- 本 ・本 (120ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763024053
作品紹介・あらすじ
仏像撮影専門の写真館・「飛鳥園」を創立した写真家・小川晴暘は、黒バックで仏像を撮り、仏像写真を芸術の域に昇華させた第一人者である。姫路に生まれた晴暘は画家を目指したが、奈良で仏像や文化遺産に心打たれ、會津八一の強い勧めから奈良で「飛鳥園」を創立し、文化財・文化遺産の撮影に精力を傾けた。撮影のみならず東洋美術の研究にも熱中し、志賀直哉や濱田青陵をはじめ、文化人・知識人との交流も深めた。また、中国の雲岡石窟、韓国の石窟庵のほか、アジアの文化遺産の調査・撮影も積極的に行った。
「飛鳥園」の創立100年を記念し開催される巡回展の公式図録兼書籍である本書によって、小川晴暘、光三、光太郎の親子三世代で引き継がれる飛鳥園の活動を振り返る。飛鳥園に保存されている美しい仏教美術写真は無論、小川晴暘が調査の際に遺したスケッチや拓本、晴暘が発刊した『東洋美術』などの古美術研究専門誌や文献資料もあわせ111点を掲載。古美術・文化遺産を愛した小川晴暘という人物の姿にも迫る。
感想・レビュー・書評
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小川晴暘、光三、光太郎の親子三世代で引き継がれる飛鳥園
晴暘が姫路出身とのことでの展示
入江泰吉が活躍する前の時代のようです
モノクロの仏像写真を姫路に見に行った最終日ギリギリ
連れが興味を持ったのは子ども時代の切手からだそうだ
たまにお目にかかる高額切手にあったよね
クローズアップしたりピントを集中させたりして
見せたいところをフィルムに落とす
そのままを写し出すのではなく撮る側の意思が感じられる
どう活かしたいかライティングや構図を考えてプリントされる
写真って記録だと思ってたけど
こうやって拝見するとやっぱアートだなって思う
・法隆寺百済観音
見上げる表情しか思わなかったけど
目線が合うくらいの高さだと思いのほか素朴な印象
解説には可愛らしいとまで書いてあった
腕にクローズアップ
表情があるのに気づく
装飾品のさりげなさ
・薬師寺金堂薬師如来
かつての黄金色を思わせるライティング
時を超えるような作品
・法隆寺釈迦三尊
ひっそりとそこにいらっしゃる印象と違ってなんとも神々しい
当時の華やかさを語っているような
・唐招提寺金堂 外観
夜背景のグリーンとまばゆい堂内
・雲岡石窟
石窟庵 如来像 左掌印
アジアの仏像群も迫力
とても大きい手のひら
・興福寺阿修羅像
少年のよう、と好きな方多いですよね
ここでは角度とライティングによって変わることを知る
宝物館で仰ぎ見るのとは違う
ー後日奈良で実際に拝見することになるのだが、実際の阿修羅は小さくて可愛らしく感じた
美術館を出て霧のアートの時間を待つ
宇吉郎科学館では白くなった!と思っただけだったような?記憶が曖昧
ここでは何かを感じたかった
姫路城とブールデルと美術館
霧の緩急も立ち昇る高さも充分楽しめた
夜のライトアップも良いだろうな!
庭園アートプロジェクト 中谷芙二子 《白い風景―原初の地球》 霧の彫刻 #47769 Series 2詳細をみるコメント0件をすべて表示