属性

著者 :
制作 : 中島英樹 
  • 求龍堂
4.14
  • (13)
  • (15)
  • (8)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 156
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763010292

作品紹介・あらすじ

NHK教育番組「ピタゴラスイッチ」やアート作品「計算の庭」に代表されるように、複雑な概念も新しい表現方法によって本質をシンプルに浮かび上がらせ、親しみやすい形に昇華させてきた佐藤雅彦が、「自分」を形づくる要素を探る、インタラクティブな映像や最先端のテクノロジーを駆使した国内外の作品を紹介しながら、自分自身の認めざるをえない「属性」を一冊の本で表現しました。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ついにamazonで購入してしまいましたぐふふ!!21_21 DESIGN SITEで開催された「これも自分と認めざるをえない展」の展示作品などが解説されています。太田光との対談も収録!私たちが所属する社会において、知らず知らずのうちに私たちにタグ付けされている「属性」実は社会の方が私たちのことをよく知っているのかも?個性や個人の特定というものについて、興味深い視点から研究されている作品です。

  • 展覧会を観ていたので楽しく読めた

  • 人は自分のことをどう認識しているか、という古くからある問いに対して、「属性」をキーワードに、最新技術を使って実際に体感することができる展覧会「これも自分と認めざるをえない展」のパンフレット的な本。人は自分の属性を気にしているけど、気にしていない、という不思議な発見。写真と説明を見てるだけで脳が揺れる楽しさを味わえましたが、実際に行ってみたかったなあ。

  • 「これも自分と認めざるをえない展」で展示した作品の解説書のような一冊。展示会に行かなくても十分楽しめるし、行った人は絶対読んだ方が良いです。
    テーマは「属性」 意外と「属性」に無頓着な自分と、それに執着する社会。
    例えば指紋は、自分に固有のものとは知っていても、それを「自分の指紋だ」と判断できないのに、社会は指紋という属性で私たちを簡単に特定できます。改めて、自分のことってわざわざ気にするような重要な存在ではないんだなーと感じました。
    全体を通して佐藤さんが伝えたいのはきっと、「何者かになること」から自由になって、無頓着で生き生きとした本来の自分に気づいて欲しい、ということなんだなと思いました。
    「自己実現」だとか「存在意義」だとか、そういう強迫観念から少し自由になってはどうだろうか。
    これを読んで、少し気持ちがホッとなりました。

  • 社会は属性により、私たちを分類し同定しようとする。しかし属性の寄せ集めだけでは、私自身にはならない。気にしているようでいて、意外なくらい自分の属性に無頓着な私たち。

  • 「属性」これも自分と認めざるをえない

    の展覧会の本。体験型の展覧会なので本来は「体験」しないと,その面白さや感覚を得ることはできないのだろうけど,本からもその体験を推測できてワクワクさせる。

    自分の属性は自分らしさを表すもので,その「自分の属性」を不意に知覚する時,人の心にざわめきが生じる。その過程を示す作品を体験すればするほど不思議な感覚に陥ってしまうのだろうな。

    展覧会が再演されるなんて話は聞かないから,もう体験はできないのだろう。でも,技術が進展すると佐藤氏を代表とする作家集団のアイディを作品化できるようにもなるだろうから,次のチャンスを待ちたいぞ!

  • どうして面白そうな展覧会は東京でしかやらないのか。観に行きたかった。

  • 自己の属する性質。

    「”これも自分と認めざるをえない”展」を基に作られた属性を様々な角度から見つめた本。
    属性とは、そのものに備わっている固有の性質であり、それを否定されれば事物の存在そのものも否定されてしまう性質の事だ。
    外見、性癖、所有物、考え方など、意識の有無を問わず、アイデンティティーより客観的で幅広い意味を備えているように思われる。

    自分とは何か、とは昨今意識される機会が多くなっているが、自分の存在に対する意識が、無意識下では非常に低いことに笑ってしまった。
    最後の対談でも述べられているが、理想の形は個の濃度を限りなく薄めて、出来れば消してしまうような作品を作りたい、という意見には同意。
    誰がつくったのか分からないけど、作品だけが残る。
    それこそ作者冥利に尽きるのではないだろうか。

    ・指紋の池:指紋が独立して泳いでいく様は不可思議。しかし戻ってくる事に安堵を覚える。一度離した属性がきちんと自分にある事を再確認するからだろうか。
    ・主を呼ぶ声:様々な衣服が並ぶ様は圧巻。まるでこちらが品評されているような。
    ・金魚が先か、自分が先か:すごい違和感。にもかかわらず予備知識無しでは違和感すら感じないだろうことが恐ろしい。
    ・新しい過去:これは作品と言うよりは解説に対して。自分の過去が更新可能であれば、今の自分を作っているのは何なのか。

    ・裏表紙の穴:ここから出てくる指は自分の物のはずなのにすごく余所余所しい。自分と切り離された、他者のように感じる。ああ不思議。

  • 属性を掘り下げると、人間の根源的な部分がみえてくる。

    着眼点が斬新で面白いです。

  • 「村上隆氏、橋本麻里氏による、的はずれな佐藤雅彦批判について」がどんなものか読んでみたが、「自分探し」的文脈については何となくわかった。肯定するにしろ否定するにしろ、気持ち悪い。やってることはとても面白い。

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1954年、静岡県生まれ。東京大学教育学部卒。慶應義塾大学教授を経て、現在、東京藝術大学大学院映像研究科教授。主な著書に『経済ってそういうことだったのか会議』(竹中平蔵氏との共著・日本経済新聞社)、『新しい分かり方』(中央公論新社)、『考えの整頓』(暮しの手帖社)、『差分』(美術出版社)、『毎月新聞』(中公文庫)ほか多数。また、ゲームソフト『I.Q』(ソニー・コンピュータエンタテインメント)や、慶應義塾大学佐藤雅彦研究室の時代から手がけている、NHK教育テレビ『ピタゴラスイッチ』『‪0655/2355』『考えるカラス』など、分野を越えた独自の活動を続けている。2011年に芸術選奨受賞、2013年に紫綬褒章受章、2014年にカンヌ国際映画祭短編部門招待上映。‬‬‬

「2017年 『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤雅彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
慶応義塾大学佐藤...
慶応義塾大学佐藤...
村上 春樹
村上 春樹
ジェームス W....
デール カーネギ...
佐藤 雅彦
三浦 しをん
佐藤 雅彦
佐藤雅彦
有効な右矢印 無効な右矢印

属性を本棚に登録しているひと

ツイートする