青空のむこう

制作 : Alex Shearer  金原 瑞人 
  • 求龍堂
3.73
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本棚登録 : 4151
レビュー : 564
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763002112

作品紹介・あらすじ

ぼくはまだ決めかねてた。アーサーはぼくに背中をむけて歩きだした。そのとたん、エギーやママやパパや友だち、ぼくが知ってる人たちの顔が次々に浮かんで、どうしてももう一度会いたくなった。みんながいなきゃ生きていけない。死んでることだってできない。すぐにぼくは決心した。アーサーの後を追いながら呼びかけた。「待って、アーサー。ぼくも行く」アーサーは立ち止まってぼくを待った。それからふたりで駆けだした。"生者の国"を目指して-。

感想・レビュー・書評

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  • アレックス シアラー氏の作品を好きになったきっかけの作品です。
    小学校六年生の時に初めて読んで、「死」というものについて考えさせられました。
    死生観という難しい題材をテーマに、ファンタジーを織り交ぜ、子ども向けに明るく書かれた作品です。
    ぜひ、多くの方に読んでいただきたいと思います。

  • アレックス・シアラーの人気作。
    児童書なんですね。
    子どもだけに読ませるには惜しいです。
    文章は平易だけど、心配りがよくなされていて、救いのある内容。

    小学生のハリーは、元気いっぱいな男の子。
    ある日突然、交通事故で死んでしまった。
    気がついたら、<死者の国>の入り口で、大勢で並んで名前を登録している。
    本当は72年も寿命があったのにと、係に文句を言われるが。
    しばらくはその場所にいられるらしいが、気が済んだら「彼方の青い世界」へ行くらしい…

    19世紀からその場所にいる男の子アーサーと出会う。
    母親を知らないアーサーは、手がかりのボタンを握りしめて、母親を捜しているのだ。
    時々、<生者の世界>に下りることも出来るという。

    ハリーには心残りがあった。
    姉のエギーとケンカしたままで、最後に言い放った言葉を取り消したかったのだ…
    アーサーの後を追って、行列を逆行して走り抜ける。
    自分がいなくなった後の世界がどうなっているのかという好奇心もあった。

    想像に反して、学校は特に変わった様子がない。
    時間の流れが違うので、既に数週間がたち、葬儀もとっくに終わっていた。
    自分のロッカーは転校生に使われている。
    しかも、親友ピートが、ハリーといつもケンカしていたジェリーと一緒に遊んでいたのだ。
    教室の後ろにコーナーがあり、ハリーを追悼する作文を見つける。
    ピートは二人でやったいたずらを面白おかしく書いてくれていた。
    仲が悪いジェリーが何と書いているか気になるハリー。そこには…

    家に行ってみると家族は想像以上に悲しみ、皆が力なく暗い顔をしていた。
    「僕は大丈夫だよ」と伝えたくなるハリー。
    幽霊としてでもずっと一緒に住もうかと考えてみる。
    だが気がついて貰えないままかもしれないし、自分だけ年を取らないのは空しい。
    姉のエギーにだけは、何とか思いを伝えたいと願う。そして?

    素直に新しい経験にとびこんでいく男の子。
    暗いだけでない展開で、読ませます。
    やんちゃなようで、けなげです。
    次の段階へ行く気持ちになるには…?

    著者は1949年生まれ。
    30以上の仕事を経験した後、29歳でシナリオライターになり、14年間活躍。1996年、小説家に。

  • 生きている時は当たり前のようにそばにあって、気にも留めないけれど、自分が死んでしまって、自分がいなくなった後の世界を見て、改めて気が付く。
    自分はとても愛されている、幸せ者だったのだ、と。

    全体的に見るととても悲しい内容の話だけれど、主人公であるハリーの持ち前の明るい性格のおかげで落ち込むことなく最後まで読みきることができる。

    今の生活、自分の人生を見直したい、と考える人はこの本を手にとってみると良いかもしれない。

  • 泣きました。家族の絆、兄弟の絆に感動しました。

    • aya830524さん
      いいねとコメント、ありがとうございます。「カラフル」と「青空のむこう」、違う終わり方ですが、両方とも好きな本です(^◇^)
      いいねとコメント、ありがとうございます。「カラフル」と「青空のむこう」、違う終わり方ですが、両方とも好きな本です(^◇^)
      2016/10/31
  • 「やり残したことがあるから・・・」

    って言う帯の言葉を読むと、森絵都さんの「カラフル」っぽい、生き返る話なのかなと思っていたが。

    でも、生き返る訳でもなく、「生まれ変わる」訳でもなく、僕ではなくなって新しいものの一部になる。

    一時期流行ったあの曲みたいな考え方だなと。



    でも、やり残した事の解決方法にもう少しひねりが欲しかったな。

    • hataさん
      私はこれを読んでから、カラフルを読みました。
      私はこれを読んでから、カラフルを読みました。
      2016/10/31
  • 書店で平積みされてて青空の表紙に一目惚れしました。

  • 児童書になるのかもしれないが,とても心に響く物語.死後の世界は誰にもわからないが,アレックスの感じたこと,死んで思うこと,心残りはとても共感でき,次々ページをめくる手が止まらなかった.宗教書ではないが,突然訪れる死を,静かな気持ちで迎えられるような気になる,感動的な物語.

  • 妊娠中に読んだ。ハリーような周りを楽しくさせてくれるような子がいいなって思う反面、死んだ子供を持つ親の気持ちを重ねてしまってとても辛い。ハリーはとにかくいつでも前向きな子。すごく癒された。

  • "死"について、たまらない怖さを感じていた中学生時代に出会った本。わたしはこの本のおかげで、良い意味で死が怖くないと思うことができた。それと同時に、いつ死んでも後悔のないように、愛する人には感謝の気持ちを伝えながら生きようと考えるようになれた。

  • [内容]
    ぼくはまだ決めかねてた。アーサーはぼくに背中をむけて歩きだした。そのとたん、エギーやママやパパや友だち、ぼくが知ってる人たちの顔が次々に浮かんで、どうしてももう一度会いたくなった。みんながいなきゃ生きていけない。死んでることだってできない。すぐにぼくは決心した。アーサーの後を追いながら呼びかけた。「待って、アーサー。ぼくも行く」アーサーは立ち止まってぼくを待った。それからふたりで駆けだした。“生者の国”を目指して―。

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    すごくあたたかい話。
    生きる事とはどんなに尊い事か、考えさせられる。
    死んでいるからもうハリーとしては生きてはいけないけれど、それでも希望に満ちたハリーを見て、泣きそうになった。
    死という絶望的にも思える物事を、あくまでハリーの視点から軽やかなテンポで、でも確かに切なく愛おしく描いている。
    翻訳がたぶんうまいんだと思う。
    すらすら読めてしまったし、とても記憶によく残る。

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著者プロフィール

英国スコットランド北部のウィックに生まれ、現在はサマセット州に住んでいる。テレビやラジオ、映画、舞台のシナリオライターとして活躍したあと、数多くのヤングアダルト小説を執筆、ガーディアン賞にノミネートされた『スノードーム』(求龍堂)などを生みだした。映画やテレビシリーズになった作品もあり、日本では『チョコレート・アンダーグラウンド』(求龍堂)を原作としたコミックやアニメ映画が制作された。他に、『青空のむこう』、『13ヵ月と13週と13日と満月の夜』『This is the Life』(いずれも求龍堂)、『スキ・スキ・スキ!』(あかね書房)、『世界でたったひとりの子』『あの雲を追いかけて』『骨董通りの幽霊省』(いずれも竹書房)などがある。

「2017年 『ガラスの封筒と海と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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