古典で読み解く現代の認知心理学

  • 北大路書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784762829826

作品紹介・あらすじ

注意・知覚・記憶といった認知心理学の基礎から,思考や言語などの高次の認知機能まで,バランスよく14の古典的研究を精選。その意義と限界を,第一線の研究者たちがスリリングに解説する。まさに初学者にとっては,あたかも偉大な巨人の肩に乗って,「現代の認知心理学」をいきいきと学ぶことできる,絶好のテキスト。

◆主なもくじ
まえがき
1章 認知心理学における古典的研究の紹介
2章 注意 その1―Cherry(1953)のカクテルパーティ問題を超えて
3章 知覚―Gibson(1950)の直接知覚を超えて
4章 知覚の計算論的アプローチ―Marr(1982)の視覚の計算論的アプローチを超えて
5章 知覚と行為―Goodale & Milner(1992)による2 つの視覚経路を超えて
6章 注意 その2―Stroop(1935)が見いだした色名単語干渉現象を超えて
7章 健忘症―H.M. に関するScoville とMilner(1957)の研究を超えて
8章 ワーキングメモリ―Baddeley & Hitch(1974)を超えて
9章 記憶システム―Tulving(1972)のエピソード記憶と意味記憶の区分を超えて
10章 符号化と検索―Tulving & Thomson(1973)による符号化特殊性原理を超えて
11章 人間の問題解決―人間の問題解決のNewell, Shaw, & Simon(1958)の理論を超えて
12章 ヒューリスティックとバイアス―Tversky & Kahneman(1974)の「不確実状況下の判断」を超えて
13章 リスク下の意思決定―Kahneman & Tversky(1979)以後
14章 言語―Chomsky のSyntactic Structure を超えて
15章 言語の神経心理学―Marshall & Newcombe(1973)による錯読パターンからの進歩

◆訳者一覧(執筆順)
箱田裕司(京都女子大学):まえがき,1章
二瀬由理(東北工業大学):2章
行場次朗(東北大学大学院):3章
乾 敏郎(追手門学院大学):4章
柴田 寛(東北文化学園大学):5章
嶋田博行(神戸大学大学院):6章
岩原昭彦(和歌山県立医科大学):7章
齊藤 智(京都大学大学院):8章
太田信夫(東京福祉大学大学院):9章
豊田弘司(奈良教育大学): 10章
山 祐嗣(大阪市立大学大学院):11章
佐伯大輔(大阪市立大学大学院):12 章
中村國則(成城大学):13章
小泉政利(東北大学大学院):14章
広瀬雄彦(京都女子大学):15章

感想・レビュー・書評

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  • 【由来】
    ・図書館でたまたま目についた。

    【期待したもの】
    ・「罪と罰」のような古典作品を現代の心理学的見地から読み解くという試みかと思ったら違った。

    【要約】


    【ノート】
    ・認知心理学の古典の解説。この分野の歴史外観といった感じ。

    【目次】

  • 『古典で読み解く現代の認知心理学』

    原題:COGNITIVE PSYCHOLOGY: Revisiting The Classic Studies
    編者:Michael W. Eysenck
    編者:David Groome
    監訳:箱田 裕司
    監訳:行場 次朗
    訳者:二瀬由理 乾 敏郎 柴田 寛 嶋田博行 岩原昭彦 齊藤 智 太田信夫 豊田弘司 山 祐嗣 佐伯大輔 中村國則 小泉政利 広瀬雄彦


    【版元ドットコムから】
    発行:北大路書房
    A5判 320頁 並製
    価格 3,600円+税
    ISBN 978-4-7628-2982-6 C3011
    奥付の初版発行年月 2017年9月
    発売予定日 2017年9月12日

     注意・知覚・記憶といった認知心理学の基礎から,思考や言語などの高次の認知機能まで,バランスよく14の古典的研究を精選。その意義と限界を,第一線の研究者たちがスリリングに解説する。まさに初学者にとっては,あたかも偉大な巨人の肩に乗って,「現代の認知心理学」をいきいきと学ぶことできる,絶好のテキスト。
    http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784762829826


    【目次】
    まえがき

    1章 認知心理学における古典的研究の紹介
    1.認知心理学の古典的論文
    2.14の古典的研究
    3.古典的研究:一般的レッスン
     (1)若々しい創造性
     (2)独創性:一番手と二番手
    4.主要なアプローチ
     (1)反証性,一般性,緻密さ
    5.結論
     
    2章 注意 I ――Cherry(1953)によるカクテルパーティ問題を超えて
    1.古典的研究の背景
    2.古典的研究の詳細な記述
    3.古典的研究の影響
    4.古典的研究への批判
    5.結論
     ◎さらに学ぶために

    3章 知覚――Gibson(1950)による直接知覚を超えて
    1.古典的研究の背景
    2.古典的研究の詳細な記述
     (1)Gibsonの「古典的」貢献:テクスチャの勾配と光学的流動
    3.それでは何から始めるのがよいのか
     (1)テクスチャの勾配
     (2)光学的流動
    4.古典的研究の影響
    5.古典的研究への批判
    6.結論
     ◎さらに学ぶために
     
    4章 知覚の計算論的アプローチ――Marr(1982)による視覚の計算論的アプローチを超えて
    1.古典的研究の背景
    2.古典的研究の詳細な記述
     (1)Marrの主張
     (2)Marrの枠組み
     (3)Marrの処理理論
    3.古典的研究の影響と批評
     (1)枠組み
     (2)処理の理論
    4.結論
     ◎さらに学ぶために
     
    5章 知覚と行為――Goodale & Milner(1992)による2つの視覚経路を超えて
    1.古典的研究の背景とその内容
     (1)知覚と行為:神経心理学の事例
     (2)背側ストリームと腹側ストリームのさらなる特徴
     (3)健常な実験参加者から得られる複数方向からの証拠
    2.古典的研究の影響
    3.古典的研究への批判
     (1)要注意点1:D. F.について
     (2)要注意点2:視覚性運動失調について
     (3)要注意点3:錯覚と行為
     (4)要注意点4:背側ストリームにおける知覚と腹側ストリームにおける行為
    4.結論
     ◎さらに学ぶために
     
    6章 注意 II ――Stroop(1935)による色名単語干渉現象を超えて
    1.古典的研究の背景
    2.古典的研究の詳細な記述
    3.古典的研究の影響と批評
    4.新しい説明
    5.古典的研究がどのように思考を進展させるか
    6.結論
     ◎さらに学ぶために

    7章 健忘症――Scoville & Milner(1957)によるH. M.に関する研究を超えて
    1.古典的研究の背景
    2.古典的研究の詳細な記述
    3.古典的研究の影響
    4.古典的研究への批判
     (1)発見に対する別の解釈
     (2)海馬領域を損傷しても知覚能力や認知能力は低下しない
     (3)健忘症になっても短期記憶とワーキングメモリは低下しない
     (4)海馬の損傷によって引き起こされる健忘症は記憶の領域を超えて「全般的」である
     (5)海馬は記憶を支える中心的な脳の構造である
     (6)海馬領野を損傷しても遠隔記憶は低下しない
    5.海馬領域はどのように記憶を支えているのか?
    6.結論
     ◎さらに学ぶために
     
    8章 ワーキングメモリ――Baddeley & Hitch(1974)によるワーキングメモリを超えて
    1.古典的研究の背景
    2.古典的研究の詳細な記述
    3.古典的研究の影響
    4.古典的研究への批判
    5.結論
    6.補稿:Alan Baddeleyからのコメント
     ◎さらに学ぶために
     
    9章 記憶システム――Tulving(1972)によるエピソード記憶と意味記憶の区分を超えて
    1.古典的研究の背景
    2.古典的研究の詳細な記述
    3.古典的研究の影響
    4.古典的研究への批判
    5.結論
     ◎さらに学ぶために
     
    10章 符号化と検索――Tulving & Thomson(1973)による符号化特殊性原理を超えて
    1.古典的研究の背景
    2.古典的研究の詳細な記述
     (1)リスト外手がかりの有効性
     (2)再生可能語の再認失敗
     (3)符号化特殊性原理
    3.古典的研究の影響
    4.古典的研究への批判
    5.結論
    6.捕稿:Endel Tulvingからのコメント
     ◎さらに学ぶために
     
    11章 人間の問題解決――Newell, Shaw, & Simon(1958)による人間の問題解決の理論を超えて
    1.古典的研究の背景
    2.古典的研究の詳細な記述
     (1)理論
     (2)ロジック・セオリスト
     (3)実験
     (4)問題解決過程の特徴
     (5)他の理論との比較
    3.古典的研究の影響
    4.古典的研究への批判
    5.代替的解釈
    6.結論
     ◎さらに学ぶために
     
    12章 ヒューリスティックとバイアス――Tversky & Kahneman(1974)による不確実状況下の判断を超えて
    1.古典的研究の背景
     (1)歴史的視座からみたヒューリスティックとバイアス
    2.古典的研究の詳細な記述
     (1)最も有名なヒューリスティックの概要
    3.古典的研究の影響
     (1)認知的心理学,社会心理学,応用心理学におけるヒューリスティックとバイアス
    4.古典的研究への批判
     (1)ポストKahneman-Tversky期のヒューリスティック
     (2)二重過程接近法
    5.結論
     (1) ヒューリスティックとバイアスに関する40年の研究の評価
    6.最終結論
     ◎さらに学ぶために
     
    13章 リスク下の意思決定――Kahneman & Tversky(1979)によるプロスペクト理論を超えて
    1.古典的研究の背景
     (1)リスク下の意思決定を定義する
    2.古典的研究の詳細な記述
     (1)プロスペクト理論とは何か?
    3.古典的研究の影響
    4.古典的研究への批判
    5.結論
     (1)プロスペクト理論はどのように思考を発展させ,思考はその結果どう進んだか
     ◎さらに学ぶために
     
    14章 言語――Chomsky(1957)による統語構造論を超えて
    1.古典的研究の背景
     (1)誰が心理言語学をダメにしたのか?――Chomskyに責任を負わせよう
    2.古典的研究の詳細な記述
    3.古典的研究の影響
     (1)言語能力と言語運用の区別
    4.古典的研究への批判
     (1)経験主義から合理主義への変遷
    5.結論
     ◎さらに学ぶために
     
    15章 言語の神経心理学――Marshall & Newcombe(1973)による錯読パターンを超えて
    1.古典研究への背景
    2.古典的研究の詳細
     (1)獲得性失読の3つのサブタイプ
     (2)健常者の読みのモデルを用いた獲得性失読のサブタイプの解釈
    3.古典的研究の影響と批評
     (1)他の獲得性失読のサブタイプの発見―そして獲得性書字障害のサブタイプの発見
     (2)これらの方法の発達性失読や書字障害の研究への応用
     (3)視覚的単語処理を超えて他の認知の基礎的領域へ:認知神経心理学
     (4)認知の高次領域への拡張:認知神経精神医学
     (5)将来:統合失調症と自閉症?
     ◎さらに学ぶために

    文献
    人名索引
    事項索引
    監訳者あとがき

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