13ヵ月と13週と13日と満月の夜

  • 求龍堂
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本棚登録 : 2766
感想 : 400
  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763003072

感想・レビュー・書評

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  • 赤毛でそばかすいっぱいのおしゃべりなカーリーと
    濃い髪色で手足の長いほっそりしたメレディスが
    老魔女姉妹に奪い取られた体を取り戻すドキドキハラハラの冒険譚。

    さっきまで老人であった魔女たちが、若い体を乗っ取るやいなや、
    口汚く老人を罵るので邪悪さが増し、同情することなくカーリーたちを応援できる。
    カーリーの体を乗っ取るためのお芝居はなかなか周到。
    最後の夜の設定は都合が良すぎるけれど、児童書なので野暮は言うまい(笑)

    「こども」の話と「老人」の話は誰もまともに聞いてくれない、というのが
    とてももどかしく、また実生活でも気をつけなきゃと思わせてくれる。

    『チョコレート・アンダーグラウンド』に続き、
    2作目の求龍堂のシアラー作品だけど、この本もとても装丁がステキ。
    特に見返し。紺地に金色のイラストと文字がとても雰囲気が出ていて好き。
    同じイラストが鏡像で原文とともに裏側の見返しにも描かれている。

    • takanatsuさん
      九月猫さん、こんにちは。
      『チョコレート・アンダーグラウンド』のレビュもでしたが、この本のレビュもとっても素敵でいろいろ思い出しました。
      「...
      九月猫さん、こんにちは。
      『チョコレート・アンダーグラウンド』のレビュもでしたが、この本のレビュもとっても素敵でいろいろ思い出しました。
      「「こども」の話と「老人」の話は誰もまともに聞いてくれない、というのが
      とてももどかしく、また実生活でも気をつけなきゃと思わせてくれる。」
      体を乗っ取られたということをお母さんに伝えようとするシーンは涙が止まりませんでした。
      最後まで読んで大好きな1冊になりましたが、あのシーンだけは今でも思い出すとすごく悲しくなります。
      九月猫さんのレビュを読んで私も気をつけなきゃ…!と思いました。
      2013/03/18
    • 九月猫さん
      takanatsuさん☆

      コメントありがとうございます♪
      takanatsuさんに「素敵」なんて言われて、白飯3杯は食べられそうなく...
      takanatsuさん☆

      コメントありがとうございます♪
      takanatsuさんに「素敵」なんて言われて、白飯3杯は食べられそうなくらい舞い上がっちゃいましたo( ̄▽ ̄o)(o ̄▽ ̄)o

      takanatsuさんもこの本、お読みになってるんですね。
      >体を乗っ取られたということをお母さんに伝えようとするシーン
      この場面、すごく悲しいですよね…。
      お母さんが思わず泣いてしまうところ、お母さんはただ「かわいそうなおばあちゃん」だと思っての涙なのが、もう本当にもどかしいというか悲しくて。
      何を言っても、老人は「トシのせい」・こどもは「想像(夢)」で片付けられてしまうのって、やるせないですよね。
      でもすごく現実的でもあって……。

      ふだん、あらためて考えもしなかったことや忘れかけてることを本を読んで「はっ」と気づいたりするので、やっぱり読書はやめられないなーって思います。
      2013/03/19
  • 【久々に五つ星つけちゃった作品】
    帯の絶賛コメントを疑ってましたが、それ以上の面白さで一気読み。
    疾走感がありすぎて、長いジェットコースターを乗り終えた後のような、ぼーっとした感覚に。
    年老いた邪悪な魔女に騙されて体を乗っ取られた少女が、自分の体を取り戻そうと必死になる話。
    ただのファンタジー、冒険譚にとどまらない、家族愛、友情、勇気、自分の心に正直であることなど、人生で大切にしたいものを思い出させてくれた。
    「家というのは、いたいと思う場所、心のすみかだ。もしそこにいたいと思わないのなら、それは家なんかじゃない。」p257
    昔読んだ「青空のむこう」も再読しようと思う。読めてよかった!

  • 「このひとが翻訳した本ならぜったいハズレがない」という翻訳者は数人いて、金原端人はそのひとり。赤毛でぽっちゃりした女の子カーリーは、孫娘の姿をした魔女に身体を盗まれたと訴えるおばあさんに出会う。邪悪な魔女との対決という、ファンタジー小説の王道的設定にくわえて、二転三転する展開、とつぜん老いがふりかかった10代の女の子たちが、衰えゆく体力や記憶力をあつかいながら、若い身体に入った魔女たちと闘うのが面白い。2人が老人ホームを脱出して身体を取り戻しにいくシーンなど、おばあさんらしさと少女らしさの絶妙なミックス具合がいい。老いたひとたちへの共感が根底にある、楽しくて元気の出るファンタジー。

  • 最後まで気を抜けない面白さ

  • 子供の頃読んだことがあり突然読みたくなって再読。ストーリーはやんわりとしか覚えてなかったけどやっぱりとてつもなく引きつけられた。
    昔から魔女ものは好きだったけど、この本はそれだけじゃない、今、を生きることの大切さを教えてくれる。1日1日を精一杯大切に生きていきたいと改めて思った。最高。

  • 珍しく女の子が主人公のシアラーのドキドキ話。いつも思うけど、シアラーさんの作るシチュエーションって、結構怖い。だけどちゃんとまとまるってわかってるから、安心して読める。何を書いてもネタバレになりそうなので書かないけど、とても楽しく読めた。
    この話は、電車でシアラーさんが若い女の子に「ダサじじい」と罵られたことからできたと後書きに書いてあったけど、そこからこんな話を思いつく作家もすごいが性格の悪い女の子にも感謝かも。

  • 何回読んでもドキドキワクワクする。

  • 自分が想像してた展開に裏をかかれた。良い意味で裏切られて、人は見かけによらずということを考えさせられた。後半になるにつれ面白かった。

  • お年寄りをどこか奇異な目で見ていたんだな、と反省した。
    お年寄り=私たちとは違った存在と捉えていた。私がもし明日いきなり老人になったら?って、具体的に想像さえしたことなかったからだろう。視野の狭さを反省した。

    また、魔女たちの意地悪さが印象に残っている。

    何より印象に残っているセリフ。

    「...普通は孤児とか、家族のない子、姿を消してもだれも捜そうとしない子を見つける。約束をしてだますのさーーとっても簡単だよ。そういう子は、男の子も女の子も、愛に飢えているからねえ。自分がだまされてるなんて、とても信じられないだろうけどね。ただ、家族と、ちょっとした愛情を約束してやるだけでいい。そうすればイチコロさ、そうだね?」

    魔女みたいに人の孤独を見破って騙す人、たくさんいるんだろうな、と思った。これを児童向け文学にバッサリ書くアレックス・シアラーにしびれる。

  • 魔女にだまされた女の子を助けようとしたら・・・!?ワクワクする話の内容、ドキドキする展開、すべてがおもしろい!アレックス・シアラーの中でも、特にオススメです。

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著者プロフィール

英国スコットランド北部のウィックに生まれ、現在はサマセット州に住んでいる。テレビやラジオ、映画、舞台のシナリオライターとして活躍したあと、数多くのヤングアダルト小説を執筆、ガーディアン賞にノミネートされた『スノードーム』(求龍堂)などを生みだした。映画やテレビシリーズになった作品もあり、日本では『チョコレート・アンダーグラウンド』(求龍堂)を原作としたコミックやアニメ映画が制作された。他に、『青空のむこう』、『13ヵ月と13週と13日と満月の夜』『This is the Life』(いずれも求龍堂)、『スキ・スキ・スキ!』(あかね書房)、『世界でたったひとりの子』『あの雲を追いかけて』『骨董通りの幽霊省』(いずれも竹書房)などがある。

「2017年 『ガラスの封筒と海と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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