熊谷守一の猫

著者 :
  • 求龍堂
3.95
  • (5)
  • (10)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 75
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763004284

作品紹介・あらすじ

猫の"気配"をここまで描いた画家がいただろうか。近代日本洋画史に超然たる画風を築いた獨楽の画家・熊谷守一。猫の自由さを愛し、猫が猫らしく生きられるように心をくだき、ともに暮らした日々のなかで描かれた"絶妙なる猫姿"。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • とても良い猫がたくさん。少ない線から醸しだされるそれぞれの猫の雰囲気を感じるのも楽しいし、柄を見比べて「ああこの絵とこの絵は同じ猫がモデルだな」と推測するのも楽しい。

  • 自分より猫を優遇した作者の人柄がでてる。

  • よかった!「猫の気配」、確かに感じます。猫をなぜ愛するのか。モリさんのこんころもちにも共感☆

  • 背中あわせに昼寝している熊谷と猫の写真。観れば観るほどおもしろい(ohraidoさん)

  • アイラブ地元本屋。
    仕事帰りにフラーと寄って、発見。もういっこ気になる作家の作品集と迷って今回はこっち…、と購入。熊谷守一の猫がとても好きです。なんていうかな、確かに猫なのだけどそれ以前にそのかたちは既に何かの模様というか、別のものにも思われて見ていて飽きないというか、色と形が単純に気になる。作家本人の写真もいくつか載っていて、その佇まいもとても素敵だなーと思ったりして、とてもすき(お髭が立派だ!)。
    ゆかりの美術館、岐阜愛知は行ったことあるので、東京のにも行ってみたいなあー。

  • 熊谷守一の描く猫は、自然体で可愛い。

  • 油彩、水墨、デッサンなど73点のネコ図版を収録。
    その中には作品の下書きもあり、油彩画と見比べることができます。
    カバーを剥がすと、そこにもネコがいました。(笑)

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1880年岐阜県に生まれる。裕福ながら複雑な家庭に育ち、のち家の没落にあう。東京美術学校西洋画科選科を首席で卒業。同級生に青木繁がいた。実母の死を契機に30代の6年間を郷里で暮らし、山奥で伐採した木を川流しで搬送する日傭(ヒヨウ)の仕事を体験する。1938年頃より、輪郭線と平面による独特な表現に移行し、近代日本洋画に超然たる画風を築く。自然に近い暮らしぶりとその風貌から「仙人」と呼ばれ、生き様、作品、書などが多くの文化人を魅了する。87歳のとき文化勲章の内定を辞退。俗世の価値観を超越した自由な精神で、ただ自由に自分の時間を楽しむことだけを願った生涯だった。1977年、97歳で亡くなる。自宅跡は豊島区立熊谷守一美術館となる。2015年9月、郷里の岐阜県中津川市付知町に熊谷守一つけち記念館が開館。

「2022年 『熊谷守一カレンダー2023年版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

熊谷守一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×