13ヵ月と13週と13日と満月の夜

制作 : Alex Shearer  金原 瑞人 
  • 求龍堂
3.78
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  • 本棚登録 :2391
  • レビュー :382
  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763003072

感想・レビュー・書評

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  • 赤毛でそばかすいっぱいのおしゃべりなカーリーと
    濃い髪色で手足の長いほっそりしたメレディスが
    老魔女姉妹に奪い取られた体を取り戻すドキドキハラハラの冒険譚。

    さっきまで老人であった魔女たちが、若い体を乗っ取るやいなや、
    口汚く老人を罵るので邪悪さが増し、同情することなくカーリーたちを応援できる。
    カーリーの体を乗っ取るためのお芝居はなかなか周到。
    最後の夜の設定は都合が良すぎるけれど、児童書なので野暮は言うまい(笑)

    「こども」の話と「老人」の話は誰もまともに聞いてくれない、というのが
    とてももどかしく、また実生活でも気をつけなきゃと思わせてくれる。

    『チョコレート・アンダーグラウンド』に続き、
    2作目の求龍堂のシアラー作品だけど、この本もとても装丁がステキ。
    特に見返し。紺地に金色のイラストと文字がとても雰囲気が出ていて好き。
    同じイラストが鏡像で原文とともに裏側の見返しにも描かれている。

    • takanatsuさん
      九月猫さん、こんにちは。
      『チョコレート・アンダーグラウンド』のレビュもでしたが、この本のレビュもとっても素敵でいろいろ思い出しました。
      「「こども」の話と「老人」の話は誰もまともに聞いてくれない、というのが
      とてももどかしく、また実生活でも気をつけなきゃと思わせてくれる。」
      体を乗っ取られたということをお母さんに伝えようとするシーンは涙が止まりませんでした。
      最後まで読んで大好きな1冊になりましたが、あのシーンだけは今でも思い出すとすごく悲しくなります。
      九月猫さんのレビュを読んで私も気をつけなきゃ…!と思いました。
      2013/03/18
    • 九月猫さん
      takanatsuさん☆

      コメントありがとうございます♪
      takanatsuさんに「素敵」なんて言われて、白飯3杯は食べられそうなくらい舞い上がっちゃいましたo( ̄▽ ̄o)(o ̄▽ ̄)o

      takanatsuさんもこの本、お読みになってるんですね。
      >体を乗っ取られたということをお母さんに伝えようとするシーン
      この場面、すごく悲しいですよね…。
      お母さんが思わず泣いてしまうところ、お母さんはただ「かわいそうなおばあちゃん」だと思っての涙なのが、もう本当にもどかしいというか悲しくて。
      何を言っても、老人は「トシのせい」・こどもは「想像(夢)」で片付けられてしまうのって、やるせないですよね。
      でもすごく現実的でもあって……。

      ふだん、あらためて考えもしなかったことや忘れかけてることを本を読んで「はっ」と気づいたりするので、やっぱり読書はやめられないなーって思います。
      2013/03/19
  • 自分が想像してた展開に裏をかかれた。良い意味で裏切られて、人は見かけによらずということを考えさせられた。後半になるにつれ面白かった。

  • カーリーはおしゃべりで明るい女の子。魔女に騙され魔女から体を奪われてしまう。
    体を取り戻すためにカーリーは頑張る。
    これを読むと元気も出るけど、少し年をとるのが怖いかなって思う。
    子供に読ませるのにとてもいい本。うまくいきすぎかって感じもあるけどそこが本当にハッピーエンドでいい。

  • 「このひとが翻訳した本ならぜったいハズレがない」という翻訳者は数人いて、金原端人はそのひとり。赤毛でぽっちゃりした女の子カーリーは、孫娘の姿をした魔女に身体を盗まれたと訴えるおばあさんに出会う。邪悪な魔女との対決という、ファンタジー小説の王道的設定にくわえて、二転三転する展開、とつぜん老いがふりかかった10代の女の子たちが、衰えゆく体力や記憶力をあつかいながら、若い身体に入った魔女たちと闘うのが面白い。2人が老人ホームを脱出して身体を取り戻しにいくシーンなど、おばあさんらしさと少女らしさの絶妙なミックス具合がいい。老いたひとたちへの共感が根底にある、楽しくて元気の出るファンタジー。

  • お年寄りをどこか奇異な目で見ていたんだな、と反省した。
    お年寄り=私たちとは違った存在と捉えていた。私がもし明日いきなり老人になったら?って、具体的に想像さえしたことなかったからだろう。視野の狭さを反省した。

    また、魔女たちの意地悪さが印象に残っている。

    何より印象に残っているセリフ。

    「...普通は孤児とか、家族のない子、姿を消してもだれも捜そうとしない子を見つける。約束をしてだますのさーーとっても簡単だよ。そういう子は、男の子も女の子も、愛に飢えているからねえ。自分がだまされてるなんて、とても信じられないだろうけどね。ただ、家族と、ちょっとした愛情を約束してやるだけでいい。そうすればイチコロさ、そうだね?」

    魔女みたいに人の孤独を見破って騙す人、たくさんいるんだろうな、と思った。これを児童向け文学にバッサリ書くアレックス・シアラーにしびれる。

  • 約10年ぶりに再読してみて、こんなメッセージ性のある物語だったのかとちょっと驚き。
    10年前は物語の展開にただただドキドキして、読了後は「面白かった~!」って感想だけで終わった記憶。
    人生ってあっという間なんだな、"今"を大切に生きないとな、なんて再読しながら考えたのでした。
    再読してみて良かった。

  • 魔女にだまされた女の子を助けようとしたら・・・!?ワクワクする話の内容、ドキドキする展開、すべてがおもしろい!アレックス・シアラーの中でも、特にオススメです。

  • まず、タイトルが魅力的。すっごくおもしろかったです。
    でも、いくら本当のことを言っても信じてもらえないというのは、本当につらく、残酷なことだと思った。そしてやっぱり、老いについて考えないわけにはいかない。だからといって、不老不死は嫌だけど。

  • 赤毛でぽっちゃりで、おしゃべりな12歳の少女、カーリー。
    魔女に身体を奪われ、老人の身体に閉じ込められたメレディスを助けるために、作戦を練ったのだけど…

    ストーリーは奇想天外。
    しかし、リアルなににかを感じます。
    ファンタジーだけど、感じ方によっては、ホラー…

    時間を盗まれる方法に、こんな方法があったのか!と目からウロコ。
    老人の身体に閉じ込められた少女の視点で、お年寄りの身体の不自由さか細かく表現されており、お年寄りへの接し方について改めて考えさせられます。
    また老若男女問わず、外見で判断してはいけないと訴えてくれます。

    今、自分に与えられた環境、時間を大切にしたい、そして、年齢を重ねて行くことを過不足なく認識して、無駄にせずに過ごして行きたい。

  • 主人公カーリーが、邪悪な魔女を相手に頑張るお話でした。おばあちゃんになったら、素敵な人になってるといいななんて思ってましたが、老いた体の不自由さなどを見ていると若干怖かったです。
    それでも受け入れて、素晴らしい人格を持つ人になりたいものです。
    今この時を有効活用し、めいいっぱい若い体を楽しもうと思います。
    カーリーが親に叫ぶシーンには、感情移入して泣いてしまいました。
    信じることは難しいですね。現実にあんなこと言われても、なかなか信じられませんよね。信じてカーリーは裏切られたわけですから、余計に。
    読んでよかった、大切な一冊です。

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