13ヵ月と13週と13日と満月の夜

  • 求龍堂 (2003年4月17日発売)
3.81
  • (391)
  • (387)
  • (519)
  • (46)
  • (11)
本棚登録 : 3247
感想 : 420
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (395ページ) / ISBN・EAN: 9784763003072

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 箱入りの本。箱が可愛らしくて手にとってみて、帯に書かれているレビューを読んだら大人向けの物語かもと思い購入。
    中々読まないジャンルかな?と思いながら読み始めてみると始めは子供向けかと思っていたらこれは大人が読む物語かもに変わりました。
    子供を通して、老人を通して、世の中の理不尽さ、家族というものが書かれています。
    ズキンとして伝わってくる物語です。
    違う世界から見える人生を知れて楽しく読めました。

  • 赤毛でそばかすいっぱいのおしゃべりなカーリーと
    濃い髪色で手足の長いほっそりしたメレディスが
    老魔女姉妹に奪い取られた体を取り戻すドキドキハラハラの冒険譚。

    さっきまで老人であった魔女たちが、若い体を乗っ取るやいなや、
    口汚く老人を罵るので邪悪さが増し、同情することなくカーリーたちを応援できる。
    カーリーの体を乗っ取るためのお芝居はなかなか周到。
    最後の夜の設定は都合が良すぎるけれど、児童書なので野暮は言うまい(笑)

    「こども」の話と「老人」の話は誰もまともに聞いてくれない、というのが
    とてももどかしく、また実生活でも気をつけなきゃと思わせてくれる。

    『チョコレート・アンダーグラウンド』に続き、
    2作目の求龍堂のシアラー作品だけど、この本もとても装丁がステキ。
    特に見返し。紺地に金色のイラストと文字がとても雰囲気が出ていて好き。
    同じイラストが鏡像で原文とともに裏側の見返しにも描かれている。

    • takanatsuさん
      九月猫さん、こんにちは。
      『チョコレート・アンダーグラウンド』のレビュもでしたが、この本のレビュもとっても素敵でいろいろ思い出しました。
      「...
      九月猫さん、こんにちは。
      『チョコレート・アンダーグラウンド』のレビュもでしたが、この本のレビュもとっても素敵でいろいろ思い出しました。
      「「こども」の話と「老人」の話は誰もまともに聞いてくれない、というのが
      とてももどかしく、また実生活でも気をつけなきゃと思わせてくれる。」
      体を乗っ取られたということをお母さんに伝えようとするシーンは涙が止まりませんでした。
      最後まで読んで大好きな1冊になりましたが、あのシーンだけは今でも思い出すとすごく悲しくなります。
      九月猫さんのレビュを読んで私も気をつけなきゃ…!と思いました。
      2013/03/18
    • 九月猫さん
      takanatsuさん☆

      コメントありがとうございます♪
      takanatsuさんに「素敵」なんて言われて、白飯3杯は食べられそうなく...
      takanatsuさん☆

      コメントありがとうございます♪
      takanatsuさんに「素敵」なんて言われて、白飯3杯は食べられそうなくらい舞い上がっちゃいましたo( ̄▽ ̄o)(o ̄▽ ̄)o

      takanatsuさんもこの本、お読みになってるんですね。
      >体を乗っ取られたということをお母さんに伝えようとするシーン
      この場面、すごく悲しいですよね…。
      お母さんが思わず泣いてしまうところ、お母さんはただ「かわいそうなおばあちゃん」だと思っての涙なのが、もう本当にもどかしいというか悲しくて。
      何を言っても、老人は「トシのせい」・こどもは「想像(夢)」で片付けられてしまうのって、やるせないですよね。
      でもすごく現実的でもあって……。

      ふだん、あらためて考えもしなかったことや忘れかけてることを本を読んで「はっ」と気づいたりするので、やっぱり読書はやめられないなーって思います。
      2013/03/19
  • これは児童書なのかな?かなりの読みやすさだった。
    小学生の高学年から中学生くらいの子なら、本に馴染みがない子でも読みやすさと一転二転する展開で、飽きずに楽しむことができると思う。
    大人の私でも引き込まれてしまうほどのスリリングな場面もあり楽しい時間を過ごすことができた。

  • 【久々に五つ星つけちゃった作品】
    帯の絶賛コメントを疑ってましたが、それ以上の面白さで一気読み。
    疾走感がありすぎて、長いジェットコースターを乗り終えた後のような、ぼーっとした感覚に。
    年老いた邪悪な魔女に騙されて体を乗っ取られた少女が、自分の体を取り戻そうと必死になる話。
    ただのファンタジー、冒険譚にとどまらない、家族愛、友情、勇気、自分の心に正直であることなど、人生で大切にしたいものを思い出させてくれた。
    「家というのは、いたいと思う場所、心のすみかだ。もしそこにいたいと思わないのなら、それは家なんかじゃない。」p257
    昔読んだ「青空のむこう」も再読しようと思う。読めてよかった!

  • イギリスの作品ですが、舞台が異国でもイメージしやすくわかりやすい描写で、このあとどうなるんだろうと、読むのを中断できないワクワク感がある。何より、悪しきは懲らしめられるハッピーエンドがきちんと待っているし、児童文学の良さを再発見した。
    ただ、年齢を重ねることに関して、あまりにもネガティブ一辺倒な捉え方しかなかったのは、うーんと思ったし、魔女にいよいよ反撃に打って出る展開以降のチャプターは、もう少しボリュームがあってもいいのではと感じた。前半の丁寧さに比べて多少アンバランスな感じは否めない。
    とはいえ全体として面白い作品で、素敵なファンタジーでした。

  • 小学校高学年くらいから読めるのかな?
    自分も最初に読んだのは中学生の頃でしたが、大人になった今でも楽しめる作品です。

    展開が二転三転、五転くらいした印象。
    今度こそうまく行く!と思っても、裏切られまくったのはこの作品が初めて。

    表紙も紙製ではなく透明なプラスチックでできていて、かわいいデザインなのも惹かれました。

    〜本の概要〜
    わたしの名前はカーリー。いま、わたしにすごいことが起こってる…。おしゃべりで勇敢な12歳の少女、赤毛でそばかすだらけのカーリーが活躍する、ちょっぴり怖いけどハッピーエンドの物語。

  • 主人公は12歳の女の子。児童文学っぽいけど、子どもの頃に読んでたら眠れなくなりそうなほど魔女の悪意が怖い。全くグロテスクな表現でもないのに、底知れない悪が想像力をかきたてる。
     老いの表現もリアルでより一層恐怖を引き立てていた。少しずつ年を取るのではなく、いきなり自分の体が老いた体にすり替わる恐怖。大人でも嫌な気分にさせられた。
     わかっているつもりでも忘れてしまう、自分もいつか老人になるという事実。当たり前にできたことができなくなってしまうこと。単純に優しくするのではなく、相手を尊重し敬い、意思を汲み取って接することが大事だと思う。

  • なんでこの本を知ったのか覚えてない。
    3回くらい読んだ。
    3回とも同じような場所で声を出して笑った。
    カリフラワーがなんちゃらってところと
    入れ歯がこっちを向いて笑ってる。ってところが好き。
    途中で衝撃的な展開があってすっごく面白い本!

  • 2013年10月30日
    ハラハラドキドキ

  • 最後まで気を抜けない面白さ

  • 「このひとが翻訳した本ならぜったいハズレがない」という翻訳者は数人いて、金原端人はそのひとり。赤毛でぽっちゃりした女の子カーリーは、孫娘の姿をした魔女に身体を盗まれたと訴えるおばあさんに出会う。邪悪な魔女との対決という、ファンタジー小説の王道的設定にくわえて、二転三転する展開、とつぜん老いがふりかかった10代の女の子たちが、衰えゆく体力や記憶力をあつかいながら、若い身体に入った魔女たちと闘うのが面白い。2人が老人ホームを脱出して身体を取り戻しにいくシーンなど、おばあさんらしさと少女らしさの絶妙なミックス具合がいい。老いたひとたちへの共感が根底にある、楽しくて元気の出るファンタジー。

  • なかなか強烈な話で、怖かった。最後に唸る。

  • 中学生の頃に読んだら、また違う印象だったんだろうけど、いま、楽しく読めた。
    老いを感じてきている今だから、テーマじゃないだろうけど、老人を取り巻く人々の言動が興味深かったし、子どもも老人も、軽くあしらわれることがあるところとか、共通してるんだなーと思った。
    老いていく身体の描写が的確で、読んだことで今後について、ちょっとした覚悟ができたかも。

    時間をだますことはできないー結局はね。

    今のために生きるのではなく、今を生きるんだよ。確実なのは今だけなのだから。

    気になったフレーズ。

  • 表紙には
    『わたしの名前はカーリー。
    いま、わたしに
    すごいことが起こってる…』
    と書いてある。

    「すごいこと」って何だろう?と惹きつけられる。



    最後の方には読者の感想が綴られている。「すごい」とか「泣いた」とか、そんな感じの……
    そんなに泣ける話なのかな?と思って読み進めた。……残念ながら、私はこれでは泣けなかった。
    が、面白くなかったわけではないし、つまらない話だったわけでもない。
    少なくとも睡眠不足の頭痛と闘いながらも『読みたい』と思わせる物語だった。



    物語は「カーリー(主人公)」の自己紹介から始まる。
    そこで、カーリーが明るいユニークな子供な事が判る。頭の中にかすかに残っている、『赤毛のアン』みたいな感じな気がした。
    話が進むと、途中で主人公が消える。
    主人公は影も形も消え去って、親友となる『メレディス』の話が思った以上に長々と続く。
    ……妹はここで、最初の登場人物紹介に戻って「カーリー」が主人公であることを確認したらしい。

    確かにそれくらい、長い。
    けど、物語がつまらないわけではない。『メレディス』の話も面白い。



    表紙やタイトルからは『ファンタジー』な感じはあまりしなかったけれど、『メレディス』の話は現実から離れてファンタジーへと話が進んでいく。
    この辺りで、話の筋がほぼ判る。問題が提示されて、それを解決するためには……という話になると思っていたのだけれども、
    物語の真ん中で、前半の話がひっくり返される。
    あまりにも盛大にひっくり返ってしまうので、何がどうなっているのか一瞬分からなくなった。
    が、眠かったので私は『判らないまま』読み進めた。



    『誰が誰の身体に入っているのか』が分からなかったのだ。
    魔女姉妹の名前が全く頭に入って来なかったせいもある。



    後半は色々と考えさせられつつも、話は面白いまま進んでいく。



    施設に居る祖母の事を思い出した。
    祖母もこんな思いでいるのかなと思った。

  • 子どもの頃、図書館で見かけてユニークなそのタイトルが気になり、そこから幾星霜ようやく読めました。
    活発な女の子と魔法とくれば心躍る冒険と相場は決まっていますが、どっこい冒険は冒険でもかなり異色。
    まず主人公と一緒にメレディスの残酷な境遇に同情したかと思えば、そこからの裏切り。
    「計画」が上手くいかないのは古今東西のお約束とはいえ、あの追い込まれ方は胸が痛む。というか魔女、演技うますぎでは?さすが老獪というか、徹底的。
    後半の主人公の苦難は、いずれ自分にも訪れると思うと他人事ではないし、自分のおばあちゃんを思い浮かべてもう少し話をゆっくり聞いてあげればと反省。
    最期のハッピーエンドに意外性はないけど、ハラハラポイントもしっかりあって盛り上がるし、何より無事でホッとするのが一番だいじ。よかったよ。。
    作者のあとがきにはこの物語執筆のきっかけが書かれていてこれがとても興味深いです。「人は見かけじゃない。これはずっと言われてきていることだけど、目新しくないからと言って真実ではないとは限らない」というような言葉が胸に残ります。
    大人になってから読む児童書もいいものでした。

  • 子供の頃に読んでたら夜眠れなくなるほど恐ろしいと思う。こんなおじさんが女の子の複雑な気持ちや目線の先の自分だけが感じ取れる物への感情が素晴らしいと思い、読みながらふふっとなるシーンも多かった。


    何か問題を抱えていたり、かないこうにない願いを抱いたりしたときでも、じゅうぶんに待つ余裕があれび、たいていの問題
    は時間が解決してくれる


    今あるものをすべて当然だと思ってはいけない。すべてが永久にこのままだなどと考えてはいけない。決して変わらないものなどないんだから。我々にできるのは、最善を祈ること、そして今、目の前にあるのものを楽しむことだけだ。今のために生きるのではなく、今をいきるんだよ。確実なのは今だけなのだから。

    こういうはっとさせられる名言もあり物語に入り込みながらもとても感慨深かった。
    すごくテンポよく読め楽しい時間を過ごせました。

  • 本当にぞっとする話で忘れられません。

  • 子供の頃読んだことがあり突然読みたくなって再読。ストーリーはやんわりとしか覚えてなかったけどやっぱりとてつもなく引きつけられた。
    昔から魔女ものは好きだったけど、この本はそれだけじゃない、今、を生きることの大切さを教えてくれる。1日1日を精一杯大切に生きていきたいと改めて思った。最高。

  • 珍しく女の子が主人公のシアラーのドキドキ話。いつも思うけど、シアラーさんの作るシチュエーションって、結構怖い。だけどちゃんとまとまるってわかってるから、安心して読める。何を書いてもネタバレになりそうなので書かないけど、とても楽しく読めた。
    この話は、電車でシアラーさんが若い女の子に「ダサじじい」と罵られたことからできたと後書きに書いてあったけど、そこからこんな話を思いつく作家もすごいが性格の悪い女の子にも感謝かも。

  • 何回読んでもドキドキワクワクする。

全386件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

英国スコットランド北部のウィックに生まれ、現在はサマセット州に住んでいる。テレビやラジオ、映画、舞台のシナリオライターとして活躍したあと、数多くのヤングアダルト小説を執筆、ガーディアン賞にノミネートされた『スノードーム』(求龍堂)などを生みだした。映画やテレビシリーズになった作品もあり、日本では『チョコレート・アンダーグラウンド』(求龍堂)を原作としたコミックやアニメ映画が制作された。他に、『青空のむこう』、『13ヵ月と13週と13日と満月の夜』『This is the Life』(いずれも求龍堂)、『スキ・スキ・スキ!』(あかね書房)、『世界でたったひとりの子』『あの雲を追いかけて』『骨董通りの幽霊省』(いずれも竹書房)などがある。

「2017年 『ガラスの封筒と海と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アレックス・シアラーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×