白のままでは生きられない―志村ふくみの言葉 (生きる言葉シリーズ)

著者 :
  • 求龍堂
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本棚登録 : 77
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763010070

作品紹介・あらすじ

ひとりの主婦が運命に導かれるように美のしもべとなり、植物の命をいただく染織家として自分の道を自分の足で歩くことにより体感した苦悩と歓び。

感想・レビュー・書評

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  • 染織の仕事をしている人の思いが伝わってくる。

    白黒の写真が、言葉の背景となっている。
    「手のなかに思考が宿るといってもいい。」
    手に職のある人の言葉として重みがある。

    とても素敵な詩集なので、できれば、文字の形(フォント)を詩に合わせたものにするとよいかも。
    あるいは、手書きの書で綴ってあれば、もっと心に届いたかもしれない。

    文字形を変えたもの、手書きの書の版を作るのであれば、企画案を作ってみたい。

  • 「人間の心に不純物があって、どうして色を純粋にひき出すことができようか。」というふくみさんの言葉に、初女さんの「透明に生きる」と通ずるところを感じるような気がする。

  • 図書館にて発見してすぐに読む。

    職人さんの言葉。自分の仕事に誇りを持っている方の言葉。
    "手の中に思考が宿るといってもいい。"
    一つ一つの言葉を1頁まるまる使って表している。
    素敵な言葉がばーんと胸に届く。図書館で読んだのでささーっと最後まで行きましたが、じっくりじっくり読み直したい。

    そしてこの方の作ったものを直で見られたらなあと思います。

  • 著者は染色作家。心象風景を織り込んだ紬織の人間国宝である。「隠されているものは何もない。ただ私たちが気づかないだけ。ただ言えることは、そのものの質を高めることを怠っては何も見えない。」「色即是空。人は色がある故に苦しみ喜び悩む。大変な道に踏み込んだと思う一方、胸がいたいほど全てが新鮮。」「生きて夫と子供と別れられたのだからこれほどの幸せはない。」「あたりに草が薙ぎ払われ、一条の道が見えた。死に物狂いでこの道を行こう。道を切り開くのは自分。」至言に心打たれた。

  • 真摯に生きるためのバイブル。もやが晴れて急に辺りがよく見えるようになる気がする

  • 図書館で。簡潔で力強い言葉。とても心に残る。

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著者プロフィール

志村 ふくみ(しむら ふくみ)
1924年生まれの染織家、紬織の重要無形文化財保持者(人間国宝)、随筆家。滋賀県近江八幡市出身で、1942年文化学院卒業。若い頃から読書が趣味だったが、富本から仕事を裕にすべく文学を読むことを推奨され、『万葉集』『源氏物語』や世界の文学作品を学ぶ。
そして詩人・評論家の大岡信に「何か書いてみないか」と声をかけられたのをきっかけに、自分の仕事を文章化するエッセイに取り組んだ。
1983年『一色一生』で大佛次郎賞、1993年に『語りかける花』で日本エッセイスト・クラブ賞、2006年に第14回井上靖文化賞をそれぞれ受賞。教本として『伝書しむらのいろ』がある。

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