青空のむこう

  • 求龍堂
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763002112

感想・レビュー・書評

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  • 突然、交通事故によりを命を落とした主人公の少年。
    彼にはどうしてもやり残したことがあった。
    それは『ごめんね』と『愛してる』をある人に伝えること。
    そして、彼は死者の国から生者の国へと向かう。


    この本は小学2年生の娘に教えてもらった。
    どんな本なのかと娘に聞くと、『透明人間の本』と答えた。 

    煩わしい、静かにしてほしい、ひとりになりたい、いっそ透明人間になりたい。
    そんな風に思ってしまうこともある。
    けれど、本当に透明人間になったら・・・。

    相手からは見えず、声も届かず、触れることもできない。
    これがどんなに辛いか。

    明日死んじゃうかもしれない。

    だから後悔なく一日一日を終えたい。

    そして、一言一言をちゃんと伝えたい。

    そう思わせてくれた一冊。

  • 不慮の事故で死んだ少年が、心残りを整理して、永遠の世界に旅立つまでの話。キリスト教世界の話なので、仏教でいうところの輪廻転生とは、少し違う結末。

  • *

  • 交通事故で死んでしまったハリーの物語。ハリーは死者の国でアーサーと出会い、アーサーと伴に今まで暮らしていた学校の友達や家族に会いに行きます。
    ハリーの独白なので、ハリーと一緒に悲しんだり喜んだり怒ったりしながら、知らず知らずのうちに人生について考えています。最初から主人公が死んでいる話なのに、暗い気持ちにはなりません。読み終わると、生きる力が湧いてきます。

  • 懐かしく感じて中学生振りに読んだ
    死後の世界のお話だけど今生きてるこの状況と照らし合わせて読み進めたら当時よりも身近な人が亡くなったり死を実感することもあって当時よりとても響いた

    生きていても死んでしまっても孤独はつきものなのかな
    ハリーの純粋な少年の部分があまりにも綺麗でつい感情移入しすぎちゃった。結構泣いた
    大切で大好きな人と一緒にいられるって本当に幸せなことでそんなこと奇跡なのにどうしてその儚さを私はいつも思い続けていられないんだろう。親の声が聞きたくなった

  • 私が本好きになったきっかけの本。
    3回くらい読み直してる。
    小学生の時だけど、幼いながら死について初めて考えた。
    とっても大切な一冊

  • もし、自分が死んだら。なにが恋しくなるんだろう。海にはいった瞬間の、全身がきゅっとなる感覚、だろうか。そして残された時間のなかで、やりたいこと、会いたい人、そういう全てを大切にしたいと思った一冊。

  • 突然の事故により死んでしまった少年が、やり残したことを遂げるため、「あの世」から「この世」へ戻る。
    よくある設定と筋書きだが、ここまで真正面から向かってこられると、こちらも真正面から向き合わざるを得ない。生きるとはどういうことなのかを考えさせられる。
    激しい感動はないものの、心が穏やかになる作品。

  •  ちょっとブレイクです。少年少女向けの小説です。でも、すばらしいです。紹介文から…突然の事故で死んでしまった少年ハリー。あるときハリーは青空のむこうから地上に降りてくる。やり残したことがあるから…。

     「生きている今が大切なんだよ」というメッセージを伝えてくれる、読後感のさわやかな感動の物語。アレックス・シアラー 金原瑞人訳 求龍堂–生きている今、自分自身を、自分と関る人を大切にしよう。自分自身を大切にするために、相手の気持ちを考えよう。相手の望みを叶えることで、自分自身の望みを叶えよう。そんな気持ちにさせてくれる・・・・・・

  • 自分のいなくなる世界を考える力になる。大人になった今、またみたい。

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著者プロフィール

英国スコットランド北部のウィックに生まれ、現在はサマセット州に住んでいる。テレビやラジオ、映画、舞台のシナリオライターとして活躍したあと、数多くのヤングアダルト小説を執筆、ガーディアン賞にノミネートされた『スノードーム』(求龍堂)などを生みだした。映画やテレビシリーズになった作品もあり、日本では『チョコレート・アンダーグラウンド』(求龍堂)を原作としたコミックやアニメ映画が制作された。他に、『青空のむこう』、『13ヵ月と13週と13日と満月の夜』『This is the Life』(いずれも求龍堂)、『スキ・スキ・スキ!』(あかね書房)、『世界でたったひとりの子』『あの雲を追いかけて』『骨董通りの幽霊省』(いずれも竹書房)などがある。

「2017年 『ガラスの封筒と海と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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