東山魁夷 青の風景

  • 求龍堂 (2006年6月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (117ページ) / ISBN・EAN: 9784763006332

感想・レビュー・書評

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  • 心を震わせる芸術に偶然出会ったとき、飛び立つような喜びを感じることがある。日常のことがすべて些事であるように思われ、水平な時間軸から外れたような感覚になる。垂直な解放の歓喜といえるかもしれない。そんな歓喜を、東山魁夷の作品からも感じた。
    静謐な心象風景的な風景と、深く奥行きのある青色に強く惹きつけられた。
    彼の風景画はどれもとても静かで、少しも音がしない。時が止まっているようで、非日常的な美しさがある。その無音を表現している青はとても奥行きがあり、見ていると、青の奥にどんどん入っていくような感覚がある。どこまで入っても底にたどり着かないので、次第に不安になってくる。止まっているのにどこまで行っても届かない沈静と不安。この青は普遍だ。

  • 読了

  • 【推薦文】
    日本や世界を旅し、遍歴を重ねながら、自然や風景を描いた日本画家・東山魁夷。その作品は静かであたたかく、どこか郷愁を感じさせます。作品を「青」「橙」「白」の色によって編集し、作品1つ1つに東山魁夷の文章を添えた、珠玉の画文集となっています。眠れない秋の夜長のおともにいかがでしょうか。
    (推薦者:電気電子工学科 B3)

    【配架場所】
    大岡山: B1F-一般図書 721.9/H

  • こんな青は見たことない。深くて、柔らかで、冷たくて、凛として。言葉で語るとどんどん陳腐になってくる。だけど見れば分かります。この青の奥深さ。いつか作品を生で見てみたい。

  • 夕星
    春映
    が好きです

  • 青、橙、白の三部作のひとつです。
    少し寂しげで物悲しい風景画です。透明感溢れる青い世界にすぐに引き込まれて見とれてしまいます。初めはその青い美しさに胸が震える感じを覚えましたが、青色には沈静効果があるせいか頁を進めていくうちに、いつのまにか心も落ち着き癒されていました。

  • なかなか良い

  • やっぱり東山魁夷さんの「青」はいいなぁ。。。

  • とにかくこの人の作品が好きで
    思わず手に取った一品。

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著者プロフィール

1908年横浜に生まれる。31年東京美術学校(現・東京芸術大学)日本画科卒業。33-35年ドイツ留学。69年文化勲章受章。74年日展理事長。75年唐招提寺御影堂障壁画「山雲・濤声」82年唐招提寺全障壁画完成。99年死去(90歳)。

「2022年 『東山魁夷アートカレンダー 2023年版 <大判>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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