美の侵犯―蕪村×西洋美術

著者 :
  • 求龍堂
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本棚登録 : 22
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763014290

作品紹介・あらすじ

与謝蕪村の俳句と西洋美術に、果たして通底する何があるのか?ジャンルも時代も国も飛び越えて符合するヴィジョン!

感想・レビュー・書評

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  • 蕪村の俳句から換気されたイメージを西洋美術から選んだ一枚の絵画で表すという遊び。日曜美術館で同様の試みをやっていたのを見て読んでみた。NHKらしくすっかり元本の毒が抜かれていたのがわかった。元本のヤバさはハンス・ベルメールによるウニカ・チュルンの緊縛写真や、ジョゼフ・コーネルの箱などを取り上げていることからわかる。蕪村というと、菜の花やとかひねもすとか、ほんとうにどうでもいいような句が代表作として学校で教えられている。蕪村のダークサイドを知るには良い一冊。昼舟に狂女乗せたり春の水 蕪村

  • レトリックが素晴らしい。蕪村はもちろんすごいです。

  • 蕪村の俳句に西洋美術をあてて
    鑑賞しようという本。
    NHKの日曜美術館で取り上げられていて
    頭の中をひっくり返されるような
    感覚になるのがおもしろく、
    本編の本も読もうと、思って。
    本の方が、西洋美術寄り。
    美術の解釈や紹介がメインだった。

  • 借りたもの。
    西洋美術と日本の俳句、詩学のコラボレーション、否、コラージュか。
    蕪村の俳句を読んだ次の頁に、西洋美術が載っている。北川健次先生の解釈を読んでいて想像するヴィジョンが、一見何のつながりもない俳句と西洋美術を深く結びつける。というより合致する。
    内容は北川先生の欧州紀行回想録、美術史と俳句の解説。
    一貫して存在する、母への思慕、安息を得る胎内回帰を望むような魂の叫びへの着眼点。
    俳人と画家の生い立ちや様々な解釈、解説には読んでいて迷宮に入り込んでしまったような気分にさせる。その探究心や発見(したと思ってしまうもの)に酔いしれる。

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著者プロフィール

1952年福井県生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科修了。駒井哲郎に銅版画を学び、棟方志功・池田満寿夫の高い賞賛を得て作家活動を開始。銅版画とオブジェの分野における第一人者的存在。版画、油彩画、オブジェ、コラージュの他に写真、詩、評論も手がける。鋭い詩的感性と卓越した意匠性を駆使した作品は美術の分野において独自の位置を占めている。2010年にパリ市立歴史図書館にて開催された『RIMBAUD MANIA』展に招待出品。2014年に『絶対のメチエ―名作の条件』展(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション)に招待出品。

「2018年 『危うさの角度』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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