洲之内徹が盗んでも自分のものにしたかった絵

著者 :
  • 求龍堂
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本棚登録 : 51
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763007322

感想・レビュー・書評

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  • 秋の夜長に
    こういう贅沢な本のページを時々ゆっくり
    めくりたいと思ってしまう

    一枚一枚の「絵」の印刷も良し
    時々、挿しこまれる洲之内さんの「生原稿」も良し
    なによりも
    厳選された 州之内さんの文章がまた良い

    自分の住む街の図書館には
    ぜひ 置いて欲しい一冊です

  • 逗子図書館で読む。期待していた画集ですが、期待はずれでした。僕は、明るい色彩の絵が好きです。それに対して、この画集の作品は、暗いのです。僕の好みにあいません。

  • 洲之内氏は、深く包み込まれるように放心して絵を見ていたそうだ。本物の絵に沈潜する歓びは何者にも変えがたい。鑑賞も芸術なのだと思わせる。評論ではなく絵を表現していく言葉の重みに酔う。

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著者プロフィール

洲之内 徹(すのうち・とおる):1913 - 1987年。愛媛県出身。美術エッセイスト、小説家、画商。1930年東京美術学校建築科在学中、マルクス主義に共感し左翼運動に参加する。大学3年時に特高に検挙され美術学校を退学。20歳で再検挙にあい、獄中転向して釈放。1938年、北支方面軍宣撫班要員として中国に渡り、特務機関を経て、中国共産党軍の情報収集に携わった。1946年、33歳で帰国してからの約20年間、小説を執筆。3度芥川賞候補となるが、いずれも受賞はかなわず。1960年より、田村泰次郎の現代画廊を引き継ぎ画廊主となった。1974年から連載を開始した美術エッセイ「気まぐれ美術館」は人気を博し、小林秀雄に「いま一番の批評家」と評された。

「2024年 『洲之内徹ベスト・エッセイ1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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