守一のいる場所 熊谷守一

  • 求龍堂
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763014412

感想・レビュー・書評

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  •  描線はその時々の思考に捕らわれる。感情や感覚から独立自立した表現の可能性を見出そうと原画に紙をのせて転写反転し、紙を重ねて透き写し、二本の鉛筆で描いた。スケッチを繰り返し、そうして生まれた描線をトレースし、線を抽出し、これを反復して輪郭線を赤鉛筆で純化した。見えなかったものが見えてきた。対象は構成要素から解放され色は純粋な塊となった。

    『いかに天候や時間帯が変わろうとも山はそこにあり日々変わることはないし、牛が目の前で寝ていたという事実はたとえ移動していなくなったとしても、何も変わってはいない。』101頁

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784763014412

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著者プロフィール

1880年岐阜県に生まれる。裕福ながら複雑な家庭に育ち、のち家の没落にあう。東京美術学校西洋画科選科を首席で卒業。同級生に青木繁がいた。実母の死を契機に30代の6年間を郷里で暮らし、山奥で伐採した木を川流しで搬送する日傭(ヒヨウ)の仕事を体験する。1938年頃より、輪郭線と平面による独特な表現に移行し、近代日本洋画に超然たる画風を築く。自然に近い暮らしぶりとその風貌から「仙人」と呼ばれ、生き様、作品、書などが多くの文化人を魅了する。87歳のとき文化勲章の内定を辞退。俗世の価値観を超越した自由な精神で、ただ自由に自分の時間を楽しむことだけを願った生涯だった。1977年、97歳で亡くなる。自宅跡は豊島区立熊谷守一美術館となる。2015年9月、郷里の岐阜県中津川市付知町に熊谷守一つけち記念館が開館。

「2018年 『熊谷守一カレンダー2019年版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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