なるほど! 心理学観察法 (心理学ベーシック 第 4巻)

著者 :
制作 : 佐藤 寛 
  • 北大路書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784762830143

作品紹介・あらすじ

◆第4巻の特徴◆
現実に即したデータを収集できる研究法であるが,心を直接目で見て観察することは難しい。そのため,心の動きや働きを知るには,行動を観察することとなる。本書では,科学的観点からデータを収集し,整理・分析して報告するための具体的な理論と技法を解説。目指すゴールを描きながら効果的に学べるように,研究の実例も幅広く紹介。


◆第4巻 はしがき(一部抜粋)◆
本書は3 部から構成されている。第1 部「観察法の理論と技法」では,観察法を理解するうえで重要な理論上のポイントと具体的なデータ収集の手法が解説されている。第2 部「観察データの解析」では,入手した観察データを的確にまとめて報告するための技術と,観察データの特徴をふまえた統計解析の方法について述べられている。第3 部「観察法による心理学的研究の実例」では,実際に観察法を用いて行なわれたさまざまな研究の例が紹介されている。第1部から順に読んでいただくのが王道と思われるが,先に第3 部の具体的な研究例の中から興味のあるものをいくつか読んでいただき,目指すべきゴールを頭に描きながら第1 部に戻って読む,という読み方も想定して書かれている。

◆主なもくじ◆
--第1部 観察法の理論と技法--
第1章 行動の観察と記録
第2章 産物記録法
第3章 時間見本法
第4章 連続記録法と事象見本法
第5章 アクションリサーチ:社会構成主義からのアプローチ

--第2部 観察データの解析--
第6章 観察データの信頼性と妥当性
第7章 観察データのグラフ作成と変化の判定
第8章 一事例実験デザインを用いた観察データの統計解析
第9章 グループデザインを用いた観察データの統計解析

--第3部 観察法による心理学的研究の実例--
第10章 通常学級における授業準備行動の改善
第11章 指導的立場の保育士を対象とした応用行動分析の研修プログラムの波及効果
第12章 教室内における問題行動の改善
第13章 抑うつ症状を示す児童の対人行動
第14章 大学の講義における私語の解消
第15章 たばこの不適切投棄の改善
第16章 迷惑駐輪の減少
第17章 スイミングスクールにおけるビート板整理行動の向上
第18章 ソフトテニス競技におけるファーストサービスの正確性の向上
第19章 活動理論に基づく新人看護師研修の創造と分析

◆◆◆『心理学ベーシック』全5巻紹介◆◆◆
心のはたらきを科学的に見つめるまなざしを養い,「自らの手で研究すること」に力点をおいたシリーズ
-シリーズ監修 三浦 麻子-
第1巻 なるほど! 心理学研究法 三浦麻子 著
第2巻 なるほど! 心理学実験法 佐藤暢哉・小川洋和 著 
第3巻 なるほど! 心理学調査法 大竹恵子 編著 
第4巻 なるほど! 心理学観察法 佐藤 寛 編著 
第5巻 なるほど! 心理学面接法 米山直樹・佐藤 寛 編著

◆◆◆「心理学ベーシック」シリーズ刊行にあたって(一部抜粋)◆◆◆
「心理学を学ぶこと」をめぐる状況は,2015年に国家資格「公認心理師」の制度化が決まったことによって大きな岐路に立った。-略- しかしわれわれは,心理職としての現場での実践を有為なものとするためには,何よりもまず,心理学諸領域の基礎的な知見や理論を学び,それらをふまえて自らテーマを設定して研究を計画し,収集したデータを分析・考察するという一連の科学的実証手続きを遂行するためのスキルとテクニックを習得することが必要だという強い確信をもっている。

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著者プロフィール

開発社会学舎主宰(アジア経済研究所名誉研究員)
〈主な著書・論文〉
『コンビニからアジアを覗く』(編著)日本評論社、2021/『開発援助と人類学』(編著)明石書店、2011/『開発援助の社会学』(単著)世界思想社、2005/「戦後日本の生活改善運動」『開発学を学ぶ人のために』(菊池京子編)pp.144-163、世界思想社、2001/「日本のODAの存在意義」『国際開発研究』第7巻第2号、pp.9-25、国際開発学会、1998
〈自分にとっての「戦後研究」の意味〉
大学の卒論で『開発社会学序説』を書いた時から「内発的発展論」は私の中で未解決な問題として残っています。そして途上国の発展と開発援助を考える際に、日本の発展の軌跡をどう捉えるか、明治維新と戦後復興を開発の文脈でどう相対化するか、がこの内発的発展論問題を解く鍵を提供してくれるのではないかと思っています。その意味で戦後研究は私の開発社会学研究にとっての「宝の山」なのです。

「2023年 『戦後日本の開発経験』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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