- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784762829932
作品紹介・あらすじ
応用的知見として心理学各領域への適用を扱う。感情・情動,認知,社会・健康,睡眠,犯罪,スポーツ領域における最新の成果を示しつつ,必要に応じて基礎的知見にも言及。生理心理学的測定技術および解析について詳述することで,読者の理解を図る。また,本章で触れられなかった動物実験に関しては3つのコラムで補填。
◆第Ⅱ巻の主な目次
第1 部 感情・情動
1 章 ネガティブ感情の精神生理学
2 章 ポジティブ感情の精神生理学
3 章 感情と表出活動
4 章 音楽と生理反応
5 章 感情と脳
第2 部 認知
6 章 知覚・注意・認知過程
7 章 刺激入力前・反応出力
8 章 瞬目・眼球運動・瞳孔
9 章 言語(ERP)
10 章 実作業場面における認知状態の評価
第3 部 社会・健康
11 章 社会的要因と精神生理
12 章 集団意思決定
13 章 精神神経内分泌免疫学と健康
14 章 社会的痛み
15 章 アレキシサイミア
第4 部 睡眠
16 章 睡眠と覚醒の調節機構
17 章 睡眠と覚醒の評価法
18 章 睡眠中の精神活動と情報処理
19 章 夜間睡眠と日中の眠気
20 章 睡眠と生物リズム
第5 部 犯罪
21 章 精神生理学的情報検出: 犯罪捜査におけるポリグラフ検査
22 章 中枢神経系での隠匿情報検査: 事象関連電位(ERP)
23 章 末梢系での虚偽検出法
24 章 衝動性
25 章 サイコパシー
第6 部 スポーツ
26 章 スポーツと脳科学
27 章 プレッシャー
28 章 リラクセーション
29 章 運動イメージ
30 章 スポーツと内分泌・免疫応答
感想・レビュー・書評
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141.2/セ/2
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【書誌情報】
『生理心理学と精神生理学 第II巻 応用』
監修:堀 忠雄
監修:尾崎久記
編集:片山順一
編集:鈴木直人
出版社:北大路書房
ジャンル:心理学 > 基礎心理
NDC:141.2 心理各論 >> 感覚.知覚
出版年月日:2017/09/11
ISBN:9784762829932
判型:B5
頁数:416
定価:5,060円(税込)
応用的知見として心理学各領域への適用を扱う。感情・情動,認知,社会・健康,睡眠,犯罪,スポーツ領域における最新の成果を示しつつ,必要に応じて基礎的知見にも言及。生理心理学的測定技術および解析について詳述することで,読者の理解を図る。また,本章で触れられなかった動物実験に関しては3つのコラムで補填。
[https://www.kitaohji.com/book/b580163.html]
【目次】
まえがき
第II巻の編集者を代表して
第1 部 感情・情動
1 章 ネガティブ感情の精神生理学
1 節.感情と精神生理学的反応
1.感情とは
2.実験室における方法論上の留意点
2 節.ネガティブ感情の精神生理学的特徴
1.ネガティブ感情喚起時の生理反応
2.ネガティブ感情の持続と反復
3 節 ネガティブ感情の制御
1.これまでの感情制御研究
2.ネガティブ感情の制御と精神生理学的反応
3.これからの感情制御研究
2 章 ポジティブ感情の精神生理学
1 節 ポジティブ感情研究の始まり
2 節 ポジティブ感情と自律神経系活動
3 節 ポジティブ感情と内分泌系活動
1.コルチゾール
2.オキシトシン
3.その他のホルモン
4 節 ポジティブ感情と免疫系活動
1.ナチュラルキラー細胞
2.炎症反応
3.分泌型免疫グロブリンA(Secretory Immunoglobulin A,s-IgA)
5 節 ポジティブ感情の精神生理学研究の新しい展開
3 章 感情と表出活動
1 節 表情筋
1.表情筋による感情の表現
2.表情筋の生理学的測定
3.感情状態との対応
4.他者の表情表出に対する表情筋活動
2 節 音声
1.音声表出活動の生理的基盤
2.音声表出活動の記述方法
3.感情音声の収集方法
4.感情音声の音響的特徴
3 節 目の動き
1.眼球運動
2.瞳孔
3.瞬目
4.涙
4 章 音楽と生理反応
1 節 音楽と感情
2 節 音楽による感情と末梢神経活動および脳活動
3 節 音楽による強烈な感情と末梢神経活動および脳活動
4 節 感情がもたらす生理反応に関する音楽と他種刺激の比較
5 章 感情と脳
1 節 はじめに
2 節 感情の評価に関わる扁桃体
3 節 快の評価に関わる側坐核
4 節 感情に伴う行動・生理反応を喚起する視床下部・脳幹
5 節 感情を制御する前頭葉
6 節 感情を調整する小脳
7 節 おわりに
第2 部 認知
6 章 知覚・注意・認知過程
1 節 視覚
1.はじめに
2.空間位置への注意:P1・N1 の調節
3.特徴への注意:SN
4.一過性の注意の焦点化:N2pc
5.作業記憶の保持:CDA
6.予測に基づく逸脱事象の検出:vMMN
7.おわりに
2 節 聴覚
1.はじめに
2.選択的注意とHillyard のパラダイム
3.聴覚認知過程を反映するERP 成分
4.Naatanen のパラダイムと記憶痕跡モデル
5.まとめ
3 節 体性感覚・多感覚
1.体性感覚情報処理とERP
2.多感覚情報処理とERP
7 章 刺激入力前・反応出力
1 節 刺激入力前 CNV・SPN
1.刺激入力前における脳活動の測定(脳波緩電位成分)
2.随伴性陰性変動
3.非運動成分としての刺激先行陰性電位
4.SPN を測定するための実験パラダイム
5.CNV・SPN 測定時に考慮すべき点
6.SPN の分析方法
7.SPN の機能的意義(知覚か情動か?)
8.SPN の神経基盤
9.刺激前入力・SPN 研究の展望
2 節 反応出力に関わるERP 成分
1.反応準備や抑制に関わるERP 成分
2.エラー反応後に生じるERP 成分
3.反応関連ERP の応用とその貢献
8 章 瞬目・眼球運動・瞳孔
1 節 瞬目と認知活動
2 節 眼球運動と認知活動
3 節 瞳孔と認知活動
4 節 視覚運動系と認知活動
9 章 言語(ERP)
1 節 言語関連ERP の発見
2 節 意味と統語の区別
3 節 文処理過程とERP
1.ELAN(N125)
2.局所的LAN/ 一過性LAN
4 節 日本語のERP 研究
1.日本語とN400
2.日本語とP600
5 節 おわりに
10 章 実作業場面における認知状態の評価
1 節 はじめに
2 節 覚醒水準や心的疲労の評価
3 節 心的作業負荷の評価
4 節 特定の認知処理に対する資源配分の評価
5 節 おわりに
第3 部 社会・健康
11 章 社会的要因と精神生理
1 節 対人要因と心臓血管反応
1.導入
2.心臓血管系精神生理学の問題点
3.ストレスを増大させる対人要因
4.ストレスを緩和する対人要因
5.心臓血管反応説明モデルに照らした解釈
6.今後の展望
2 節 社会的感情と中枢神経活動
1.中枢神経系を指標とした怒りの研究
2.接近動機づけと左前頭外側部の活性化
3.怒り特性と接近動機づけ
4.左前頭部の活動抑制と怒りの反応
5.中枢神経系と自律神経系の同時計測
6.共感の中枢活動
7.今後の展望
12 章 集団意思決定
1 節 はじめに
1.行動モニタリング
2.行動結果の評価を反映するERP
2 節 社会的状況における行動結果の評価
1.他者との課題の遂行における行動結果の評価
2.集団意思決定に伴う結果の評価
3.他者との意見の葛藤
3 節 おわりに
13 章 精神神経内分泌免疫学と健康
1 節 ストレスと精神神経内分泌反応
1.アロスタティック負荷
2.ストレスとコルチゾール
3.まとめ
2 節 疲労研究と精神神経内分泌免疫学(PNEI)
1.疲労研究概況
2.疲労の定義,評価方法
3.疲労のメカニズムとPNEI
4.疲労研究の最新の動向
5.疲労とPNEI の応用研究
14 章 社会的痛み
1 節 社会的痛みとは?
2 節 社会的痛みの神経機序
1.オピオイド
2.前部帯状回と前島
3 節 社会的痛みの個人差
4 節 社会的痛みの制御
5 節 社会的痛みとサポート
6 節 社会的痛みの進化論的考察
7 節 痛みの心身共有機序を超えて
15 章 アレキシサイミア
1 節 アレキシサイミア概念の成り立ちと測定
2 節 感情認知に関する実験研究
3 節 精神生理学的な実験研究
1.Hyper-arousal theory を支持する実験研究
2.Hypo-arousal theory を支持する実験研究
3.近年の精神生理学的実験研究の動向
4.脳内基盤に関する実験研究
第4 部 睡眠
16 章 睡眠と覚醒の調節機構
1 節 睡眠の測定法
1.睡眠研究の歴史
2.脳波による睡眠判定
3.ヒトの睡眠経過
4.レム睡眠と夢
5.レム睡眠とノンレム睡眠の切替え機構
6.ノンレム睡眠の恒常性維持機構
2 節 内因性睡眠物質
1.PGD2 による睡眠誘発
2.PGD2 誘発睡眠の情報伝達系
3.生理的な睡眠調節におけるPGD2・アデノシン系の重要性
4.新たな睡眠中枢としての側坐核の同定
17 章 睡眠と覚醒の評価法
1 節 睡眠の評価法
1.はじめに
2.主観的評価
3.睡眠日誌と活動量の測定
2 節.覚醒と眠気の評価法
1.はじめに
2.睡眠潜時反復検査
3.覚醒維持検査
4.行動版覚醒維持検査法
5.エプワース眠気尺度
6.Kalorinska Drowsiness Test
7.α波減衰テスト
8.Pupillographic Sleepiness Test
9.精神運動ヴィジランス課題
10.PERCLOS
11.Johns Drowsiness Scale
12.主観的評価法
18 章 睡眠中の精神活動と情報処理
1 節 夢の精神生理
1.夢の科学的検討
2.レム睡眠中とノンレム睡眠中の夢
3.レム睡眠中の生理現象と夢
4.急速眼球運動に伴う視覚情報処理と夢
5.まとめ
2 節 睡眠と記憶
1.はじめに
2.記憶の種類
3.ノンレム睡眠,レム睡眠と記憶
4.理論モデル
5.シナプス恒常性仮説
6.二元プロセス仮説
7.逐次仮説
8.能動的システム定着仮説
9.最後に
19 章 夜間睡眠と日中の眠気
1 節 睡眠削減と睡眠延長
1.睡眠時間の削減と心身の健康
2.睡眠時間の削減が認知機能に与える影響
3.日本人の睡眠時間
4.睡眠時間延長の効果
2 節 日中の眠気と仮眠
1.日中の眠気
2.仮眠の効果
20 章 睡眠と生物リズム
1 節 生物リズム
1.生物リズムとは
2.サーカディアンリズム
3.生物時計の所在
4.光受容器
5.光への反応
6.脱同調
7.生理心理学・精神生理学における生物リズムの意義
2 節 睡眠の発達・性差
1.睡眠の発達的変化
2.睡眠の加齢変化
3.クロノタイプの変化
4.睡眠の性差
第5 部 犯罪
21 章 精神生理学的情報検出: 犯罪捜査におけるポリグラフ検査
1 節 隠匿情報検査とは
2 節 日本の犯罪捜査におけるCIT の実際
3 節 CIT の理論
4 節 CIT の正確性
5 節 ポリグラフ検査の周辺
1.CIT 以外のポリグラフ検査法
2.日本の特色
3.研究と実践
4.おわりに
22 章 中枢神経系での隠匿情報検査: 事象関連電位(ERP)
1 節 はじめに
2 節 ERP を用いたCIT
1. 検査手続き
2. 典型的な結果
3. P300 振幅の計測
4. 検査の正確性
3 節 犯罪捜査への応用に向けた研究
1. カウンターメジャー対策
2. 自律神経系反応との組み合わせ
4 節 検査中の認知過程に関する研究
1. 記銘時の状態の効果
2. 隠蔽の意図の効果
5 節 fMRI を用いた基礎研究とERP
6 節 まとめと今後の展望
23 章 末梢系での虚偽検出法
1 節 皮膚電気活動系
1.はじめに
2.CIT におけるSCR の特徴
3.解析方法
4.CIT の心理学的機序と生理学的機序
5.中枢神経系指標とEDA の同時計測の研究
6.判定指標としてのSCR
7.SCR に影響を及ぼす要因
8.展望
2 節 呼吸系
1.呼吸の測定
2.CIT 時の呼吸反応
3.展望
3 節 心臓血管系
1.緒言
2.指標および測度
3.解析方法
4.心臓血管系反応の生起メカニズム
5.展望
24 章 衝動性
1 節 衝動性とは何か
2 節 運動制御に関わる衝動性
3 節 報酬感受性にかかわる衝動性
4 節 衝動性と遺伝子との関連性
1.衝動性と遺伝子多型
2.衝動性とセロトニン
3.衝動性とドーパミン
4.トリプトファン急性枯渇法
5 節 むすび
25 章 サイコパシー
1 節 サイコパシーと犯罪
1. サイコパシーの特徴
2. サイコパスと犯罪者
2 節 サイコパシーと虚偽検出
1. 対照質問法
2. 隠匿情報検査
3 節 サイコパシーと末梢神経系の活動
1. 定位反応
2. 防御反応
4 節 サイコパシーと事象関連電位
1. 注意
2. 感情的評価
3. 行動制御
第6 部 スポーツ
26 章 スポーツと脳科学
1 節 スポーツにおける脳科学
2 節 スポーツパフォーマンスと脳活動
3 節 横断研究
4 節 縦断研究
27 章 プレッシャー
1 節 プレッシャーとは?
2 節 プレッシャーとパフォーマンスの関係
3 節 プレッシャーによるパフォーマンス低下の認知的説明
4 節 プレッシャーによる運動学的変化
5 節 プレッシャーによる動力学的変化
6 節 プレッシャーによる皮質脊髄路の興奮性の変化
7 節 プレッシャーによる視線行動の変化
8 節 実験研究の外的妥当性
28 章 リラクセーション
1 節 リラクセーションの概念
1.ストレスとリラクセーション
2.ストレスによる反応
3.リラクセーションの評価
2 節 スポーツとリラクセーション
1.身体運動によるリラクセーション
2.覚醒とパフォーマンス
3.覚醒とパフォーマンスに関係する要因
3 節 アスリートのリラクセーションの実践
1.アスリートが求めるリラクセーション
2.自律訓練法
3.漸進的弛緩法
4.呼吸法
5.バイオフィードバック法
29 章 運動イメージ
1 節 緒言
2 節 脳機能イメージング「前」の研究
3 節 脳機能イメージング「後」の研究
4 節 スキルレベルによる運動イメージ想起に伴う脳活動の違い
5 節 脳波を用いた運動イメージの研究
6 節 より効果的な運動イメージを描くための秘訣:PETTLEP
7 節 まとめ
30 章 スポーツと内分泌・免疫応答
1 節 はじめに:スポーツにおける精神神経内分泌免疫学概説-
2 節 スポーツの実施に伴う内分泌・免疫応答の生理学的特性
1.スポーツの実施に伴う内分泌応答
2.スポーツの実施に伴う免疫応答
3.まとめ-スポーツ心理学的指標としての内分泌・免疫応答
3 節 スポーツと内分泌・免疫応答に関連した研究動向
1.スポーツにおける主要なマーカー:コルチゾールの生理学的特性
2.起床時コルチゾール反応を用いた慢性ストレスに関する研究
3.競技不安に関連した研究
4.身体活動と生理心理学的ストレス反応に関する研究
5.オーバートレーニング症候群(Over Training Syndrome;OTS)に関する研究
6.スポーツ活動に伴う免疫応答:s-IgA を中心として
4 節 スポーツにおけるPNEI 指標を用いた研究の意義と展望
1.『こころ』か,『からだ』か
2.非侵襲的検査の展望
コラム①:ラットの援助行動
コラム②:恐怖と時間知覚
コラム③:ラットを用いた心的外傷後ストレス障害(PTSD)モデル
引用文献・参考文献
索引
監修者のことば -
系推薦図書 3系(情報・知能工学系)
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