スノードーム

制作 : Alex Shearer  石田 文子 
  • 求龍堂
3.94
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本棚登録 : 1394
レビュー : 188
  • Amazon.co.jp ・本 (423ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763005014

感想・レビュー・書評

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  • 突然失踪した若き数学者クリストファーは同僚に
    多くの謎を残し突然失踪した。残されたのは小さなスノードームとリアリティの無い小説だった。

    エックマンの憎しみに支配された人生は悲しい。
    小さなスノードームに閉じ込めた世界の中に居る
    クリストファーは愛した人の為にクリストファーもまた
    小さな世界に入ることにした。

    中世のゴシック調の微かに残したストーリーが静かな残酷な物語に一層している。

  • 原題『The Speed of The Dark(闇の速度)』。光の減速器を研究する科学者が、小説を遺し失踪。そこに書かれていた物語とは…。シアラー作品の凄さを信じつつ丁寧に描かれた前半をじっくり読み、後半でのスピード感ある展開、待ってました!明らかになる真実、つじつまの合う事実。読了後すぐに再読したくなる力のある作品ですね。YAイメージとは一転、こちらは大人の物語の印象。エックマンが私の心にも住んでいるからこそ、ずっしりとした読み応えでした。オススメ。次は季節柄『チョコレート…』を読もう♪

  • そういうことか、ってわかったときに、
    はっとした。衝撃的だった。
    ようやくそこで、最初の文章の意味がわかった。
    とても大きな意味での愛の話。

  • 残酷だがまたそれゆえに美しい。引き込まれるというより「惹」き込まれた。幸せでも不幸せでもないありそうでありそうにないそんな危うい世界観があまりにも脆く綺麗である。降り積もった気持ちがラストに向け霧散していくのだ。まさに、スノードーム。

  • 装丁買い。
    「これは愛か、それとも…」
    このキャッチコピーもすごく好きです。
    中身はアレックスシアラーさんにしては大分大人向け。
    ですが私はとても好きな世界観とお話でした。
    なによりコピーにある通りそれぞれの『愛』の形。
    この捉え方で一気に一人一人の登場人物の『世界』が見える気がします。

  • 「光の速度に逆らう」研究に魅入られた、若き科学者・クリストファー。
    同僚は「その研究は不可能だ」と彼を諌めるが――ある日、クリストファーは忽然と姿を消してしまう。
    職場の机にはスノードームと、クリストファーの小説、『闇の速度』が残っていた。

    原題は『闇の速度』。
    直訳そのままなら、より入れ子構造の妙を味わえたと思うけれども、『スノードーム』という繊細なタイトルは作風に相応しい。
    サスペンスやゴシックホラーの要素を取り入れつつ、人間の、悲壮でありながら尽きない愛を描いた作品。泣けた。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「繊細なタイトルは作風に相応しい」
      アレックス・シアラーは意外な展開と言うか、、、そして、ほろ苦くて切ない。求龍堂なんて文庫にならないから、...
      「繊細なタイトルは作風に相応しい」
      アレックス・シアラーは意外な展開と言うか、、、そして、ほろ苦くて切ない。求龍堂なんて文庫にならないから、人の目に触れ難いのが残念。。。(実は「スノードーム」好き)
      http://dmdm.cc/snow/
      2012/07/23
    • ダイコン読者さん
      スノードーム美術館///わ~!すてきですね!
      東京に行くときは寄ってみようかなと。

      そうなんですか~世の本がすべて文庫になってくれたら・・...
      スノードーム美術館///わ~!すてきですね!
      東京に行くときは寄ってみようかなと。

      そうなんですか~世の本がすべて文庫になってくれたら・・・というのは願いすぎにしても、『スノードーム』ほどの本なら文庫化して頂きたいですね。
      2012/07/24
  • アレックス・シアラーの本はほぼ読んだけれどこれは特別、カラーの違う作品。
    とても好きな作品。
    初めて読んだのは中学生の時。
    その時から忘れられない作品。
    ただ悲しくて切なかった。
    この本を読んだ人は、ただの歪んだ人とそれに巻き込まれた人のどうしようもない話だと思うかもしれない。
    でも、私はこの本で描かれた愛の悲しさに、ただ美しいと思った。
    だいぶ前に読んだので今は感想しか思い出せないけれど、もう一度読みたい。
    手元に置こうと思う。

  • ひきこもりの造形家は、パントマイムの娘に恋をした。しかし彼女にはすでに絵描きの恋人がいて、絵描きの一人息子は造形家と友人である。
    恋に破れた造形家は風景を留め置くドームを作った。物語はそこから急展開を見せる。

    静かな切ない魔法の物語。

  • 深い、愛の話。いつものシアラーとは打って変った雰囲気の本だけれどこれは本当に名作だと思う。シアラーはひとの心情とひとがたまにぼんやり考えることを文字にするのが実にうまい…。図書館で二回借りて、手元に置きたいなあと思った。装丁もすてき!

  • 装丁が美しかった。
    なまじ紙の値段や種類を知っているだけに、手が込んでいるなと。
    締麗なページに並んでいるのでなかなか気付きにくいけれど、
    どことなく不穏な言葉たち。

    スノードームの楽しい綺麗なイメージからはほど遠い。
    結構初期の段階で、展開の予測がついてしまった。
    あとはもう、どう裏切ってくれるかと期待するしか無い、と言う。
    そしてその期待は結局裏切られることのないまま物語は終わってしまう。

    物悲しい。
    理解はできる。
    けど、また読みたいと思う物語ではない。


    いろんな愛の形がある。
    エックマンは間違っているけれど、理解はできる。
    一番貧乏くじはチャーリーじゃないだろうか。
    私だったら、負担に思うだろう。『生き物の世話』なんて。
    金魚を預かるのとわけが違うのだ。
    世話の仕方だって、費用だって年数だって桁違いだ。


    しかし、金魚となぜ違うと思うのか?
    と突き詰めると、クリスの言うように、人はサイズで命の重さを
    推し量っているのかもしれない、とは思う。
    本当はサイズだけでは無いと思うけれど。
    私個人は、意思の疎通が出来るか出来ないか、だと思う。
    どの時点、どの状況を「出来た」と感じるかが人それぞれなので
    うまくいかないけれど。
    そして、意思の疎通に必要な言葉や目が合う、ということが、
    サイズが著しく違うと難しいという側面は確かにあると思っている。


    余談だけれど、こういう話を読んでいて自分の知っている
    映画や本のタイトルが出てくると、ふっと我に返ってしまう。
    トイ・ストーリーなんて言われると急に魔法がとけたような気になってしまう。
    そしてまた、その映画や本を知っていないとわからない記述が結構多かった。
    聖書など、日本人のほとんどの人は知らないのではないだろうか。
    サマリア人としていくら一応の注釈がつけてくれてあっても、分からないと思う。

    正直期待はずれというか、自分の思っていたもの、
    欲しい話ではなかった。

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著者プロフィール

英国スコットランド北部のウィックに生まれ、現在はサマセット州に住んでいる。テレビやラジオ、映画、舞台のシナリオライターとして活躍したあと、数多くのヤングアダルト小説を執筆、ガーディアン賞にノミネートされた『スノードーム』(求龍堂)などを生みだした。映画やテレビシリーズになった作品もあり、日本では『チョコレート・アンダーグラウンド』(求龍堂)を原作としたコミックやアニメ映画が制作された。他に、『青空のむこう』、『13ヵ月と13週と13日と満月の夜』『This is the Life』(いずれも求龍堂)、『スキ・スキ・スキ!』(あかね書房)、『世界でたったひとりの子』『あの雲を追いかけて』『骨董通りの幽霊省』(いずれも竹書房)などがある。

「2017年 『ガラスの封筒と海と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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