些細な悪戯から,「規則を隅々まで適用せよ」「重要な仕事をするときには会議を開け」まで,数々の戦術を指南。マネジメントの本質を逆説的に学べる,心理学の視点からの解説付き。津田大介氏推薦!

◆推薦のことば
日本の大企業や官僚制度が抱える問題の本質が
驚くほどわかる本書。
「あるある本」として笑いながら読んでいるうちに
やがて楽しさは空恐ろしさへと変わる。
(ジャーナリスト/メディア・アクティビスト 津田大介)

◆目次
解説 サボタージュ・マニュアル―――日本語版の発刊に寄せて
1 サボタージュ・マニュアルとは何か
2 どのようにすれば、組織はうまくいかなくなるのか

サボタージュ・マニュアル(暫定版)
1章 序文
2章 推定される効果
3章 サボタージュの促進
 ▼1 個人的な動機
 ▼2 破壊活動の推奨
 ▼3 安全な方策
4章 道具、標的、タイミング
 ▼1 一般的条件
 ▼2 武力攻勢前に
 ▼3 武力攻勢中に
5章 サボタージュに関する具体的提案
 ▼1 建造物
 ▼2 工業生産(製造)
 ▼3 生産(金属)
 ▼4 生産(鉱業と採鉱)
 ▼5 生産(農業)
 ▼6 交通(鉄道)
 ▼7 交通(自動車)
 ▼8 交通(水上交通)
 ▼9 コミュニケーション
 ▼10 電力
 ▼11 組織や生産に対する一般的な妨害
 ▼12 士気を下げ、混乱を引き起こすための一般的な工夫

あとがき

感想・レビュー・書評

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  • インターネットでよくレビューを見かけるので気になって読んでみました。
    「(妨害・破壊工作などの)行為をひとつひとつを眺める事により、組織がなぜうまく回らなくなるかを逆照射しようというのが、本書の狙いであるようだ」(あなたの会社はなぜ非効率?-HONZ)との解説もあるように、このマニュアルに書いてあることを逆張りすることによって会社組織を効率よくする……みんなそんなに会社好きなのか。正社員はえらいなー大変だなー。

    前半部分は「日本版の発刊に寄せて」と、このマニュアルをビジネスに活用するための解説に割かれていますが、肝心の後半マニュアル部分はそんなホワイトカラー向けよりもむしろ工場・炭鉱・交通機関などの労働者階級の市民に向けた、小さなことからコツコツと、小市民的草の根破壊工作for騒乱計画(プロジェクト・メイヘム)。誰でも簡単にDIYできる発火装置の作り方、ガソリンエンジンに砂糖を混入させて動かなくさせたり、蒸気ボイラーの効率をまめに下げたり、収穫した作物を家畜にこっそり食べさせたり、用務員はわざとゴミをため込んで自然発火しやすくさせたり。そして市井に紛れて生活するためにいつもはまじめに、ヤバくなったら謝りまくっていざとなったらとぼけろ!みたいな。ちょっと牧歌的とも言えます。なんといっても70年前のもの。

    きっとこれはビジネス書ということにしておかないと公序良俗に反するということで第三〇館や〇田出版みたいに目をつけられてしまうからこういう風に出版したのだな、と勝手に思いました。どんな職業のどんな立場の人も、「道具」を「武器」にすることができる。怖いと思うか、楽しいと思うか。さてどっち。

  • 「こうすれば敵の組織は混乱に陥る」誰でもできるスパイ活動の実在したマニュアル。とにかくながったらしい文章で回答しろ!会議を開いて何も決めるな!士気を下げろ!などなど、一種の風刺、あるあるネタと笑うこともできる。が、無意識に自分もこういう行動をしているかもと気付いたら、ちょっと怖くなった。自らをモニタリングすることから始めなくては。

  • いかに組織を回らなくするかという視点で書かれた非常に興味深いマニュアル。
    徹底的に瑣末なことにこだわる、意思決定までの決定者を増やす、頻回に会議を行う、マニュアルの内容をできるだけ細かくするなどなど、どこの組織でもある程度見られる悪習が書かれている。
    これがCIAが昔に敵対組織を妨害するためのマニュアルとして使用していたので説得力もある。
    反面教師として利用すれば自分の組織の改善に繋がるであろう。
    元々のマニュアルがそうなのだろうから仕方ないが、全体的にボリュームは少なめで、もっとホワイトカラーのサボタージュに関して様々な事柄が載っていれば更に良かった。

  • 請求記号: 336.3/Uni
    資料 I D : 50080716
    配架場所: 図書館1階西 学生選書コーナー

  • 大人数での会議や執拗な書類確認が、サボタージュにつながることは何年も昔から指摘されている。なのにどうして減らないのか!

  • あなたの会社がイケてないのは、もしかしてCIAの工作かも!?

    自分がいる組織は「非効率」なのではないか?
    もう少し、上手くまわっていかないのか!?

    そう思ったことがある人は、多いのではないでしょうか。
    その上手くいかない原因、実はCIAの秘密工作かもしれません。

    ・・・というのは冗談ですが、この本には、組織が非効率になる原因がハッキリ言語化されています。なぜなら、「非効率を生みだす」ための本だから。

    CIAの前身、アメリカ軍戦略情報局(Ofice of Strategic Services)が第二次世界大戦中にまとめた、「一般人のためのレジスタンス・マニュアル」です。

    枢軸国にダメージを与える目的で

    「組織がうまく回らなくなる方法」
    「うっかり事故を起こしやすくする方法」

    などが具体的に説明されています。軍人じゃないあなたも、ちょっとした工夫で強力なレジスタンス活動が出来ますよ!・・・という、内容。

    近年機密解除され、それが和訳されましたものです。(ちょっと前にWEB界隈で話題になった記事の、元ネタのようです。)

    「何事をするにも、決められた手順を踏まねばならないと主張せよ。」
    「文面による指示を要求せよ。」
    「重要な仕事をするときには、会議を開け。」

    など、妨害工作の内容が、そのまま現代大企業の機能不全の原因を指摘していると話題になりました。

    読んでみると、確かに自分の会社のことを言っているのではと、冷や汗のでる指摘が随所に!

    コミュニケーション妨害についても言及されていて、

    ・伝達を、遅らせる。
    ・誤解を生じさせる。
    ・理解できないふりをする。
    ・わざと難解に言う。
    ・大切なことを、伝達しない。

    ことで、組織のパフォーマンスを下げられる、とのこと。

    このマニュアルの逆張りをしていけば、
    パフォーマンス低下の原因は着実に取り除ける!?

    企業の現場レベルでのコミュニケーションを改善するのにも、お勧めの一冊です。

  • 傾いた企業には、サボタジューの実践者が目立つようになる。
    サボる の語源ではあるが、意味が換骨奪胎されているな。

  • 前半が解説,後半がマニュアル部分。マニュアルは80年前のものだから,今,戦争状態になっても物理的なサボタージュに関与するとすぐに犯人が特定されるだろう。
    この本の核は「組織や生産に関する妨害」であり,サボタージュを目的としない個人や組織でも,非意図的に妨害を熱心にしている可能性が高いということ。裏を返せば,妨害させずに促進させるにはどうするかというヒントが得られる?かも。

  • 「作業効率に関係していたのは、フォーマルな職場の環境ではなく、むしろ、職場での人間関係、特にインフォーマルグループといわれる非公式な職場集団における人間関係だったのです。」

    敵組織の作業効率を下げる方法について書かれている。現場に侵入し、現場を混乱に陥らせば自分たちに有利に働く。しかし、サボタージュは組織的に画一的にすべきではない。現場に合わせて行わなければならない。ばれたら意味がない。

    では、実際に現場では何に対してどのようにすればいいのか。その具体例もたくさん書かれている。さらに、管理職としてもできる行為が書かれている。しかし、その管理職が敵組織内ですべき行為が、自分たちの組織内で行われいてると知って驚くだろう。なんという皮肉。

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