どうせなにもみえない―諏訪敦絵画作品集

著者 :
制作 : 古井 由吉  小金沢 智 
  • 求龍堂
4.39
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本棚登録 : 200
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763011305

作品紹介・あらすじ

「濃密なる思考」と「静かなる闘い」の軌跡、待望の最新作品集。

感想・レビュー・書評

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  • 超絶技巧の画力を持つ画家、諏訪敦の作品集。女性ヌードの作品は写真よりもエロいと感じた。それほどの画力を持っているのに、本書の表題にもなっている、前述の女性ヌードの一連の作品のタイトルが「どうせなにもみえない」、とはものすごく考えさせられた。目に見えるままを描いても、その本質は結局絵には表現できないってことかしら・・・。

  • cant see anthing anyway

  • 最近、超写実主義に興味深深。
    ぱっと見、写真のようだけど、よくよくみるとそうではない。なんともいえない不安な感じに惹かれます。
    ”どうせ何も見えない。”と”古井由吉”が特に惹かれました。

  • 図書館。読メの人様の読んだ本で3×5cm程度のイメージでもその精緻さが伺え、図書館にあったので借りてみた。画集だと尚すごい。写真にしか見えない!ページ数に対して収録数は多くないが、その分この画集の説明や作品の解説、作品を描くことになった経緯などが詳しく載っており、ドキュメンタリーを見ている気持ちになった。全てを見終わり「凄い物を見せてもらった…!」というありきたりな感想しか出てこないが、気持ち的には本に首先から埋もれどっぷり世界に浸り観察した後ようやく帰ってきた、というような感覚。しかしこれだけの写実力で●●●や死体(実父)の絵などは…年齢制限つけなくて良いの?という気持ちになる^^;(参考の「世界の起原」も^^;)この画家はあえてノイズを書き込むらしいけど、口から見える「闇」とまさにそこから漏れ出るように書かれた黒点…恐いよー(〇o〇;) p91の佐藤忠良らの抜粋が印象的。解説の肖像画を描く経緯もムサカリ絵馬も裏側や呪術めいた風習に触れられて読みごたえがあった。この画集はシリーズの5らしいので今までのに舞踏家の肉体を描いたものがあったのだろうか。寝たきりの方を描くというのは本人の言うように暴力にも似たような、なんとも言えない気持ちになった。1から読んでたらまた違うのかもしれませんが。キリンの頭蓋骨のやつ好き。画廊のオーナーマフィアにしか見えないwそして松井冬子氏はやっぱり麗人でありました。こうゆう幽玄な水の絵は美しく妖しく、ちょっと恐い。ほぼ全ての絵が画集サイズ=潰れてると思うので死ぬまでに本物見てみたい。圧倒されて立ち尽くしそうです。「凄い物を見せてもらった…!」

  • まずはその絵の美しさに本当に息が詰まるほどです…。そして絵のド素人だからこそ強く感じる、写実絵画への純粋な驚嘆。
    やはり女性の絵に惹かれる。触れたらその皮膚のみずみずしさや弾力、体温まで伝わるのではないかと錯覚してしまう。
    女の肌は確かに、肌色一色ではない。白、赤、青、紫、橙、桃色、黄色…。写真ではなかなかそれに気がつかないのに、写実絵画だとそんな微妙な色彩にハッとすることができる。

    読み進めるにつれ、諏訪敦さんの絵画の特徴は美しさに限らないことを知る。写実絵画を通して、実に様々な試みがなされている。
    それはきっと写真や抽象画では表すことができないものなのだろう。
    作者(あるいは絵画作成の依頼者)の思考、記憶、メッセージ…それらが有機的に絡み合い、写真と見紛うような絵画となる。それを見つめている時のなんとも言えない浮遊感のような感じは、他のどの芸術にも似ていない。写実絵画に対する興味がいっそう湧くことになった一冊。

    制作過程や作品の裏話も読むことができるが、諏訪さんは画家という職業に誇りを持っていて、自らの作品と真摯に向き合っていることが強く伝わってきた。
    展覧会などがあったら絶対に行きたい!(ホキ美術館では何点か観たようですが…)

  • やっぱり、「どうせなにもみえない №4」が、一番好きだなぁ・・・。

  • 一日眺めていても飽きない、なんて陳腐な感想しか出てこないくらい綺麗。

  • 一線を画する写実力をもって表現されるそれと背反した幽玄からは、香り高く醸成されたメメント・モリ(=「死を想う」)が滲み出る。不在の実体化、彼岸と此岸の間を鋭く捉え、生と死、両義を浮き彫りにした一枚一枚には、玄妙幽艶、触れるものに良質の霊感を与える大きな力を感じた。素晴らしい画集であった。

  • 写実的であって決して写実的でない。タイトルにもあるように、私達はそれが見えているようで、実は何も見えていない事を自覚させられる。

  • 心を揺さぶられる画集でした。読めばわかります。

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